1. 寒気・光・色・音などが澄みきること。「月光の—」

  1. 頭脳の働きや感覚が鋭いこと。技術などが鮮やかなこと。「勘の—」「包丁さばきの—」

  1. 江戸時代の遊里で、遊興のこと。また、酒宴

    1. 「あらゆる—を尽くしけり」〈黄・栄花夢

[副助]動詞「そ(添)う」(下二)の連用形「そえ」から生じたという》名詞、活用語の連体形または連用形、助詞など種々の語に付く。
  1. すでにあるものの上に、さらに付け加える意を表す。…までも。「風が吹き出しただけでなく、雨—降りだした」

    1. 「霧も深く露けきに、簾 (すだれ) —上げ給へれば、御袖もいたく濡れにけり」〈夕顔

  1. ある事柄を強調的に例示し、それによって、他の場合当然であると類推させる意を表す。…だって。…すら。「かな文字—読めない」

    1. 「その大切な神仏 (かみほとけ) さまがたで—金銀を御信心遊ばす」〈滑・浮世風呂・四〉

  1. (仮定表現を伴い)その条件が満たされれば十分な結果が生じる意を表す。せめて…だけでも。「これ—あれば鬼に金棒だ」「覚悟ができて—いれば、心配はない」→すらだにまで

    1. 「一の棚—領じておいたらば(=手ニ入レテオケバ)後には何を商売いたさうともそれがしがままぢゃ」〈虎明狂・鍋八撥〉

[補説]「さえ」は、古くは格助詞の上にも下にも付き、「さへも」「さへこそ」のように係助詞にも先行するところから副助詞とする。中古から「すら」の意を吸収した「だに」との混同が始まるが、23用法は、中世末ごろ「だに」がほとんど用いられなくなってその意をも吸収したもの。

出典:青空文庫

出典:gooニュース

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