いなか‐もの【田舎者】
1 田舎の人。田舎育ちの人。 2 不作法な人、やぼな人をののしっていう語。また、みずからをへりくだっていう語。 [...
いなかもの【田舎者】
《原題、(イタリア)I rusteghi》ゴルドーニによる戯曲。3幕の喜劇。1760年初演。ベネチア方言で書かれた作品。
いなか‐や【田舎家】
1 田舎の家。また、粗末な家。田家(でんか)。 2 茶室などにするために建てた田舎風の家。
いなか‐やくしゃ【田舎役者】
田舎芝居の役者。また、へたな役者。
いなか‐わたらい【田舎渡らひ】
田舎に行って生活すること。また、行商などで地方を回り歩くこと。「—しける人の子ども」〈伊勢・二三〉
いながき【稲垣】
姓氏の一。 [補説]「稲垣」姓の人物稲垣足穂(いながきたるほ)稲垣浩(いながきひろし)
いながき‐たるほ【稲垣足穂】
[1900〜1977]小説家。大阪の生まれ。天体や文明の利器を題材にした幻想的な異色の作風で注目され、のち少年愛を...
いながき‐ひろし【稲垣浩】
[1905〜1980]映画監督。東京の生まれ。本名、浩二郎。舞台俳優、映画俳優を経て映画監督となり、痛快な時代劇を...
いな‐がら【稲幹】
稲の茎。
い‐ながら【居乍ら】
[副] 1 (「いながらに」「いながらにして」の形で)その場にじっとしていて。その場を動かないで。「—にして世界の...
いながらに‐して【居乍らにして】
[連語]「居乍ら1」に同じ。「—世の形勢を知る」
い‐なが・れる【居流れる】
[動ラ下一][文]ゐなが・る[ラ下二] 1 多くの人が上席から順に並んで座る。列座する。居並ぶ。「役者一同、舞台に...
いな‐がわ【猪名川】
大阪府西北部と兵庫県南東部の府県境を流れる川。淀川水系の一。丹波高地の大野(おおや)山(標高754メートル)に源を...
いながわ‐かい【稲川会】
東京都港区六本木に主たる事務所を置く指定暴力団。昭和24年(1949)ごろ、博徒鶴岡政次郎の配下だった稲川聖城(本...
いな‐き【稲城】
《「いなぎ」とも》 1 古代、家の周囲に稲を積み上げて敵の矢を防ぐ備えとしたもの。 2 稲束を貯蔵する小屋。《季 秋》
いな‐き【稲置】
《「いなぎ」とも》 1 大和朝廷の地方官の一。屯倉(みやけ)の長官。稲穀の収納を職務とした。 2 天武天皇が制定し...
いな‐ぎ【稲木】
刈り取った稲を束にし、掛け並べて干す柵(さく)や木組み。稲架(はさ)。稲掛(いねか)け。《季 秋》
いなぎ【稲城】
東京都中南部、多摩川沿岸の市。ナシの産地。住宅地化が進む。人口8.5万(2010)。
いなぎ‐し【稲城市】
⇒稲城
い‐な・く【嘶く/嘽く】
[動カ四]《「い」は馬の鳴き声》馬が声高く鳴く。いななく。「衣手葦毛(あしげ)の馬の—・く声心あれかも常ゆ異(け)...
いな‐くき【稲茎】
「稲株(いなかぶ)」に同じ。
インアクセシブル‐とう【インアクセシブル島】
《Inaccessible》アフリカ大陸と南アメリカ大陸のほぼ中間、南大西洋上にある島。火山性の島で、地形は急峻(...
いな‐ぐら【稲倉】
《「いなくら」とも》稲を貯蔵する倉。米倉。いねぐら。
イナグア‐とう【イナグア島】
《Inagua Islands》西インド諸島北部、バハマ諸島最南端の島。キューバ島とイスパニョーラ島に近い。北東側...
