うず【珍】
珍しいこと。尊いこと。「吾(あれ)、御㝢(あめのしたをしら)すべき—の子を生まむ」〈神代紀・上〉
うず【渦】
1 螺旋(らせん)形に巡る、激しい水の流れ。空気などについてもいう。うずまき。 2 めまぐるしく動いて入り乱れてい...
うず【髻華】
古代、草木の枝葉や造花などを冠や髪の上に挿して飾りとしたもの。かざし。「くまかしが葉を—に挿せその子」〈記・中・歌謡〉
う‐ず【右図】
右に示した図。「—で説明する」
う‐ず【烏頭】
トリカブト属植物の母塊根。有毒であるが、鎮痛・強壮薬として利用。→附子(ぶし)
う‐ず【雲珠】
唐鞍(からくら)とよぶ馬具の飾りで、金銅の火炎形の内に宝珠を納め、その台座を尻繋(しりがい)につけたもの。うんじゅ。
うず【渦】
榛葉英治の処女小説。女性の不可解な性を描く。昭和23年(1948)から翌昭和24年(1949)にかけて「文芸」誌に...
う・ず【倦ず】
[動サ変]《「うんず」の撥音の無表記》「倦(うん)ずる」に同じ。「深く世の中憂きことと思ひ—・じはてて」〈平中・一〉
うず
[助動][○|○|うず(うずる)|うずる(うず)|うずれ|○]《推量の助動詞「むず」の音変化》動詞・助動詞の未然形...
うずいもせやまおんなていきんたまむすび【渦 妹背山婦女庭訓 魂結び】
大島真寿美の小説。平成31年(2019)刊行。浄瑠璃「妹背山婦女庭訓」などの作者である近松半二の生涯を描く。第16...
うず‐うず
[副](スル) 1 ある行動をしたくて、じっとしていられないさま。むずむず。「遊びに行きたくて、—している」 2 ...
うずき【疼き】
うずくこと。ずきずきする痛み。「古傷の—に苦しむ」
うず・く【疼く】
[動カ五(四)] 1 傷口などが脈打つように痛む。ずきずき痛む。「虫歯が—・く」「古傷が—・く」 2 心に強い痛み...
うずくま・る【蹲る/踞る】
[動ラ五(四)] 1 からだを丸くしてしゃがみ込む。また、獣が足をたたみ込んで腹ばいになる。「物陰に—・る」 2 ...
うず‐ざくら【雲珠桜】
1 《馬具の雲珠と地名の鞍馬との縁で》京都鞍馬山に咲く桜の総称。 2 サトザクラの一種。花の形が雲珠に似ているとこ...
うず‐ざくら【渦桜】
桜の一品種。サトザクラの仲間で、花は淡紅色の八重咲き。花弁は反り返っており、また皺が寄っている。
うず‐しお【渦潮】
渦を巻いて流れる海水。潮流の方向・速さの著しく異なる境界や潮位差の大きい所に生じやすい。鳴門海峡のものは有名。
うず‐たか・い【堆い】
[形][文]うづたか・し[ク] 1 積み重なって高く盛り上がっている。「—・く積もった土砂」 2 気品がある。「宮...
うず‐でんりゅう【渦電流】
磁界の変化に誘導されて、磁界内の板状や塊状の導体内に生じて流れる、渦巻き状の電流。1855年、フランスの物理学者フ...
うずでんりゅう‐たんしょうけんさ【渦電流探傷検査】
⇒渦電流探傷試験
うずでんりゅう‐たんしょうしけん【渦電流探傷試験】
導電性のある材料でできた製品や試料の傷の有無を調べる非破壊検査法の一。表面に交流電流を流したコイルを置き、材料に磁...
うず‐な・う【珍なふ】
[動ハ四]貴重なものとする。神がよしとする。「天地(あめつち)の神あひ—・ひ」〈万・四〇九四〉
うず‐の‐みち【渦の道】
徳島県鳴門市、鳴門公園内にある施設。大鳴門橋の下部に設けられた遊歩道と展望台からなる。平成12年(2000)開設。...
ウズベキスタン
《ウズベク語でO‘zbekistonと綴る》中央アジア南部の国。正称、ウズベキスタン共和国。首都タシケント。灌漑(...
