あげ‐つぎ【揚(げ)接ぎ】
接ぎ木で、台木を掘りあげて接ぐ方法。接いでから移植する。ナシ・リンゴ・ブドウなど活着しやすいものに適用。→居接ぎ
あげつち‐もん【上(げ)土門】
平安時代、平らな屋根の上に土をのせて造った門。後世には檜皮葺(ひわだぶ)きのものもできた。安土(あずち)門。
あげ‐つぼ【揚げ壺】
さいころ賭博(とばく)で、壺を不正な仕方で開閉すること。転じて、だますこと。ごまかし。「こいつあ一番—を食った」〈...
あげ‐つらい【論い】
物事の理非・善悪などを論ずること。また、些細(ささい)な欠点などを取り上げて言い立てること。
あげ‐つら・う【論う】
[動ワ五(ハ四)]物事の理非、可否を論じ立てる。また、ささいな非などを取り立てて大げさに言う。「人の欠点をいちいち...
あげ‐づめ【揚げ詰め】
遊女を連日揚げ続けること。「島屋の客と張り合ひ、五月より以降(このかた)、大方は—」〈浄・冥途の飛脚〉
あげ‐て【挙げて】
[副] 1 多くの物事を全部含めていうときに用いる。残らず。ことごとく。「国を—祝う」 2 一つ一つ取り上げて。い...
あげ‐どうふ【揚(げ)豆腐】
豆腐を油で揚げたもの。
あげ‐ど【揚(げ)戸】
1 縦溝に沿って上下に開閉する戸。 2 戸の上端に蝶番(ちょうつがい)などを取り付け、つり上げて開ける戸。
あげ‐どき【揚げ斎】
1 最終年忌の法事。とむらいあげ。 2 遺族が寺に出向いて経をあげてもらう簡単な法事。揚げ法事。
あげ‐どころ【上(げ)所】
手紙などの宛名を書く所。また、宛名の上部に書く「謹上」「進上」などの語。
アゲナ
⇒ハダル
あげ‐なべ【揚(げ)鍋】
揚げ物に使う鍋。
あげ‐に【揚(げ)荷】
船舶から陸揚げされる荷物。
あげ‐に【揚(げ)煮】
[名](スル)野菜や魚などを油で揚げてから煮る調理法。また、その料理。
あげ‐は【上(げ)端/上(げ)羽】
謡曲のクセの中程で、シテなどが上音(じょうおん)で謡う部分。
あげ‐は【揚羽】
「揚羽蝶」の略。
あげは‐ちょう【揚羽蝶/鳳蝶】
1 アゲハチョウ科のチョウ。翅(はね)の開張8〜12センチ、黄色に黒色のすじや斑点がある。幼虫はミカン・サンショウ...
あげは‐の‐ちょう【揚羽の蝶】
紋所の名。アゲハチョウの側面を図案化したもの。
あげ‐はま【揚(げ)浜】
1 海水をくみ上げ、日光や風で水分を蒸発させて塩をとる塩田。揚げ浜式塩田。⇔入り浜。 2 「上げ石」に同じ。
あげは‐もどき【擬鳳蝶蛾/揚羽擬】
鱗翅(りんし)目アゲハモドキガ科のガ。翅(はね)の開張6センチくらい。ジャコウアゲハに似て全体に黒色、後ろ翅に赤黄...
あげ‐ば【揚(げ)場/上(げ)場】
1 船荷を陸揚げする場所。 2 鉱山で、立坑と水平坑の連絡する場所。
あげ‐ばり【幄】
《「揚げ張り」の意》「幄舎(あくしゃ)」に同じ。「色々の錦の—に、御簾(みす)いと青くかけわたし」〈枕・二七八〉
あげ‐パン【揚げパン】
コッペパンなどを油で揚げて、砂糖や黄な粉をまぶしたもの。
あげ‐ひばり【揚げ雲雀】
空高く舞い上がって鳴いているヒバリ。《季 春》「朝凪やただ一すぢに—/蓼太」 [補説]作品名別項。→揚げひばり
あげひばり【揚げひばり】
《原題、The Lark Ascending》R=V=ウィリアムズのバイオリンと管弦楽のための作品。「バイオリンと...
