出典:デジタル大辞泉(小学館)

[接助]活用語の終止形に付く。
  1. 前に述べる事柄が、後に述べる事柄と並列的、対比的な関係であることを表す。「御飯も炊けるし、味噌汁も作れる」「成績はよくもないし、悪くもないしといったところだ」

  1. 前に挙げた事柄を原因・理由として下の事柄に続ける意を表す。から。ので。「身体はじょうぶですし、もっと働けます」「家も近いんだし、たまには寄れよ」

  1. (終助詞的に用いて)一つの事実・条件を言いさし、結論を言外に暗示する意を表す。「旅行はしたいけれども、暇はないし」「せっかく出場させてもエラーはするし」

  1. (「…まいし」の形で)相手を軽んじたり、詰問したりする意を表す。「子供のけんかじゃあるまいし」「人ごとではあるまいし、まじめに考えなさい」

[補説]近世以降用いられ、おもに打ち解けた対話に用いられる。
[副助]名詞、活用語の連体形および連用形、副詞、助詞などに付いて、上の語を強調する意を表す。
    1. 「から衣きつつなれにしつま―あればはるばるきぬる旅を―ぞ思ふ」〈伊勢・九〉

[補説]上代に多く用いられ、中古以降は「し…ば」の形、または「しも」「しは」「しぞ」のように他の助詞と複合した形で用いられる。
[間助]《上代語》多く「やし」「よし」の形で、詠嘆を表す。
    1. 「よしゑや―直 (ただ) ならずともぬえ鳥の心泣 (うらな) け居りと告げむ子もがも」〈・二〇三一〉