した‐くさ【下草】 の意味

  1. 《「したぐさ」とも》
  1. 木の下などに生えている草。森や林に生える丈の低い草木。
  1. 取るに足らない者。日陰者。
    • 「かかる―頼もしくぞ思 (おぼ) しなりぬる」〈・玉鬘〉
  • 名詞

した‐くさ【下草】の慣用句

  1. したくさせん【下草銭】
    • 江戸時代、領主の山林(御林(おはやし))の下草を採取する者に課された雑税。御林下草銭。下草永(したくさえい)
  • した‐くさ【下草】の例文

    出典:青空文庫

    • ・・・ そこに、就中巨大なる杉の根に、揃って、踞っていて、いま一度に立揚ったのであるが、ちらりと見た時は、下草をぬいて燃ゆる躑躅であろう――また人家がある、と可懐しかった。

      泉鏡花「燈明之巻」

    • ・・・ 音が近づくにつけて大きくなる、下草や小藪を踏み分ける音がもうすぐ後ろで聞こえる、僕の身体は冷水を浴びたようになって、すくんで来る、それで腋の下からは汗がだらだら流れる、何のことはない一種の拷問サ。

      国木田独歩「郊外」

    • ・・・自分は日あたりを避けて楢林の中へと入り、下草を敷いて腰を下ろし、わが年少画家の後ろ姿を木立ちの隙からながめながら、煙草に火をつけた。

      国木田独歩「小春」