うら‐み【浦廻/浦回】
《「み」は動詞「み(廻)る」の連用形から。曲がりめぐること、また、そのようになっている地形》 1 舟で浦を漕ぎ巡っ...
うらみ‐がお【恨み顔】
[名・形動]恨めしそうな顔つき。また、そのさま。「『…もうもう恁麼(こんな)ことは聞かせません』と半ばは—なるぞ詮...
うらみ‐がまし・い【恨みがましい/怨みがましい】
[形][文]うらみがま・し[シク]いかにも恨んでいるように見える。さもうらめしそうである。「—・い目つき」 [派生...
恨(うら)み骨髄(こつずい)に徹(てっ)す
《「史記」秦本紀から》恨みが骨のしんまでしみとおる。深い恨みを抱く。
うらみ‐ごと【恨み言】
恨みをこめた言葉。恨みを述べる言葉。怨言。「—を並べる」
うら‐みごろ【裏身頃】
袷(あわせ)などの身頃の裏地。⇔表身頃。
うら‐みち【裏道】
1 本道でない裏通りの道。抜け道。間道(かんどう)。 2 正当でないやり方、手段。まともでない生き方。「人生の—」...
うらみっ‐こ【恨みっこ】
互いに恨むこと。「どういう結果になっても—なしにしよう」
うらみ‐つらみ【恨み辛み】
《「つらみ」は、形容詞「つらい」の語幹に「み」をつけて語調を整えた語》積もり積もった、さまざまの恨み。「—をぶちまける」
恨(うら)みに報(むく)ゆるに徳(とく)を以(もっ)てす
《「老子」六三章から》恨みのある者に対しても恩徳で報いる。
うらみのすけ【恨之介】
仮名草子。2巻。作者未詳。慶長14年(1609)以後の作。葛(くず)の恨之介と、近衛殿の養女雪の前との悲恋物語。近...
うらみ‐の‐たき【裏見の滝】
流れ落ちる水を裏側から見ることのできる滝。栃木県日光市、大谷(だいや)川の支流荒沢川にあるものが有名。
うらみ‐ぶし【恨み節/怨み節】
1 恨みを表現する歌詞、暗い感じの曲調を持った歌曲。 2 恨みを込めた文句。「落選者の—」
うら・みる【恨みる】
[動マ上一]「恨む」に同じ。「昇にこそ怨はあれ、昇に—・みられる覚えは更にない」〈二葉亭・浮雲〉 [補説]上二段活...
うらみ‐わ・ぶ【恨み侘ぶ】
[動バ上二]恨み悲しむ。「—・び干さぬ袖だにあるものを恋に朽ちなむ名こそ惜しけれ」〈後拾遺・恋四〉
恨(うら)みを買(か)・う
恨まれる。恨みを受ける。「—・う言動」
恨(うら)みを飲(の)・む
《江淹「恨賦」から》恨みの気持ちを心の中にこめている。くやしい気持ちをこらえる。
うら・む【恨む/怨む/憾む】
[動マ五(四)] 1 ひどい仕打ちをした相手を憎く思う気持ちをもちつづける。「冷たい態度を—・む」 2 自分の思う...
ウラム‐の‐よそう【ウラムの予想】
「コラッツ予想」に同じ。数学者スタニスワフ=ウラムが取り組んだことからの名。
うらむらく‐は【恨むらくは】
[連語]《動詞「うらむ」(上二)のク語法+係助詞「は」》残念なことには。恨めしいことには。「暇はあるのに、—お金がない」
うら‐め【裏目】
1 さいころを振って出た目の反対側にある目。 2 曲尺(かねじゃく)の裏側の目盛り。裏の矩(かね)。裏曲(うらがね...
うら‐めい【裏銘】
日本刀の製作者の銘を彫ってある面の裏側にある銘。製作年月日や所持者名などを彫る。⇔表銘。
うらめし・い【恨めしい/怨めしい】
[形][文]うらめ・し[シク]《「うらむ」の形容詞化》 1 恨みに思われる。にくらしい。「彼の裏切りが—・い」 2...
うらめし‐や【恨めしや】
幽霊が出てくるときに言うとされる言葉。「恨めしいなあ」の意。
うら‐めずら・し【心珍し】
[形シク]清新な感じがして心ひかれる。なんとなく珍しい。和歌では「裏」「浦」との掛け詞として用いられる場合が多い。...
