あつ‐もの【羹】
《「熱物(あつもの)」の意》魚・鳥の肉や野菜を入れた熱い吸い物。
あつ‐もの【厚物】
花びらがまり状に厚く盛り上がって咲く菊。厚物咲き。
あつものざき【厚物咲】
中山義秀の短編小説。昭和13年(1938)発表。同年、第7回芥川賞受賞。題名の厚物咲は、分厚く花弁の多い鑑賞菊のこと。
羹(あつもの)に懲(こ)りて膾(なます)を吹(ふ)く
《「楚辞」九章から》羹(あつもの)(熱い吸い物)を飲んでやけどをしたのにこりて、冷たいなますも吹いてさますという意...
あつもり【敦盛】
⇒平敦盛(たいらのあつもり) 幸若舞曲。平家物語などの、熊谷直実(くまがいなおざね)が平敦盛を討ち、無常を感じて出...
あつ‐もり【熱盛(り)】
「熱盛り蕎麦(そば)」の略。
あつもり‐そう【敦盛草】
ラン科の多年草。日当たりのよい山中の草地などに生え、高さ30〜50センチ。茎の中ほどに幅広の大きな葉が数枚互生する...
あつもり‐そば【熱盛(り)蕎麦】
熱湯をくぐらせた温かい盛り蕎麦。熱いつけ汁に刻みネギを添える。
あつ‐やき【厚焼(き)】
卵焼き・煎餅(せんべい)などを、厚く焼くこと。また、そのもの。
あつやき‐たまご【厚焼(き)卵】
厚めに焼いた卵焼き。多く、四角い専用の鍋を使って、箱形に仕上げる。
あつ‐ゆ【熱湯】
普通よりも熱めにわかした風呂。
あつ‐よう【厚様/厚葉】
厚手の鳥の子紙・雁皮紙(がんぴし)。また、一般に厚手の和紙。⇔薄様(うすよう)。
あつ‐よく【圧抑】
[名](スル)無理におしつけること。権力や武力によって無理に押さえつけること。抑圧。「政法の群下を—するものは、人...
あつら・う【誂ふ】
[動ハ下二]「あつらえる」の文語形。
あつらえ【誂え】
1 注文して作らせること。また、そうした品物。⇔出来合(できあ)い。 2 歌舞伎の大道具や下座音楽などで、作者や役...
あつらえ‐むき【誂え向き】
[名・形動](多く「おあつらえむき」の形で)注文どおりであること。希望どおりであること。また、そのさま。「開会式に...
あつらえ‐もの【誂え物】
注文して作らせた物。
あつら・える【誂える】
[動ア下一][文]あつら・ふ[ハ下二] 1 自分の思いどおりに作らせる。注文して作らせる。「洋服を—・える」「寿司...
あつ‐らか【厚らか】
[形動ナリ]厚くふっくらしたさま。「練り色の衣の、綿—なる三つばかりを着て」〈今昔・二九・三六〉
あつ‐りょく【圧力】
1 押さえつける力。気体・液体または固体が、ある面を境にして、その両側から垂直に押し合う力。単位はパスカルのほか、...
あつりょく‐かくへき【圧力隔壁】
航空機の胴体の前後に設けられた隔壁。機内に一定の圧力を与えておくためのもので、外気圧とそれより高い機内圧との圧力差...
あつりょくかんがた‐げんしろ【圧力管型原子炉】
燃料集合体を圧力管(チャンネル)と呼ばれる細長い管の中に装塡し、その管の中で冷却材を循環させて熱を取り出す仕組みの...
あつりょく‐がま【圧力釜】
⇒圧力鍋(あつりょくなべ)
あつりょく‐けい【圧力計】
気体や液体の圧力を測定する器械。使用目的によって気圧計・高圧計・真空計などとよぶ。マノメーター。
あつりょく‐こうばい【圧力勾配】
流体中のある点における、圧力の変化率。気象学では気圧傾度ともいう。
あつりょくさ‐けい【圧力差計】
⇒示差圧力計
あつりょく‐だんたい【圧力団体】
政治上の目的を実現するために、外部から政府や議会・政党などに働きかける集団。利益集団。
あつりょく‐ていこう【圧力抵抗】
流体中を物体が動くとき、物体表面に直角にかかる応力の合力として得られる抵抗。流線形ではほとんど零となる。
あつりょく‐なべ【圧力鍋】
パッキングつきのふたをねじで締めて密閉し、高圧・高温で煮炊きできるようにした鍋。固い材料を短時間で柔らかく調理でき...
あつりょく‐ばいたい【圧力媒体】
試料に全方向から均等に圧力をかけるための媒体。高圧・低温下で凝固などの変質が生じないことが要求される。ガスではヘリ...
あつりょく‐ようき【圧力容器】
1 内部を一定の圧力に保つことができる容器。ガスボンベやボイラーなどに利用される。 2 ⇒原子炉圧力容器
あつりょくよくせい‐しつ【圧力抑制室】
⇒サプレッションプール
あつりょくよくせい‐プール【圧力抑制プール】
⇒サプレッションプール
圧力(あつりょく)を掛(か)・ける
1 圧力を加える。 2 自己の意に従わせようとして、権力・財力・武力などで相手を圧迫する。「無言の—・ける」
あつ‐れき【軋轢】
《車輪がきしる意から》仲が悪くなること。「—を生じる」
あつ‐わた【厚綿】
歌舞伎衣装の一。綿を厚く入れた着付けで、荒事(あらごと)や時代物の奴(やっこ)などに用いる。