ウズベク
ウズベキスタンの旧称。→ウズベク族
ウズベク‐ご【ウズベク語】
チュルク語系諸言語の一つで、ウズベキスタン共和国の公用語。周辺諸国のほか、アフガニスタン北部などでも話される。
ウズベク‐ぞく【ウズベク族】
西トルキスタンに住むチュルク系の民族。ウズベキスタン共和国を構成する基本民族で、カザフスタン・タジキスタンの両共和...
うずべんもう‐そうるい【渦鞭毛藻類】
2本の鞭毛をもつ単細胞生物。海産のプランクトンの重要な構成種で、しばしば赤潮の原因になる。ツノモ・ウズオビモなど。...
うずま‐がわ【巴波川】
栃木県中西部から南部に流れる川。栃木市北方に源を発し、同市南部の渡良瀬遊水地で渡良瀬川に合流する。長さ30キロ。江...
うずまき
(うづまき)上田敏の中編小説。明治43年(1910)発表。詩人・英文学者として知られる著者による唯一の小説。 (渦...
うず‐まき【渦巻(き)】
1 渦を巻くこと。また、渦を巻いている水流や気体。 2 渦を巻いている形。また、渦を巻いている模様。 3 物事が激...
うずまき‐かん【渦巻(き)管】
⇒蝸牛(かぎゅう)2
うずまき‐ぎんが【渦巻(き)銀河】
形による銀河の分類の一。中心部を2本の腕が取り巻いて渦状になっている形の銀河。腕の部分も多くの恒星からなる。普通の...
うずまき‐こもん【渦巻(き)小紋】
渦巻きの形を文様にした小紋。
うずまき‐せいうん【渦巻(き)星雲】
⇒渦巻き銀河
うずまき‐せん【渦巻(き)線】
⇒螺線(らせん)1
うずまき‐づけ【渦巻(き)漬(け)】
塩漬けのキュウリを二つに縦割りにし、種子を取って軽く干し、端から巻き、塩とぬかで漬けたもの。切り口が渦巻き状をなす。
うずまき‐ばね【渦巻(き)発条】
⇒発条(ばね)
うずまき‐ポンプ【渦巻(き)ポンプ】
内部で渦巻き形に配した羽根車が高速度で回転し、遠心力を利用して液体を汲み上げるポンプ。遠心ポンプ。
うず‐ま・く【渦巻く】
[動カ五(四)] 1 水や煙などが渦を巻く。ぐるぐる回る。「濁流が—・く」 2 多くの物事が、また、感情や思考など...
うずまけるからすのむれ【渦巻ける烏の群】
黒島伝治の短編小説。昭和3年(1928)「改造」誌に発表。著者のシベリア出征時の体験をもとに書かれた反戦小説。
うずまさ【太秦】
《古くは「うつまさ」とも。雄略天皇のとき、秦酒公(はたのさけのきみ)が賜った禹豆麻佐(うつまさ)に由来する》京都市...
うずまさ‐がた【太秦形】
京都太秦の広隆寺にある石灯籠の形。
うずまさ‐でら【太秦寺】
広隆寺の異称。
うずま・る【埋まる】
[動ラ五(四)] 1 物に覆われて外から見えない状態になる。「火山灰に—・る」「本に—・る」 2 穴や、欠けていた...
うずみ‐どうふ【埋み豆腐】
1 紙に包んで熱い灰の中に半日か1日埋めておいた豆腐を、酒・醤油で煮しめたもの。 2 薄味で煮た豆腐の上に飯を盛り...
うずみ‐ひ【埋み樋】
用水を他へ導くため地中に埋めた樋(とい)。→筧(かけひ)
うずみ‐び【埋み火】
炉や火鉢などの灰にうずめた炭火。いけ火。《季 冬》「—もきゆやなみだの烹(にゆ)る音/芭蕉」 [補説]書名別項。→埋み火
うずみび【埋み火】
杉本苑子の長編小説。副題「近松門左衛門の生涯」。昭和49年(1974)、上下2巻で刊行。
うずみ‐もん【埋み門】
城の石垣・土塀・築地(ついじ)などの下部をくり抜いたように造った小さな門。勝手口の用などに使われた。穴門。