いっしょう‐しょうじん【一生精進】
生涯、仏道の修行に専心すること。「—にて、読経うちして」〈徒然・八六〉
一笑(いっしょう)に付(ふ)・す
笑って問題にしないでいる。ばかにして相手にしない。「提案は—・された」
いっしょう‐の【一生の】
[連語]⇒一生3
いっしょう‐の‐ねがい【一生の願い】
生きている間に一度しかしないような、重要な願い。一生のお願い。「木村は—として葉子との結婚を申し出た」〈有島・或る女〉
いっしょう‐の‐ふさく【一生の不作】
生涯かかわる失敗。取り返しのつかない過ち。
いっしょう‐びん【一升瓶】
液体が一升(約1.8リットル)入るびん。「—入りの清酒」→四合瓶
いっしょう‐ふしょ【一生補処】
仏語。一度だけ、生死の迷いの世界につながれてこの世に生を受けるが、次の世は仏になることができる菩薩(ぼさつ)の最高...
いっしょう‐ふぼん【一生不犯】
仏教の戒律を守り、一生を通して異性と交わらないこと。「—の座主、かの箱をあけて見給ふに」〈平家・二〉
いっしょう‐ます【一升枡】
1升の量を入れる枡。
いっしょう‐もち【一升餅】
一升の米を使って作った餅。特に、子の満1歳の誕生日に背負わせたり、踏ませたりするものをいう。力餅。→餅負い →餅踏み
一笑(いっしょう)を買(か)・う
回りの人の笑いものになる。「幼稚な意見が—・う」
いっ‐しょく【一色】
1 一つの色。ひといろ。「屋根も壁も白—に塗る」 2 全体が同じ一つの傾向でおおわれること。「町は祭り—に塗りつぶ...
いっしょく‐そくはつ【一触即発】
ちょっと触れればすぐに爆発しそうなこと。危機に直面していること。危機一髪。「—の国際情勢」
いっしょ‐くた【一緒くた】
雑多な物事が秩序なく一つになっていること。ごちゃまぜ。「何もかも—に扱う」「—に煮込む」
いっしょ‐けんめい【一所懸命】
[名・形動] 1 中世、1か所の領地を命をかけて生活の頼みにすること。また、その領地。「—の地」 2 命がけで物事...
一緒(いっしょ)にな・る
1 複数のものが合わさって一つになる。落ち合う。「弟と駅の改札口で—・る」 2 夫婦になる。「晴れて—・る」
いっしょ‐ふじゅう【一所不住】
一定の場所に住まないで諸国を回ること。「これは—の沙門にて候」〈謡・鉢木〉
一指(いっし)を染(そ)・める
物事にちょっとかかわる。「不義非道な色事には、一指をだに染めることをしなかった」〈菊池寛・藤十郎の恋〉
一矢(いっし)を報(むく)・いる
敵の攻撃に対して、矢を射返す。転じて、自分に向けられた攻撃・非難などに対して、大勢は変えられないまでも、反撃・反論する。
いっ‐しん【一心】
1 多くの人々が心を一つにすること。同心。 2 心を一つの事に集中すること。また、その心。専念。「会いたい—で探し...
いっ‐しん【一身】
1 一人のからだ。一人の人。 2 自分一人。おのれ自身。「衆望を—に集める」「責任を—に負う」 3 全身。自分の命...
いっ‐しん【一振】
[名](スル) 1 ひと振りすること。「バットを—する」 2 きっぱりととり払うこと。「沈滞の気を—する」
いっ‐しん【一新】
[名](スル) 1 すっかり新しくすること。また、まったく新しくなること。「人事の—を図る」「面目を—する」 2 ...
いっ‐しん【一審】
最初に訴訟を受理する裁判所(第一審裁判所)によって行われる審判。通常、簡易裁判所・地方裁判所の審判をいう。始審。→二審
いっしん‐いったい【一進一退】
[名](スル)進んだり退いたりすること。また、事態がよくなったり悪くなったりする状態。「戦況は—を繰り返す」「病状...
