し‐さん【四散】 の意味

  1. [名](スル)四方に散ってちりぢりになること。「ガラスが割れて四散する」「一家が四散する」
  • 名詞
  • し‐さん【四散】の例文

    出典:青空文庫

    • ・・・たった一冊出て仲間は四散した。

      太宰治「東京八景」

    • ・・・芭蕉の名匠であったゆえんは極端から極端までちがった個性の特長を正当に認識して活躍させた点にあるので、統率者の死後これらが四散しけんかを始めたのはやはり個性のはなはだしい相違から来るのである。

      寺田寅彦「俳諧の本質的概論」

    • ・・・ この十数年間は、作者の生活波瀾もはげしく、度々の検挙や投獄で、三二年ごろ書いたソヴェト報告は四散したままにすてておかれた。

      宮本百合子「あとがき(『宮本百合子選集』第九巻)」