あわ‐だい【粟鯛】
鯛の切り身に粟粒をふりかけて蒸した料理。
あわ‐だ・つ【泡立つ】
[動タ五(四)]泡ができる。泡が多く出る。「白く—・つ波」 [動タ下二]「あわだてる」の文語形。
あわ‐だ・つ【粟立つ】
[動タ五(四)]恐怖や寒さなどのため、毛穴が収縮して、皮膚一面に粟粒ができたようになる。鳥肌が立つ。「凄惨(せいさ...
あわ‐だ・てる【泡立てる】
[動タ下一][文]あわだ・つ[タ下二]泡が出るようにする。泡を多く作り出す。「髭(ひげ)そりクリームを—・てる」
あわ‐だんご【粟団子】
粟、特に糯粟(もちあわ)の粉で作った団子。
あわ‐ちぢみ【阿波縮】
阿波から産出する木綿の縮。阿波しじら。
アワッシュ‐がわ【アワッシュ川】
エチオピアの東部を流れる川。首都アジスアベバの西方に源を発し、ジブチとの国境にあるアッベ湖に注ぐ。
アワッシュがわ‐かりゅういき【アワッシュ川下流域】
《Lower Valley of the Awash》⇒アファール低地
あわ・つ【慌つ】
[動タ下二]「あわてる」の文語形。
あわ‐つか【淡つか】
[形動ナリ] 1 関心のないさま。気が乗らないさま。「何事ぞなど—にさし仰ぎゐたらむは」〈源・帚木〉 2 注意深く...
あわつけ・し【淡つけし】
[形ク]《形容動詞「淡つか」と同語源か》心・動作・そぶりが軽々しい。落ち着きがない。思慮が足りない。「ゆくりなく—...
あわ‐つぶ【泡粒】
粒状の泡。
あわ‐つぶ【粟粒】
アワの実の粒。きわめて小さいもののたとえに用いる。
あわづ【粟津】
滋賀県大津市南部の地名。古来、交通の要地。「逢わず」の意味を掛け、「粟津野」「粟津の原」などの形で歌に詠まれた。[...
あわづ‐おんせん【粟津温泉】
石川県小松市にある温泉。北陸では最も古く、奈良時代の発見と伝えられる。泉質は硫酸塩泉。
あわづ‐が‐はら【粟津原】
大津市の琵琶湖に臨む松原。近江八景の一「粟津の晴嵐(せいらん)」は、晴天時に山風がここを吹き渡る光景をいった。木曽...
あわ‐づけ【粟漬(け)】
コハダ・イワシなどを塩と酢でしめ、蒸した粟と交互に重ね、押しをかけて漬けたもの。正月料理などにする。
あわて‐ふため・く【慌てふためく】
[動カ五(四)]思いがけない物事に出会って、落ち着きを失ってうろうろする。うろたえる。「不意の来客に—・く」
あわて‐もの【慌て者】
落ち着きがなくそそっかしい行いをしでかす人。気の早い人。粗忽者(そこつもの)。
あわ・てる【慌てる/周章てる】
[動タ下一][文]あわ・つ[タ下二] 1 思いがけない物事に出会って、ふだんの落ち着きを失う。うろたえる。狼狽(ろ...
慌(あわ)てる乞食(こじき)は貰(もら)いが少(すく)ない
先を争って貰おうとすると、かえって貰いが少なくなるものである。急ぎすぎると、悪い結果を招くという戒め。
あわてん‐ぼう【慌てん坊】
落ち着きがなく、急いで事を行って失敗することの多い人。
あわてんぼうのサンタクロース
吉岡治作詞、小林亜星作曲による童謡。昭和46年(1971)発表。子供向けのクリスマス曲として知られる。
あわ‐に
[副]多く。たくさん。一説に、深く、の意とも。「降る雪は—な降りそ吉隠(よなばり)の猪養(ゐかひ)の岡の寒からまく...
