い‐の【維那】
《「いのう」とも》⇒いな(維那)
い‐の
[終助]《終助詞「い」+終助詞「の」から。近世語》体言、動詞・助動詞の命令形、感動詞、接続詞、助詞に付く。感動・呼...
い‐の‐いちばん【いの一番】
《「いろは」の一番目の意から》真っ先。一番目。「—に会場に入る」
い‐のう【衣嚢】
衣服に縫いつけた物入れ。かくし。ポケット。
い‐のう【異能】
人よりすぐれた才能。一風変わった独特な能力。異才。「—を示す」「—の人物」
いのうえ【井上】
姓氏の一。 [補説]「井上」姓の人物井上荒野(いのうえあれの)井上因碩(いのうえいんせき)井上梅次(いのうえうめつ...
いのうえ‐あれの【井上荒野】
[1961〜 ]小説家。東京の生まれ。光晴の長女。「わたしのヌレエフ」で第1回フェミナ賞受賞。「切羽(きりは)へ」...
いのうえ‐いんせき【井上因碩】
囲碁棋士。井上家は江戸幕府の碁所(ごどころ)家元四家の一。江戸初期の中村道碩を祖とし、2世から代々井上因碩を名のる。
いのうえ‐うめつぐ【井上梅次】
[1923〜2010]映画監督。京都の生まれ。「恋の応援団長」で監督デビュー。石原裕次郎主演「嵐を呼ぶ男」が大ヒッ...
いのうえ‐えんりょう【井上円了】
[1858〜1919]哲学者・教育者。新潟の生まれ。欧化思潮に対して東洋思想を強調し、仏教哲理を説いた。妖怪学の祖...
いのうえ‐かおる【井上馨】
[1836〜1915]政治家。山口の生まれ。通称、聞多(もんた)。幕末の尊王攘夷運動に参加。第一次伊藤内閣の外務大...
いのうえ‐きんが【井上金峨】
[1732〜1784]江戸中期の儒学者。江戸の人。名は立元。伊藤仁斎・荻生徂徠(おぎゅうそらい)の学を学び、のち折...
いのうえ‐けんかぼう【井上剣花坊】
[1870〜1934]川柳作家。山口の生まれ。本名、幸一。川柳の革新に努めた。
いのうえ‐こわし【井上毅】
[1844〜1895]政治家。熊本の生まれ。明治憲法制定に参画、また、法制局長官となり、教育勅語など詔勅・法令を起...
いのうえ‐しげよし【井上成美】
[1889〜1975]軍人。海軍大将。宮城の生まれ。軍務局長・第四艦隊司令長官・海軍次官などを歴任。日独伊三国同盟...
いのうえ‐しろう【井上士朗】
[1742〜1812]江戸中期の俳人・医者。尾張の人。名は正春。別号、枇杷園(びわえん)。俳諧を加藤暁台に学び、国...
いのうえ‐しんかい【井上真改】
[?〜1682]江戸初期の刀工。日向(ひゅうが)の人。大坂で国貞の跡を継ぎ、2代目和泉守国貞を名のったが、のち井上...
いのうえ‐じゅんのすけ【井上準之助】
[1869〜1932]銀行家・政治家。大分の生まれ。横浜正金銀行頭取・日本銀行総裁・大蔵大臣などを歴任。昭和5年(...
いのうえ‐たけひこ【井上雄彦】
[1967〜 ]漫画家。鹿児島の生まれ。本名、成合(なりあい)雄彦。リアルなタッチでバスケットボールにかける高校生...
いのうえ‐つう【井上通】
[1659〜1738]江戸中期の女流歌人。讃岐の人。丸亀藩主の母に仕え、雨森芳洲らと交わった。著「帰家日記」など。...
いのうえ‐つとむ【井上勤】
[1850〜1928]翻訳家。徳島の生まれ。大蔵省、文部省などに勤めるかたわら、ベルヌ「月世界一周」、トマス=モア...
いのうえ‐てつじろう【井上哲次郎】
[1856〜1944]哲学者。福岡の生まれ。東大教授。ドイツ観念論哲学を紹介し、日本の観念論哲学を確立。また、外山...
いのうえ‐でん【井上伝】
[1789〜1869]江戸末期の筑後久留米の女性。久留米絣(くるめがすり)の創案者。
いのうえ‐にっしょう【井上日召】
[1886〜1967]国家主義者。群馬の生まれ。本名、昭。日蓮宗に帰依し、日召と号す。血盟団を結成、国家革新を計画...
いのうえ‐のぼり【井上登】
[1885〜1971]裁判官・プロ野球コミッショナー。千葉の生まれ。司法省調査部長、大審院部長判事などを歴任し、昭...