いな‐ぐるま【稲車】
刈り取った稲を積んで運ぶ車。いねぐるま。《季 秋》「—うしろさらさら穂ずれの妻/草田男」
いなげ【稲毛】
千葉市北西部の区名。東京湾岸を埋め立て、住宅地化が進む。
いなげ‐く【稲毛区】
⇒稲毛
いな‐こき【稲扱き】
「いねこき」に同じ。
いな‐こと【異な事】
不思議なこと。おかしなこと。「これは—をおっしゃる」
いな‐ご【稲子/蝗】
イナゴ科イナゴ属の昆虫の総称。ハネナガイナゴ・コバネイナゴなど。体長2〜4センチ。背部が褐色、ほかは黄緑色のものが...
いなご‐まめ【稲子豆】
マメ科の常緑小高木。長さ約15センチの扁平なさやができる。熟した果肉は糖分を多く含み、乾燥させたものはチョコレート...
いなご‐まろ【稲子麿】
《イナゴを擬人化していった語》イナゴ・バッタ類の古名。「—といふ虫は、田ゐに稲のいでくる時、この虫もいでくれば」〈...
いな‐さ
南東の風。特に、台風期の強風をさしていう。辰巳(たつみ)の風。
いな‐さく【稲作】
1 稲を栽培すること。「—地帯」 2 稲の実りぐあい。稲の作柄。米作。「今年の—は上々だ」
いなさ‐の‐はま【稲佐の浜】
島根県東部、出雲(いずも)市西部に広がる砂浜海岸。国譲りの神話で知られる浜。陰暦10月10日、出雲大社に全国から集...
いなさ‐の‐やま【伊那佐の山】
奈良県中東部、宇陀市にある山。標高638メートル。「—の樹(こ)の間よも、い行きまもらひ戦へば」〈記・中・歌謡〉
いなさ‐やま【稲佐山】
長崎県長崎市にある山。標高333メートル。山頂にある展望台からの夜景は有名。
いな‐さんち【伊那山地】
長野県南東部にある山地。赤石山脈と天竜川の間に位置し、南北に約100キロメートルにわたって続く。標高は1300〜1...
いなざわ【稲沢】
愛知県北西部の市。美濃街道の宿駅稲葉(いなば)から発展。古代に尾張国府の置かれた地で、国府宮(こうのみや)の裸祭り...
いなざわ‐し【稲沢市】
⇒稲沢
いな‐し【伊那市】
⇒伊那
いなしき【稲敷】
茨城県南部の市。霞ヶ浦と利根川に挟まれた水郷地帯。平成17年(2005)3月に江戸崎町、新利根町、桜川村、東町が合...
いなしき‐し【稲敷市】
⇒稲敷
い‐なじ・む【居馴染む】
[動マ五(四)]長い間そこにいてなれ親しむ。居馴れる。「十箇月—・んだ煙草屋の二階」〈嘉村・秋立つまで〉
いな・す【往なす/去なす】
[動サ五(四)] 1 《2から》攻撃を簡単にあしらう。また、自分に向けられた追及を言葉巧みにかわす。「鋭い質問を軽...
いな‐すずめ【稲雀】
稲の実るころ田に群れるスズメ。《季 秋》「—茶の木畠や逃げ処/芭蕉」
いな‐ずま【稲妻/電】
《稲の夫(つま)の意。稲の結実期に多く起こるので、これによって稲が実ると考えられていた》 1 空中電気の放電によっ...
いなずま‐おれくぎ【稲妻折れ釘】
頭部が稲妻形に二重に折れて鉤(かぎ)形をした釘。掛け物などをかけるのに使用。
いなずま‐がた【稲妻形】
1 稲妻の形を折れ曲がった直線で図案化した模様。紋所にも用いる。 2 左右交互に曲がった形。ジグザグの形。「十四人...
いなずま‐ばしり【稲妻走り】
稲妻がひらめくように、速く走ること。「あの馬止めよといふ程も、家来に乗り抜け—」〈浄・会稽山〉