あわ‐に【淡に】
[副]はかなく。薄く。もろく。「うは氷—結べる紐なればかざす日かげに緩ぶばかりを」〈枕・九〇〉
あわ‐の‐くに【安房国】
⇒安房
あわ‐の‐くに【阿波国】
⇒阿波
あわの‐せいほ【阿波野青畝】
[1899〜1992]俳人。奈良の生まれ。本名、敏雄。「ホトトギス」で活躍し、俳誌「かつらぎ」を創刊。市井の生活を...
あわの‐ぜん【粟野膳】
茨城県粟野産の折敷膳(おしきぜん)。かんな目が現れるように漆を薄黄色に塗ってある。水戸折敷(みとおしき)。
あわ‐の‐なると【阿波の鳴門】
鳴門海峡の異称。
あわ‐の‐みと【阿波水門】
鳴門(なると)海峡の古称。
あわ‐ばこ【泡箱】
荷電粒子の飛跡を、液体中の小さな泡の列としてとらえる装置。素粒子研究に用いる。1952年、米国の物理学者グレーザー...
あわび【鮑/鰒/石決明】
ミミガイ科の巻き貝のうち、マダカアワビ・クロアワビ・メガイアワビ・エゾアワビの総称。貝殻は平たい楕円形で、殻口が大...
あわび‐たま【鮑珠】
真珠。古くは、アコヤガイではなく、アワビから真珠をとった。「潜(かづ)き採るといふ—」〈万・四一〇一〉
鮑(あわび)の片思(かたおも)い
《アワビは、二枚貝の片側だけのように見えるところから》自分が慕っているだけで、相手にはその気のない恋をいう。磯(い...
あわび‐のし【鮑熨斗】
アワビの肉を薄く裂いて乾燥させ、引き伸ばして作った熨斗。初め神前に供えたが、のちには広く祝儀にも用いる。
あわび‐むすび【鮑結び】
1 ひもの飾り結びの一。中央に一つ、左右に二つ輪を並べたもの。祝儀用の水引や衣服の飾りに用いる。淡路結び。→水引1...
あわ‐ふ【粟生】
粟の生えている所。粟畑。「—には韮(かみら)一本(ひともと)」〈記・中・歌謡〉
あわふき‐むし【泡吹虫】
半翅(はんし)目アワフキムシ科の昆虫の総称。体長0.6〜2センチで、セミに似る。幼虫は尾端から泡を出して草の茎など...
あわ‐ぶ【粟麩】
生麩(なまふ)に粟をまぜて黄色に蒸し上げたもの。
あわ‐ぶき【泡吹】
アワブキ科の落葉高木。本州以西の山地に自生。葉は長楕円形で、縁にぎざぎざがある。夏、白い小花が群がって咲く。枝を燃...
あわ‐ぶく【泡ぶく】
《「泡吹く」の意から》口から出す、つばの泡。また、水の泡。あぶく。
あわぶね‐がい【泡舟貝】
カリバガサガイ科の巻き貝。潮間帯にみられ、貝殻は灰白色の平たい楕円形。殻の内面後方に隔壁があって、スリッパのように...
あわ‐ぶろ【泡風呂】
⇒バブルバス
あわぼ‐ひえぼ【粟穂稗穂】
小正月行事の作り物の一。ヌルデの短い棒を削りかけにして粟穂に、そのままのものを稗穂に見立て、割り竹などに刺して門口...
あわまる‐じけん【阿波丸事件】
第二次大戦末期の昭和20年(1945)4月、連合国軍の安全の保障下に、日本占領地域の捕虜・抑留者への救済品輸送に当...
あわ・む【淡む】
[動マ下二]軽く扱う。疎んじる。「げに、かく—・められ奉るも」〈源・帚木〉
あわ‐めし【粟飯】
粟を炊いた飯。また、粟を米にまぜて炊いた飯。あわいい。《季 秋》
あわ‐もち【粟餅】
糯粟(もちあわ)を蒸してついた餅。糯米(もちごめ)をまぜたものもある。《季 秋》
あわ‐もり【泡盛】
沖縄特産の焼酎(しょうちゅう)。粟(あわ)または米を原料とする。無色透明。アルコール分が強い。造るときに、蒸留器か...