いち‐もう【一毛】
1 ひと筋の毛。転じて、きわめて軽いもの。わずかのもの。「九牛の—」 2 長さ・重さや割合などの単位。→毛(もう)...
いち‐もう【一望】
唯一の希望。また、ある希望。「心中忽(たちま)ち—を生じ来り」〈織田訳・花柳春話〉
いちもう‐さく【一毛作】
同一の耕地に、年に1回作物を作ること。ひとけさく。
いちもう‐だじん【一網打尽】
《「宋史」范純仁伝から》一度打った網でそこにいる魚を全部捕らえること。転じて、一味の者を一度に全部捕らえること。「...
いち‐もく【一目】
[名](スル) 1 ただちょっと見ること。一見。「—して状況を把握する」 2 ひとめに見渡すこと。一望。「洛陽の平...
一目(いちもく)置(お)・く
《囲碁で弱い者が先に一つ石を置いて勝負を始めるところから》自分より相手が優れていることを認め、一歩を譲る。強めて「...
いちもく‐きんこうひょう【一目均衡表】
株式や為替の相場をテクニカル分析するためのチャートの一。移動平均などから計算した四つの線、当日の終わり値を過去にず...
いちもく‐さん【一目散】
(多く「一目散に」の形で副詞的に用いる)わき目もふらずに走ること。一散(いっさん)。「—に逃げる」「—に駆けだす」
いちもく‐じゅうぎょう【一目十行】
ひとめで10行も読み下すこと。読書力のすぐれていること。
一目(いちもく)も二目(にもく)も置(お)・く
「一目置く」を強めていう語。「世間から—・かれる傑物」
いちもく‐りょうぜん【一目瞭然】
[形動][文][ナリ]ひと目見ただけではっきりとわかるさま。「グラフにすれば—だ」
いち‐もつ【一物】
1 一つの品物。また、ほんの少しのもの。 2 心中に秘めたたくらみや、わだかまり。「胸に—がある」 3 金銭のこと...
いち‐もつ【逸物】
群を抜いて優れているもの。特に、犬・牛・馬、または人などにいう。いちもち。いちぶつ。いつぶつ。「犬は三頭が三頭なが...
一(いち)も二(に)もなく
提示されたことに対して、とやかく言うまでもなく。即座に。「—引き受ける」
いち‐もん【一文】
1 銅貨の穴あき銭1枚。銭1枚。→文(もん) 2 わずかな金。ほんのちょっとの金。転じて、安っぽいものの意。「—の...
いち‐もん【一門】
1 同じ家系、または、同じ家族の人々。一族。一家。「藤原—」 2 仏教などで同じ宗派の人々。「天台—」 3 学問・...
いちもん‐いちじ【一文一字】
「一字3」に同じ。
いちもん‐いっとう【一問一答】
[名](スル)一つの質問に対して一つの答えをすること。転じて、質問と返答とをかわるがわる行うこと。「声明を出したあ...
いちもん‐おしみ【一文惜しみ】
わずかの金品を惜しむこと。けちんぼ。
一文(いちもん)惜(お)しみの百損(ひゃくぞん)
わずかばかりの金銭を惜しんで、あとで大損をすることに気づかないこと。一文惜しみの百知らず。
いちもん‐かい【一門会】
大相撲で、各一門に所属する部屋の親方の会。また、有名な落語家の弟子達の会。「二所ノ関—」「円楽—」
いちもん‐がし【一文菓子】
安い菓子。駄菓子。
いちもん‐きなか【一文半銭】
「いちもんはんせん(一文半銭)」に同じ。→半銭(きなか)「いい出しちゃア、—まけひきはありゃせん」〈魯文・西洋道中...
いち‐もんじ【一文字】
1 一つの文字。一字。 2 「一」の字のように横にまっすぐなこと。真一文字。「口を—に結ぶ」 3 わき目もふらずに...
いちもんじ【一文字】
刀工の一派。また、その作品の称。中子(なかご)に「一」の銘がある。一文字派。
いちもんじ‐がさ【一文字笠】
1 江戸時代の編み笠の一。菅(すげ)または竹の皮で円形に編んで二つ折りにしたものが頂が一の文字のように平らになる。...
いちもんじ‐がわら【一文字瓦】
軒先に用いる桟瓦(さんがわら)の一。軒先側の下端が直線になっているもの。
いちもんじ‐ぎく【一文字菊】
菊の栽培品種の一。一重咲きで、幅の広い花びらが水平に開いて咲くもの。御紋章菊。広熨斗(ひろのし)。平台(ひらだい)。
いちもんじ‐ぎり【一文字切り】
太い竹を30センチほどに切った花立て。中央部より下に節を一つ残し、水をためるように作ったもの。寸胴切(ずんどぎ)り。
いちもんじ‐さんこう【一文字三光】
紋所の名。一文字の下に三つの星を三角形に置いたもの。毛利家の紋など。一文字三星(みつぼし)。
いちもんじ‐すけのり【一文字助則】
鎌倉前期の刀工。備前の人。助宗の子。後鳥羽上皇の御番鍛冶(ごばんかじ)として仕えたという。小一文字と称される。生没...
いちもんじ‐すけむね【一文字助宗】
鎌倉前期の刀工。備前の人。則宗の子。後鳥羽上皇の御番鍛冶として仕えたという。大一文字と称される。生没年未詳。
いちもんじ‐せせり【一文字挵蝶】
セセリチョウ科のチョウ。翅(はね)は開張3.5センチくらい、黒褐色で白点列がある。幼虫は稲の害虫で、葉を巻いて苞(...
いちもんじ‐だな【一文字棚】
床の間のわきに一枚板で一直線に架けた棚。通り棚。→違い棚
いちもんじ‐ちょう【一文字蝶】
タテハチョウ科のチョウ。翅(はね)は開張6センチくらいで、表面は黒色で白色の帯がある。幼虫はウツギ・スイカズラなど...
いちもんじ‐のりむね【一文字則宗】
平安末期から鎌倉前期にかけての刀工。備前福岡の人で、一文字派を興した。後鳥羽上皇の御番鍛冶として仕えたと伝えられる...
いちもんじ‐ぶき【一文字葺き】
1 平板葺(ひらいたぶ)きの一。平板を屋根面の水平方向に一直線になるように葺く。 2 軒先を一文字瓦で葺いた屋根。
いちもん‐せん【一文銭】
1 1個1文の穴あき銭。江戸時代の最小単位の通貨。 2 きわめてわずかの銭。 3 紋所の名。1の形を図案化したもの。
いちもん‐なし【一文無し】
全くお金を持っていないこと。また、その人。無一文。文なし。おけら。
一文(いちもん)にもなら◦ない
苦労をしても、なんの利益も得られない。「この作業を続けても、—◦ない」
いちもん‐はんせん【一文半銭】
1文と半銭。わずかの金額。いちもんきなか。
いちもん‐ふち【一文不知】
文字を1字も読み書きできないこと。「—のやつがれなれば」〈滑・膝栗毛・発端〉
いちもん‐ふつう【一文不通】
「一文不知」に同じ。
いちもん‐ふもん【一門普門】
仏語。一つの教えを体得すれば、すべての教えが理解できるようになるということ。
いちもん‐やっこ【一文奴】
1 価が1文の奴(やっこ)人形。 2 つまらない者。武家の下僕をののしっていう語。「—を当てにして討たうとすると、...