いせ‐こじき【伊勢乞食】
1 伊勢参宮の人々に物ごいをする乞食。 2 近世、伊勢商人が節倹して栄えるのをねたんでいった語。→近江(おうみ)泥...
いせ‐ごい【伊勢鯉】
1 関西地方で、ボラのこと。 2 メナダの別名。 3 ハイレンの別名。
いせ‐ごよみ【伊勢暦】
近世、土御門家の暦の写本をもとに、伊勢国宇治などの暦師が版行した暦。伊勢神宮の御師(おし)がお札(ふだ)に添えて全...
いせさき【伊勢崎】
群馬県南東部の市。もと酒井氏の城下町。古くから銘仙の産地で知られ、現在は重工業が中心。人口20.7万(2010)。
いせさき‐おり【伊勢崎織】
伊勢崎地方から産出する太織り・紬(つむぎ)・縞物などの絹織物の総称。
いせさき‐し【伊勢崎市】
⇒伊勢崎
いせさき‐めいせん【伊勢崎銘仙】
伊勢崎地方から産出する銘仙。絣(かすり)模様の実用品が多い。
いせ‐さだたけ【伊勢貞丈】
[1718〜1784]江戸中期の有職(ゆうそく)故実家。江戸の人。号、安斎。家学の伊勢流を継ぎ、武家の故実を大成。...
いせ‐さだちか【伊勢貞親】
[1417〜1473]室町中期の武将・有職(ゆうそく)家。室町幕府の政所執事。伊勢守。将軍足利義政の信任を得て権勢...
いせ‐さんぐう【伊勢参宮】
伊勢神宮に参拝すること。伊勢参り。参宮。《季 春》
いせざき‐ちょう【伊勢佐木町】
横浜市中区の地名。東西に長い繁華街。
いせ‐し【伊勢市】
⇒伊勢
いせしま‐こくりつこうえん【伊勢志摩国立公園】
三重県の志摩半島の海岸を中心とする国立公園。伊勢神宮や二見浦(ふたみがうら)・大王崎(だいおうざき)・英虞湾(あご...
いせしゅう【伊勢集】
伊勢の家集。現存するものは伊勢の自撰ではなく、平安中期の成立とみられる。冒頭に物語風の記述があり、その部分を「伊勢...
いせ‐しょうにん【伊勢商人】
江戸時代、江戸・大坂・京都などに店を持った伊勢国、特に松坂出身の商人。伊勢屋を屋号とする者が多かった。
いせ‐しんとう【伊勢神道】
鎌倉後期に外宮(げくう)の神官、度会(わたらい)氏が唱えた神道説。神道五部書を根本教典とし、儒・仏・陰陽五行説など...
いせしんひゃくいん【伊勢新百韻】
俳諧集。中川乙由、星山反朱編。元禄11年(1698)刊。1冊。乙由のほか岩田涼菟、各務支考らの作品を収める。
いせ‐じ【伊勢路】
脇街道の一。中古では東海道鈴鹿、近世では東海道追分から伊勢神宮に至る。 伊勢地方。「—の旅」
いせ‐じま【伊勢縞】
伊勢で産した縞の木綿織物。江戸時代、商家の丁稚(でっち)の仕着せに多く用いられた。伊勢木綿。
いせじま‐ぶし【伊勢島節】
古浄瑠璃の一派。江戸前期、寛永(1624〜1643)のころ、伊勢出身の伊勢島宮内(くない)が江戸で語りはじめたもの。
いせ‐じんぐう【伊勢神宮】
三重県伊勢市にある皇大神宮(内宮(ないくう))と豊受(とようけ)大神宮(外宮(げくう))の総称。内宮は皇祖神である...
いせ‐だいさん【伊勢代参】
他人の代理として伊勢神宮に参詣すること。また、その人。特に、江戸時代、正月7日に将軍の代理として派遣された使者。
いせ‐だいじんぐう【伊勢大神宮】
⇒伊勢神宮
いせ‐だいだいこう【伊勢太太講】
⇒伊勢講
い‐せつ【異説】
1 他の人と違う説。また、世間一般の通説とは異なる説。異論。「—を立てる」 2 珍奇な説。変な説。「君の説も亦或は...