いのうえ‐はりまのじょう【井上播磨掾】
[?〜1674?]江戸初期の古浄瑠璃の太夫。京都の人。通称、市郎兵衛。後年、大坂で操り芝居を興行。豪快な曲を得意と...
いのうえ‐ひさし【井上ひさし】
[1934〜2010]小説家・劇作家。山形の生まれ。本名、廈(ひさし)。独自のユーモア感覚と鋭い風刺で幅広い読者層...
いのうえ‐ふみお【井上文雄】
[1800〜1871]江戸後期の国学者・歌人。江戸の人。著「伊勢の家苞(いえづと)」「調鶴集」など。
いのうえ‐まさお【井上正夫】
[1881〜1950]新派俳優。愛媛の生まれ。本名、小坂勇一。新派の幹部として活躍したが、昭和11年(1936)新...
いのうえ‐まさる【井上勝】
[1843〜1910]鉄道技術者。山口の生まれ。英国で鉱山・土木工学を学び、日本最初の鉄道を敷設した。鉄道庁長官。
いのうえ‐みちやす【井上通泰】
[1867〜1941]国文学者・歌人。兵庫の生まれ。柳田国男の兄。御歌所寄人(よりゅうど)。宮中顧問官。著「万葉集...
いのうえ‐みつはる【井上光晴】
[1926〜1992]小説家・詩人。中国、旅順の生まれ。荒野(あれの)の父。被差別部落や在日朝鮮人、炭鉱の労働者な...
いのうえ‐やすし【井上靖】
[1907〜1991]小説家。北海道の生まれ。新聞記者から作家となり、新聞小説、歴史小説で新境地を開いた。文化勲章...
いのうえ‐やちよ【井上八千代】
日本舞踊、京舞井上流の家元の名。現在は5世[1956〜 ]。
いのうえ‐よりくに【井上頼圀】
[1839〜1914]国学者。江戸の人。平田銕胤(ひらたかねたね)に師事。皇典講究所(のちの国学院大学)を設立。「...
いのうえ‐りゅう【井上流】
日本舞踊京舞の流派の一。女舞で、江戸末期に初世井上八千代が創始。京都祇園に勢力をもつ。
いのう‐じゃくすい【稲生若水】
[1655〜1715]江戸中期の本草(ほんぞう)学者。江戸の人。名は宣義。福山徳潤に師事し、のち加賀藩主に仕えた。...
いのう‐ただたか【伊能忠敬】
[1745〜1818]江戸中期の地理学者・測量家。上総(かずさ)の人。高橋至時(たかはしよしとき)に天文暦学を学ぶ...
いのうら‐せと【伊ノ浦瀬戸】
⇒針尾瀬戸
いのかしら‐こうえん【井の頭公園】
東京都武蔵野市と三鷹市にまたがる公園。中心の井の頭池は武蔵野台地最大の湧水池で、神田川の源流。もと皇室の御料地。東...
いのかしら‐しぜんぶんかえん【井の頭自然文化園】
東京都武蔵野市、井の頭公園内にある都立の動物園。昭和17年(1942)開園。北村西望の彫刻を展示する彫刻園がある。
いのかしら‐どおり【井ノ頭通り】
東京都渋谷区宇田川町から武蔵野市関前までの道路の呼び名。ほぼ直線の道を渋谷駅前付近から吉祥寺へと抜ける。
い‐の・く【居退く】
[動カ四]その場から立ちのく。あとずさりする。「我が妻にあらざりければ、さればよと思ひて、—・きけるほどに」〈宇治...
い‐の‐くち【井の口】
せき止めてある水を落とす口。また、用水などの取り入れ口。
いのくま‐どおり【猪熊通り】
京都市街地を南北に伸びる道路の呼び名。黒門通りの東側を走る。全長約8キロ。平安京の猪熊小路にあたる。
イノケラムス
ジュラ紀・白亜紀に栄えた海生の二枚貝。殻表に同心円状の肋(ろく)が発達している。重要な示準化石。日本では白亜系から...
い‐の‐こ【豕/猪の子】
1 いのしし。 2 いのししの子。 3 豚。
い‐の‐こ【亥の子】
1 陰暦10月の亥の日。この日に亥の子の祝(いわい)を行い、また、江戸時代には炬燵(こたつ)を開く日とされた。《季...
いのこ‐さす【豕扠首】
建築の妻飾りの一。扠首の中央に束(つか)を立てたもの。
い‐のこし【射遺】
平安時代、正月17日の射礼(じゃらい)の式に参加しなかった衛府の者たちが、翌日、建礼門で弓を射ること。