いき‐はじ【生き恥】
この世に生きているために受ける恥。⇔死に恥。
生(い)き恥(はじ)を曝(さら)・す
死ぬべきときに死なず、生き長らえたばかりに恥をかく。
いきはだ‐たち【生き膚断ち】
国つ罪の一。生きた人の肌に傷をつけること。→死に膚断ち「国つ罪と、—、死に膚断ち」〈祝詞・六月晦大祓〉
いき‐ば【行き場】
⇒ゆきば
いき‐ば・る【息張る】
[動ラ五(四)]息を詰めて腹に力を入れる。いきむ。「負じと我も—・りて追い付けば」〈露伴・対髑髏〉
いき‐びん【生き瓶】
(「活き瓶」とも書く)リターナブル瓶のこと。
いき‐ふどう【生き不動】
1 霊験あらたかな不動明王のような人。 2 火炎を背負う不動明王のように、生きたまま火に包まれた人。
いき‐ぶれ【行き触れ】
「ゆきぶれ」に同じ。「いかなる—にかからせ給ふぞや」〈源・夕顔〉
いき‐べんてん【活き弁天】
弁財天のように、美しい女性のこと。
いき‐ぼさつ【生き菩薩】
「生き仏」に同じ。
いき‐ぼとけ【生き仏】
1 高徳の僧など、生きたまま、仏としてあがめられる人。また、仏のような心を持った徳のある人。生き如来。生き菩薩(ぼ...
いき‐ぼん【生き盆】
「生き御霊(みたま)」に同じ。《季 秋》
いき‐ま・く【息巻く】
[動カ五(四)] 1 激しく言いまくる。気炎をあげる。「向かう所敵なしと—・く」 2 息づかいを荒くして怒る。ひど...
いきみ【息み】
1 いきむこと。 2 陣痛。「一刻毎に其の—が強くなるばかり」〈花袋・妻〉
いき‐み【生き身】
1 生きているからだ。なまみ。⇔死に身。 2 とりたての魚肉。「新鮮な鰹(かつお)の—」
いき‐みたま【生き御霊】
盆に、生きている両親に贈り物をしたり、もてなしをしたりする行事。生き盆。《季 秋》「—七十と申し達者なり/子規」
生(い)き身(み)に餌食(えじき)
生きているものは食うに困らぬようになっているということ。
生(い)き身(み)は死(し)に身(み)
この世に生きているものは、必ず死ぬものであるということ。生者(しょうじゃ)必滅。
いき・む【息む】
[動マ五(四)]息を詰め、腹に力を入れて力む。「顔をまっ赤にして—・む」
いき‐めぐ・る【生き廻る】
[動ラ四]生き長らえる。「なまじひに—・りて世間を思ひ侘びて」〈今昔・四・一七〉
息(いき)も絶(た)え絶(だ)え
いまにも呼吸が止まりそうなようす。「—に、やっとたどり着く」
いき‐もどり【行き戻り】
⇒ゆきもどり
いき‐もの【生き物】
1 生きているもの。特に、動物。生物(せいぶつ)。「—をかわいがる」 2 生命があるかのように、生き生きとして、絶...
いきもの‐ブランドまい【生き物ブランド米】
農薬や化学肥料の使用を控えることで、水田とその周辺の環境に配慮し、生物との共生を目指して栽培されたブランド米。トキ...
い‐きゃく【委却】
[名](スル) 1 自分の立場や考えを捨てて他にまかせること。「実用に逼(せま)られて、時好の程度に己れを—した建...
い‐きゃく【異客】
1 主賓以外の客。 2 故郷を離れて暮らす人。また、旅する人。いかく。 3 《「違格(いきゃく)」との混同から》好...
い‐きゃく【違格/違却】
1 律令制で、格(きゃく)に反すること。〈書言字考節用集〉 2 道理からはずれること。不都合なこと。「いらぬ化粧わ...
い‐きゃく【遺却】
[名](スル)忘れ去ること。「後人をして之(これ)を追想して—することなからしむ」〈村田文夫・西洋聞見録〉
いき‐やくし【生き薬師】
《生きてこの世にいる薬師如来の意》すぐれた医者。名医。
いき‐やすめ【息休め】
仕事の間にひといき入れること。息継ぎ。
い‐きょ【依拠】
[名](スル)あるものに基づくこと。よりどころとすること。「先例に—する」
い‐きょう【威脅】
おどかすこと。また、おどし。「如何なる生命の—にもおびえまいとする」〈有島・惜みなく愛は奪ふ〉
い‐きょう【胃鏡】
胃の中を肉眼で観察するための医療器具。ゴム管にレンズを組み込んだものが使われた。その後、胃カメラが普及、現在はファ...
い‐きょう【異香】
すぐれたよいかおり。いこう。「音楽空に聞こえ、—室に薫ず」〈沙石集・一〇〉
い‐きょう【異教】
ある特定の宗教を奉ずる者の立場からみた他の宗教。特に、キリスト教の立場から、キリスト教以外の宗教。「—徒」
い‐きょう【異郷】
自分の郷里・母国でないよその土地。他郷。異国。異境。「—で暮らす」
い‐きょう【異境】
1 「異郷(いきょう)」に同じ。「—の土となる」 2 普通とは違う風土の土地。「—探検」
い‐きょう【遺教】
昔の人が残した教え。また、故人が言い残した教え。
い‐きょう【遺響】
あとに残る響き。余韻。転じて、後世に残る風習や教え。
いきょう‐と【異教徒】
自分が信仰する宗教と異なる宗教を信仰している人。特に、キリスト教徒から見て、他の宗教を信仰する人。
いきょうのうた【異郷の歌】
岡松和夫の小説。昭和60年(1985)刊。翌昭和61年(1986)刊、第5回新田次郎文学賞を受賞。
いきょう‐の‐おに【異郷の鬼】
故郷を遠く離れた地や外国で死んだ人。「知己後輩の望を負うて居ながら—となられたか」〈蘆花・思出の記〉
い‐きょく【夷曲】
《古く「ひなぶり」に当てた「夷曲」を音読みにした語》 1 記紀にみられる上代の歌謡の一種。ひなぶり。 2 狂歌。ひ...
い‐きょく【囲局】
碁盤。
い‐きょく【医局】
病院などで、医務を扱う部局。また、医師が詰めている部屋。「—員」
い‐きょく【委曲】
詳しく細かなこと。また、物事の詳しい事情。委細。詳細。
いきょく‐いん【医局員】
大学病院などの医局に所属する医師。大学や関連病院などで研究・診療に従事して学位・専門医の資格を取得した後、大学に残...
いきょく‐けつごう【異極結合】
⇒イオン結合
いきょく‐どうこう【異曲同工】
⇒どうこういきょく(同工異曲)
委曲(いきょく)を尽(つ)く・す
説明などを詳しくして、細かいところまで行き届かせる。「—・した解説」