じ‐しょ【辞書】 の意味

  1. 多数の語を集録し、一定の順序に配列して一つの集合体として、個々の語の意味・用法、またはその示す内容について記したもの。語のほかに接辞や連語・諺なども収める。また、語の表記単位である文字、特に漢字を登録したものも含めていう。辞書は辞典(ことばてん)・事典(ことてん)・字典(もじてん)に分類されるが、現実に刊行されている辞書の書名では、これらが明確に使い分けられているとはいえない。辞典。字書。字引 (じびき) 。
  1. パソコンの日本語入力システムワープロソフトで、入力した仮名を漢字に変換するために登録されている語・熟語・類語などのファイル。また、自動翻訳システムで、語の対応や文法などを登録しておくファイル。
  1. 先帝が新帝から贈られる太上 (だいじょう) 天皇の尊号を辞退する意を述べた書状。御奉書。御辞書。
  1. 辞表。じそ。
    • 「このごろ大弐 (だいに) ―奉りたれば」〈栄花・見果てぬ夢〉
  • 名詞

じ‐しょ【辞書】の慣用句

  1. じしょアプリ【辞書アプリ】
  1. じしょこうげき【辞書攻撃】
    • dictionary attack》コンピューターで、パスワードの割り出しや暗号解読に使われる手法の一。辞書にある単語や単純な英数字を組み合わせたものを逐一試すことによりパスワードを割り出す。ディクショナリーアタック。
  1. じしょびきがくしゅう【辞書引き学習】
    • 辞書で引いた言葉を付箋(ふせん)に書いて、該当ページに貼っていく学習法。教育学者の深谷圭助が愛知県の公立小学校教諭時代に発案し授業で実践した。辞書を引いただけ付箋の数が増えるので成果が実感でき、子供はゲーム感覚で辞書を引く習慣を身につけることができることから、全国的な広まりを見せている。語彙の数を増すだけでなく、子供が自発的に学習する意欲を引き出す効果も期待されている。
  • じ‐しょ【辞書】の例文

    出典:青空文庫

    • ・・・彼は倉皇と振り返る暇にも、ちょうどそこにあった辞書の下に、歌稿を隠す事を忘れなかった。

      芥川竜之介「お律と子等と」

    • ・・・難解の、――もっとも時間を節約するために、時には辞書を引いて見ずに教わりに出かけたこともない訣ではない。

      芥川竜之介「十円札」

    • ・・・もしわたくしの手もとに、東西の歴史と人名辞書とをあらしめたならば、わたくしは、古来の刑台が恥辱・罪悪にともなったいくたの事実とともにさらに刑台が光栄・名誉にともなった無数の例証をもあげうるであろう。

      幸徳秋水「死刑の前」