いっしん‐かい【一進会】
朝鮮李朝末期に結成された親日政治団体。1904年、宋秉畯(そうへいしゅん)・尹始炳(いんしへい)らが創立。韓国併合...
いっしん‐きょう【一神教】
一切を創造して支配する唯一絶対の神のみを認めて信仰する宗教。ユダヤ教・キリスト教・イスラム教など。唯一神教。→多神教
いっしん‐さんがん【一心三観】
天台宗の観想法。一切の存在には実体がないと観想する空観(くうがん)、それらは仮に現象していると観想する仮観(けがん...
いっしん‐じょう【一身上】
その人自身の身の上や境遇などに関すること。個人的な問題や事情。「—の都合」
いっしん‐たすけ【一心太助】
戯曲・浪花節(なにわぶし)・講談の主人公。江戸で魚屋を営み、江戸っ子かたぎの侠気に富んだ人物で、大久保彦左衛門の愛...
いっしん‐でん【一身田】
古代、律令制の土地公有のとき、その人一代を期限として朝廷から租を免除されて賜った田地。いしでん。
いっ‐しんとう【一親等】
親等の一。親族関係の隔たりが1世であるもの。ある人とその父母、その子および子の配偶者との関係。また、ある人と配偶者...
いっしん‐どうたい【一心同体】
二人以上の人が心を一つにして行動すること。「夫婦は—」
いっしん‐に【一心に】
[副]ほかのことを考えずに心を一つに集中させるさま。いちずに。「—本を読む」「—神に祈る」
一身(いっしん)に味方(みかた)なし
世の中には自分以外に頼りになるものはない。
いっしん‐ふらん【一心不乱】
[名・形動]心を一つの事に集中して、他の事に気をとられないこと。また、そのさま。「—に祈る」「—に研究する」
いっしん‐ほっかい【一真法界】
華厳宗の極理を示す宇宙観。唯一で真実な絶対無差別の宇宙の実相。唯一絶対の永遠普遍の真理。
いっ‐すい【一水】
1 ひとすじの水流。 2 水や酒のひとしずく。一滴。「酒は—もたべぬ」〈虎明狂・止動方角〉
いっ‐すい【一炊】
飯を一度たくこと。
いっ‐すい【一睡】
[名](スル)ちょっと眠ること。ひと眠り。「—もしない」「食後、—してから出かける」
いっ‐すい【一穂】
1 1本の穂。 2 炎・煙などを穂に見立てていう語。「獄内には—の灯(ともしび)だも無ければ」〈鉄腸・南洋の大波瀾〉
いっ‐すい【溢水】
[名](スル)水があふれること。また、水をあふれさせること。「大雨で河川が—する」
いっすい‐かい【一水会】
美術団体。二科会を脱退した有島生馬・安井曽太郎らによって昭和11年(1936)に結成された。穏健な作風を主調とする。
いっすい‐ざい【溢水罪】
⇒現住建造物等浸害罪
一炊(いっすい)の夢(ゆめ)
「邯鄲(かんたん)の枕(まくら)」に同じ。
いっ・する【逸する】
[動サ変][文]いっ・す[サ変] 1 ㋐ある枠から外れる。それる。「常軌を—・した行為」 ㋑《「佚する」とも書く》...
いっ‐すん【一寸】
1 尺貫法の長さの単位。→寸 2 わずかな時間・距離・量、また小さい物事のたとえ。「—のひまも惜しむ」「—のすきも...
いっすん‐あし【一寸足】
小股(こまた)で歩くこと。刻み足。
いっすん‐きざみ【一寸刻み】
いっぺんに殺さず、少しずつ切って苦しめること。また、物事が少しずつ進行すること。「参詣人の列が—に進む」「私の命を...
いっすん‐さき【一寸先】
ちょっと離れた前方。「—も見えない吹雪」