しおらし・い〔しをらしい〕

の解説

［形］［文］しをら・し［シク］《「しお（萎）れる」の形容詞化か》

1. １ 控えめで従順である。慎み深く、いじらしい。「お見合いの席で—・く振る舞う」

1. ２ かわいらしい。可憐である。「岩陰に小花が—・く咲く」

1. ３ けなげである。殊勝である。「いつもは腕白な子が—・いことを言う」

1. ４ 上品で優美である。

   1. 「紙幣いくらか取出して小菊の紙に—・く包みて」〈一葉・十三夜〉

1. ５ （反語的に）こなまいきで、かんにさわるさま。こざかしい。

   1. 「—・しき有財餓鬼 (うざいがき) 、この世の暇 (いとま) 取らさん」〈浄・廿四孝〉

[派生]しおらしげ［形動］しおらしさ［名］

類語

• しとやか(しとやか)

出典：デジタル大辞泉（小学館）

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