うば【姥/媼/祖母】
1 年とった女。おうな。老女。老婆。 2 能面の一。老女の顔を表したもの。脇能の尉(じょう)のツレ面としての用法が...
うば【乳母】
母親に代わって乳児に乳を飲ませたりして、養育する女。おんば。めのと。
う‐ばい【烏梅】
梅の未熟な実を干して燻製(くんせい)にしたもの。漢方で下痢止めや駆虫などの薬とし、また染料にも用いる。
うばい【優婆夷】
《(梵)upāsikāの音写》女性の在家仏教信者。清信女(しょうしんにょ)。近事女(ごんじにょ)。⇔優婆塞(うばそく)。
うばい‐あい【奪い合い】
ものを争って取り合うこと。
うばい‐あ・う【奪い合う】
[動ワ五(ハ四)]数に限りのあるものを、争って取り合いをする。「電車の座席を—・う」
うばい‐かえ・す【奪い返す】
[動サ五(四)]一度奪われたものを、ふたたび相手から奪う。「タイトルを—・す」
うばい‐さ・る【奪い去る】
[動ラ五(四)]他人のものを、無理に取り上げて行ってしまう。比喩的にも用いる。「金目のものはすべて—・られた」「冷...
うば‐いし【姥石】
母と子の別れの伝説や、女人禁制の境にある石にまつわる伝説。また、その石。多くは、女性が禁を犯して石になったものとし...
うばい‐と・る【奪い取る】
[動ラ五(四)]他人の物を無理に自分の物にする。無理やりに取る。「財布を—・る」「王座を—・る」
うば・う【奪う】
[動ワ五(ハ四)] 1 他人の所有するものを無理に取り上げる。「金品を—・う」「自由を—・う」「地位を—・う」 2...
うば‐かわ【姥皮】
昔話で、身に着けると老女の姿になるという想像上の衣。脱ぐと、もとの美男か美女の姿に戻り、幸福になるとされる。
うば‐がい【姥貝/雨波貝】
バカガイ科の二枚貝。浅海の砂底にすむ。貝殻は卵形で大きく、厚く重い。殻長約10センチ。殻表に黄褐色の皮をかぶる。東...
うば‐がみ【姥髪】
能の鬘(かつら)の一。毛髪が白または白黒まじりのもので、老女に用いる。
うば‐が‐もち【姥が餅】
滋賀県草津市の名物で、上に白砂糖をのせた指頭大のあんころ餅。近江(おうみ)国の郷代官であった六角義賢(ろっかくよし...
う‐ばくか【右幕下】
右近衛大将(うこんえのだいしょう)の居所。また、その人の敬称。特に源頼朝をさすことがある。
うば‐ぐち【姥口】
1 歯のない老婆の口。 2 茶道で、周囲が盛り上がり、口のすぼまった形をした釜・香炉・水指(みずさし)などのこと。...
うば‐ぐるま【乳母車】
乳幼児を乗せて押して歩く四輪の手押し車。
うば‐ざくら【姥桜】
1 葉が出るより先に花が開く桜の通称。ヒガンザクラ・ウバヒガンなど。葉がないことを「歯無し」に掛けた語という。 2...
うば‐ざめ【姥鮫】
ネズミザメ目ウバザメ科の海水魚。全長10メートル以上、体重は2トン以上で、ジンベイザメに次いで大きいサメ。外洋の表...
うばすて‐やま【姨捨山】
⇒おばすてやま (「姥捨山」と書く)役に立たなくなった老人を山に捨てたという伝説から、組織などで、年をとってあまり...
うばすてやま‐でんせつ【姨捨山伝説】
歩けない老人を山奥に捨てる慣習にまつわる伝説。国王の命令に背いて老人をひそかにかくまい、後日老人の知恵によって危機...
うばそく【優婆塞】
《(梵)upāsakaの音写》男性の在家仏教信者。清信士(しょうしんじ)。近事男(ごんじなん)。⇔優婆夷(うばい)。
うばそく‐の‐みや【優婆塞の宮】
《在俗のまま戒を受けて仏弟子となった親王の意》源氏物語の登場人物。桐壺(きりつぼ)帝の第8皇子で、光源氏の異母弟。...
うば‐たま【烏羽玉】
1 ヒオウギの実。丸くて黒い。ぬばたま。 2 和菓子の名。求肥(ぎゅうひ)であんを包み、白砂糖をまぶしたもの。 3...
うばたま‐の【烏羽玉の】
[枕]烏羽玉1が黒いところから「黒」「闇(やみ)」「夜」「夢」などにかかる。ぬばたまの。むばたまの。「—わが黒髪に...
うば‐ひがん【姥彼岸】
バラ科サクラ属の落葉高木。山地に自生。枝先は細く、すべすべし、葉は長楕円形で縁にぎざぎざがある。3月ごろ、葉より先...
うばめ‐がし【姥目樫/姥芽櫧】
ブナ科の常緑小高木。暖地の海岸近くの山中に自生。葉は長楕円形で、堅い。5月ごろ、雄花と雌花とをつける。実は食用。材...
うばやま‐かいづか【姥山貝塚】
千葉県市川市姥山にある縄文時代中・後期の貝塚。
うば‐ゆり【姥百合】
ユリ科の多年草。常緑樹林の樹陰に生え、高さ約1メートル。葉は茎の中ほどにつき、楕円形で先がとがる。夏、緑白色の筒状...
うばら【茨/荊棘】
1 とげのある植物のこと。いばら。 2 ノイバラの別名。《季 夏》
うば‐ら【姥等】
近世、京都で歳末に出た女乞食の一種。赤い前垂れをかけ、手ぬぐいなどで顔を覆って物乞いをした。
うばり【優波離】
《(梵)Upāliの音写》釈迦の十大弟子の一人。理髪師の出身。戒律に精通しているところから持律第一といわれた。ウパーリ。
ウバリ
リビア南西内陸部、フェザン地方のオアシス都市。トゥアレグ族が多く居住する。
ウバンギ‐シャリ
中央アフリカ共和国の首都バンギの旧称。
ウバール
オマーン南部、現在のシスルにあったとされる町。紀元前4世紀頃に乳香貿易で栄えたといわれる。
ウバーレ
石灰岩地域でみられる大規模な凹地(くぼち)。複数のドリーネがさらなる浸食でつながって形成される。