裏目(うらめ)に◦出(で)る
好い結果を期待してやったことが、逆に不都合な結果になる。「強攻策が—◦出る」「妥協したことが—◦出る」
うら‐メニュー【裏メニュー】
主に飲食店で、正規のメニューには掲げていない料理や品目のこと。
うら‐めん【裏面】
1 両面に印刷または刻印された紙や硬貨・メダルなどの、裏にあたる側。柄や模様のない場合でもいう。りめん。⇔表面。 ...
うら‐もとな・し【心許無し】
[形ク]気がかりで待ち遠しい。また、なんとなく不安で気がかりである。こころもとない。「巌(いはほ)ろの沿ひの若松限...
心(うら)もな・し
1 とりたてて思い煩うことがない。屈託がない。「—・く我が行く道に青柳の萌(は)りて立てれば物思(も)ひ出(で)つ...
うら‐もよう【裏模様】
1 物の裏側につけた模様。 2 和服で、袖口・褄(つま)・裾(すそ)の裏につけた模様。また、そうした模様のついた着物。
うら‐もん【裏門】
屋敷・邸宅などの裏手にある門。後門。⇔表門。
うら‐もん【裏紋】
「替え紋」に同じ。⇔表紋。
うら‐もんじょ【裏文書】
古文書の裏に残された別の文書。一度使用された紙の裏を再び利用した場合の、もとの表側に記されたものをいい、史料的価値...
うら‐や【裏屋】
「裏店(うらだな)」に同じ。「くれゆく空のたどたどしきに—はまして薄暗く」〈一葉・にごりえ〉
うら‐やき【裏焼(き)】
写真の焼き付けのとき、ネガの表裏を逆に処理し、左右逆にでき上がること。また、その写真。裏焼き写真。
うら‐やく【浦役】
1 漁村で浜や漁業を管理する役目。浜役。浜がかり。 2 江戸時代、漁村民に課せられた賦役(ふえき)・雑税。浜役。
うらやく‐せん【浦役銭】
室町時代、漁業税として、浦方の住民に課した臨時の税。また、江戸時代、浦役として代納された金銭。
うら‐やくそく【裏約束】
1 表向きにできない約束。 2 遊里で、遊女と初会のときに再度会うという約束を結ぶこと。「裏を返す」という約束。「...
うらや‐さん【占屋算】
占い。特に、算木・筮竹(ぜいちく)を使って行う占い。また、それを業とする者。占い算。「—、占(うら)の御用、しかも...
うらやす【浦安】
千葉県西部の市。東京湾に面し、ノリ・アサリ・ハマグリの養殖が盛んであったが、埋め立てが進み、近年都市化が著しい。東...
うら‐やす【心安】
[形動ナリ]心が安らかなさま。「春へ咲く藤の末葉(うらば)の—にさ寝る夜そなき子ろをし思へば」〈万・三五〇四〉
うらやす‐し【浦安市】
⇒浦安
うらやす‐の‐くに【浦安の国】
《「心安(うらやす)の国」の意》大和国、または日本国の美称。「この国を目(なづ)けて曰(い)はく、日本(やまと)は...
うら‐やなぎ【裏柳】
襲(かさね)の色目の名。表は白、裏は萌葱(もえぎ)。
うら‐やま【浦山】
1 浦と山。海山。「なほ立ち重ね行く道の、—かけてはるばると」〈謡・鵜羽〉 2 海に沿った山。海辺の山。「かかる—...
うら‐やま【裏山】
1 家の裏のほうにある山。 2 山の、日当たりや水の便などの悪い側。⇔表山。
うらやま‐きりお【浦山桐郎】
[1930〜1985]映画監督。兵庫の生まれ。「キューポラのある街」で監督デビューし、注目を集める。生涯で監督した...
うら‐やまし・い【羨ましい】
[形][文]うらやま・し[シク]《「うらやむ」の形容詞化》他人の能力や状態をみて、自分もそうありたいと願うさま。ま...
うら‐やまぶき【裏山吹】
襲(かさね)の色目の名。表は黄、裏は紅。一説に、裏は萌葱(もえぎ)、青色などともする。冬から春にかけて使用。