い‐せつ【移設】
[名](スル)施設や設備などを、ほかの場所へ移して設置すること。「手狭になった飛行場を—する」
いせつかんしき‐かごうぶつ【異節環式化合物】
⇒複素環式化合物
いせ‐どうふ【伊勢豆腐】
ヤマノイモをすりおろし、鯛(たい)のすり身、豆腐、卵白をまぜ、箱に入れて蒸した料理。くずあんをかけ、おろししょうが...
いせどうたい‐いせき【伊勢堂岱遺跡】
秋田県北秋田市にある縄文時代後期の遺跡。隣接する四つの環状列石(ストーンサークル)のほか、配石遺構・掘立柱建物跡・...
いせ‐どりい【伊勢鳥居】
鳥居の形式の一。五角形の笠木(かさぎ)と角形の貫(ぬき)を用いたもの。伊勢神宮や熱田神宮にみられる。伊勢神明鳥居。
いせ‐ながうじ【伊勢長氏】
北条早雲の前名。
いせにっき【伊勢日記】
伊勢による和歌集「伊勢集」の冒頭部。物語風・日記風の記述を伴う約30首からなり、歌物語的な傾向がみられる。
いせ‐の‐うみ【伊勢の海】
伊勢湾のこと。[歌枕]「—に釣りする海人(あま)の浮けなれや心ひとつを定めかねつる」〈古今・恋一〉 催馬楽(さいば...
いせ‐の‐おおすけ【伊勢大輔】
平安中期の女流歌人。大中臣輔親(おおなかとみのすけちか)の娘。上東門院彰子に仕え、紫式部・和泉式部らと親交を結んだ...
いせのたゆうしゅう【伊勢大輔集】
伊勢大輔の家集。11世紀中ごろの成立。いせのおおすけしゅう。
いせ‐の‐おし【伊勢の御師】
伊勢神宮の下級神職。伊勢暦や御祓(おはらい)を配ったり、また伊勢参りの人々の案内や宿の世話をしたりした。
いせ‐の‐おたうえ【伊勢の御田植】
1 伊勢神宮の2か所の神田で行う田植えの儀式。5月20日ごろと6月24日に行う。御田植え祭り。《季 夏》 2 伊勢...
いせ‐の‐くに【伊勢国】
⇒伊勢
いせ‐の‐さぶろう【伊勢三郎】
[?〜1186]源義経四天王の一人。伊勢の人。名は義盛。守護の首藤経俊を討とうとして敗れ、鈴鹿(すずか)で自刃。 ...
いせ‐の‐たゆう【伊勢大輔】
⇒いせのおおすけ
いせ‐の‐つかい【伊勢の使】
伊勢神宮へ遣わされた勅使。毎年の神嘗祭(かんなめさい)の例幣使(れいへいし)や臨時の祭典の奉幣使(ほうへいし)など...
いせ‐の‐はまおぎ【伊勢の浜荻】
1 伊勢の浜辺に生えている荻。「あたら夜を—折り敷きて妹(いも)恋ひしらに見つる月かな」〈千載・羇旅〉 2 《伊勢...
いせ‐の‐ふたはしら【伊勢の二柱】
伊勢神宮にまつられている内宮(ないくう)の天照大神(あまてらすおおみかみ)と外宮(げくう)の豊受大神(とようけのお...
いせ‐は【伊勢派】
1 本居宣長を中心とした和歌の流派。→江戸派 →桂園派 2 ⇒伊勢風(ふう)
伊勢(いせ)は津(つ)で持(も)つ津(つ)は伊勢(いせ)で持(も)つ
伊勢は津の港があるために参拝客が多く、津の港は伊勢神宮への参拝客が利用するために栄える。「尾張名古屋は城で持つ」と...
いせ‐はなび【伊勢花火】
キツネノマゴ科の多年草。暖地に自生。高さ30〜60センチで低木状。夏から秋、淡紫色の花を穂状につける。中国の原産で...
いせはら【伊勢原】
神奈川県中部の市。大山参詣の門前町、伊勢商人の市場町として発達。人口10.1万(2010)。
いせはら‐し【伊勢原市】
⇒伊勢原
いせ‐びくに【伊勢比丘尼】
元禄年間(1688〜1703)から、伊勢寺の勧進と称して、尼姿で諸地方をめぐっていた遊女。
いせ‐ふう【伊勢風】
俳諧の一派。蕉門の岩田涼菟(いわたりょうと)・中川乙由(なかがわおつゆう)を中心とし、伊勢周辺に勢力があった。初め...