あわせ【合(わ)せ】
1 他の語と複合して用いる。 ㋐物と物とを合わせること。「背中—」「顔—」 ㋑比べて優劣を争うこと。「物—」「歌—...
あわせ【袷】
《「あ(合)わせる」の連用形から》裏地をつけて仕立てた着物。秋から春先にかけて用いる。近世では初夏と初秋に着るなら...
あわせ‐いと【合(わ)せ糸】
2本以上の糸を縒(よ)り合わせて、1本の縒り糸にしたもの。裁縫に用いる。
あわせ‐かがみ【合(わ)せ鏡】
1 髪・襟などの後ろ姿を見るために、前に立てた鏡に映るように、後ろからもう1枚の鏡で映して見ること。また、その鏡。...
あわせ‐がき【淡せ柿/醂せ柿/合(わ)せ柿】
「あわしがき」に同じ。
あわせがき【合柿】
狂言。宇治の柿売りが、都の者に渋柿を甘柿といって売りつけるが、食べてみろといわれて、渋そうな顔をして食い、なぐられる。
あわせ‐ガラス【合(わ)せガラス】
2枚の板ガラスの間に、透明な合成樹脂の膜を挟んで接着したもの。割れても破片が飛び散らない安全ガラスの一種。樹脂ガラス。
あわせぐち‐かめかん【合(わ)せ口甕棺】
弥生時代に九州北部で用いられた棺。2個の甕の口を合わせてつなげたもので、中に被葬者を入れて埋葬した。
あわせ‐ぐすり【合(わ)せ薬】
種々の薬を調合した薬。
あわせ‐ごう【合(わ)せ香】
「合わせ薫(た)き物」に同じ。
あわせ‐じょうゆ【合(わ)せ醤油】
かつお節の煮出し汁をまぜ合わせた醤油。てんぷらのつけ汁、おひたしなどに用いる。
あわせ‐ジュバン【袷ジュバン】
裏地のついたジュバン。袷ジバン。
あわせ‐ず【合(わ)せ酢】
酢に他の調味料や香辛料を加えて作った調合酢。甘酢・二杯酢・三杯酢など。
あわせ‐たきもの【合(わ)せ薫き物】
数種類の香を練り合わせたもの。合わせ香。練り香。「よき沈(ぢん)—多くくべて」〈宇津保・蔵開上〉
あわせ‐ちょうみりょう【合(わ)せ調味料】
二種類以上の調味料をまぜ合わせてつくった調味料。合わせ酢やサラダドレッシングなど。
あわせ‐つぎ【合(わ)せ接ぎ】
同じ太さの台木と接ぎ穂を、同じ角度で斜めに切り、切り口を密着させてしばる接ぎ木方法。
あわせ‐つち【合(わ)せ土】
赤土に石灰・砂利・にがりなどをまぜてたたき固めたもの。土間や溝・泉水の底などに使用。たたきつち。
あわせ‐づめ【合(わ)せ爪】
琴の演奏法で、親指と中指とで、2本の弦を同時にはじくもの。
あわせ‐て【合(わ)せて/併せて】
[連語] 1 (副詞的に用いて)総計して。全部で。「参加者は—五〇〇名」 2 (接続詞的に用いて)その上さらに。同...
あわせ‐ど【合(わ)せ砥】
1 粗研ぎのあとの仕上げに使う、質が密で硬い砥石(といし)。 2 砥石の凹凸をならしたり、表面に付着したあぶらを取...
あわせ‐どう【合(わ)せ銅】
合わせ吹きをした銅。
あわせ‐はぎ【合(わ)せ矧ぎ】
矢羽のはぎ方の一。異なる種類の鳥の羽を取り合わせて矢をはぐこと。まぜはぎ。
あわせ‐ばおり【袷羽織】
裏地のついた羽織。袷仕立ての羽織。
あわせ‐ばし【合(わ)せ箸】
「箸渡し2」に同じ。
あわせ‐ばり【合(わ)せ梁】
柱の両面を二材で挟み、ボルトで締め合わせた梁。
あわせ‐びん【合(わ)せ鬢】
近世の男の髪形の一。左右の鬢を髻(もとどり)の下で合わせて太い元結で束ねたもの。
あわせ‐ぶき【合(わ)せ吹き】
金や銀を含む銅鉱石あるいは粗銅に鉛を溶かし入れること。金銀を鉛に含ませて取り出す方法。
あわせ‐まい【合(わ)せ米】
「合米(ごうまい)」に同じ。
あわせ‐まき【合(わ)せ播き】
作物の種子を肥料とまぜあわせてまくこと。
あわせ‐みそ【合(わ)せ味噌】
赤味噌と白味噌のように、異なる味噌をまぜたもの。
あわせ‐め【合(わ)せ目】
物と物とを合わせた継ぎ目。「板の—から雨漏りがする」
あわせ‐も・つ【併せ持つ】
[動タ五(四)]異なる性質・特色を同時に持つ。兼ね備える。「二つの機能を—・つ」「善悪両面を—・つ」
あわせ‐もの【合(わ)せ物】
1 二つ以上の物を合わせたもの。合わせて一つとしたもの。 2 同じ種類の物を持ち寄って、優劣を争う遊戯。絵合わせな...
合(あ)わせ物(もの)は離(はな)れ物(もの)
合わせて一つにした物は、いつかまた離れるときがある。夫婦別れなどにいう。
あわせ‐もり【合(わ)せ盛り】
「合わせ物3」に同じ。
あわせ‐やき【合(わ)せ焼(き)】
サヨリ・キスなど白身の魚を三枚に下ろすか開くかして骨を抜き、身に卵白などを塗って重ね合わせ、くしに刺して塩焼きにし...
あわ・せる【会(わ)せる/遭(わ)せる】
[動サ下一][文]あは・す[サ下二]《「合わせる」と同語源》 1 (会わせる)対面させる。面会させる。「社長に—・...
あわ・せる【合(わ)せる】
[動サ下一][文]あは・す[サ下二]《合うようにする、一致させる、が原義》 1 (「併せる」とも書く)二つ以上のも...
合(あ)わせる顔(かお)が無(な)・い
面目なくて、その人に会いに行けない。その人の前に出られない。
あわせ‐わざ【合(わ)せ技】
1 柔道・空手道などの試合で、「技あり」を2回取ったとき、合わせて一本勝ちとなること。 2 相撲などで、二つ以上の...