あげ‐ふ【揚げ麩】
油で揚げた麩。精進料理などに用いる。
あげ‐ぶた【上(げ)蓋】
「上げ板1」に同じ。
あげ‐ぶたい【揚(げ)舞台】
(関西地方で)二重舞台のこと。
あげ‐ぼうし【揚(げ)帽子】
江戸時代の武家・庶民の上流婦人が用いたちりよけのかぶり物。形が蝶に似ているところから揚羽帽子ともいう。明治以降、婚...
あげ‐まい【上米】
江戸時代、幕府の財政窮乏を救うための政策。享保7〜16年(1722〜1731)に実施。大名から石高1万石について百...
あげ‐まき【揚巻/総角】
1 古代の少年の髪の結い方の一。髪を左右に分け、両耳の上に巻いて輪を作る。角髪(つのがみ)。 2 「揚巻結び」の...
あげまき【揚巻】
歌舞伎舞踊。長唄。助六を主人公とした五変化舞踊「助六姿裏梅(すけろくすがたのうらうめ)」の通称。安政4年(1857...
あげまき‐がい【揚巻貝】
ナタマメガイ科の二枚貝。貝殻は長方形で、殻長約10センチ、殻高約3センチで、両端は少し開き、殻表には黄褐色の殻皮を...
あげまき‐むすび【揚巻結び】
ひもの結び方の一。輪を左右に出し、中を石畳(いしだたみ)に結び、房を垂らす。文箱(ふばこ)や御簾(みす)などの飾り...
あげ‐まく【揚(げ)幕】
1 能舞台で、鏡の間と橋懸かりとの境に掛ける幕。 2 歌舞伎で、花道、時には上手(かみて)・下手(しもて)の出入り...
あげ‐まさり【上げ優り】
元服して髪上げした顔かたちが、以前に増してりっぱに見えること。⇔上げ劣り。「一の宮の御—のゆゆしさ(=スバラシサ)...
あげまつ【上松】
長野県木曽郡の地名。もと中山道の宿場町。木曽桟道跡や寝覚(ねざめ)の床(とこ)が近くにある。木材集散地。木曽駒ヶ岳...
あげまつ‐まち【上松町】
⇒上松
あげ‐まど【揚(げ)窓】
突き上げ窓。
あげ‐まり【上げ鞠】
蹴鞠(けまり)で、けり始めの作法。懸かりの木や人に当たらないように、人の目の高さほどにけり上げる。貴人や名人が務め...
あげ‐もち【揚(げ)餅】
油で揚げた餅。
あげ‐もの【揚(げ)物】
野菜や魚介などを油で揚げたもの。てんぷら・フライ・から揚げなど。
あげ‐や【揚屋】
江戸時代、客が太夫(たゆう)・天神などの高級な遊女を呼んで遊興した店。
あげや‐いり【揚屋入り】
遊女が客に呼ばれて置屋から揚屋に行くこと。また、その儀式。大夫(たゆう)道中。
あげ‐やき【揚(げ)焼(き)】
フライパンに多めの油を入れ、揚げるように焼くこと。また、その料理。
あげや‐まち【揚屋町】
遊里の中で揚屋が集まっている区域。京都島原、江戸新吉原の町名となった。
アゲラタム
キク科の多年草。メキシコ原産で、日本では春まき一年草に用いられる。夏から秋にかけて、青紫色や白色などの小花を多数つける。
あ・げる【上げる/揚げる/挙げる】
[動ガ下一][文]あ・ぐ[ガ下二] 1 そのもの全体または部分の位置を低い所から高い方へ動かす、また、移す。 ㋐物...
あげろ‐の‐やま【上路の山】
新潟県糸魚川(いといがわ)市にある山。麓の海辺に難所として知られる親不知(おやしらず)がある。