あい‐ちょう〔‐テウ〕【哀調】 の意味

  1. 詩・歌・音楽などにただようもの悲しい調子。「哀調を帯びた旋律」
  • 名詞
  • あい‐ちょう〔‐テウ〕【哀調】の例文

    出典:青空文庫

    • ・・・ デンデンと三味線が太く哀調を予想させ、太夫が腹にいれた木の枕をしっかと押えて、かつて小出楢重氏が大阪人は浄瑠璃をうなる時がいちばん利口に見えるといわれたあの声をうなり出し、文五郎が想いをこめた抱き方で人形を携えて舞台にあらわれると、あ・・・

      織田作之助「大阪発見」

    • ・・・ 自分は彼が吹き出づる一高一低、絶えんとして絶えざる哀調を聴きながらも、つらつら彼の姿を看た。

      国木田独歩「女難」

    • ・・・ とささやき、その声が自分でも意外に思ったくらい、いたわるような、あやまるような、優しい、哀調に似たものを帯びていた。

      太宰治「グッド・バイ」