靉靆（あいたい）とは？意味・読み方・使い方

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あい‐たい【^×靉^×靆】
の解説

［ト・タル］［文］［形動タリ］

１雲や霞 (かすみ) などがたなびいているさま。
1. 「真直 (まっすぐ) に立ち上る香の煙、—と棚引き薫じて」〈木下尚江・良人の自白〉

２気持ちや表情などの晴れ晴れしないさま。陰気なさま。
1. 「主人側の男たちは—として笑った」〈岡本かの子・河明り〉

［名］眼鏡。

1. 「めがねを—と云ふ」〈養生訓・五〉

出典：デジタル大辞泉（小学館）

靉靆の例文(6)

出典：青空文庫

･･･山路をかけのぼり候。靉靆き渡る霞の中に慈光洽き御姿を拝み候。　し･･･泉鏡花「一景話題」
･･･へ――花の梢が、低く靉靆く……藁屋はずれに黒髪が見え、すらりと肩･･･泉鏡花「瓜の涙」
･･･面影も、色も靉靆いて、欄間の雲に浮出づる。影はささぬが、香にこぼ･･･泉鏡花「夫人利生記」

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