えど‐げいしゃ【江戸芸者】
吉原の郭芸者(くるわげいしゃ)に対して、柳橋・葭町(よしちょう)など江戸の市中に住み営業していた芸者。町芸者。
えど‐こうた【江戸小唄】
1 隆達節(りゅうたつぶし)や投げ節が、元禄(1688〜1704)の前後に江戸風に歌われたもの。 2 幕末のころ、...
えど‐ことば【江戸言葉】
江戸中期以降、江戸で発達した言葉。在来の関東方言に各地の方言が影響を与えて、宝暦年間(1751〜1764)以降に確...
えど‐こもん【江戸小紋】
江戸時代の武士の裃(かみしも)に用いられた染め物。柄(がら)が非常に小さいにもかかわらず、遠目にはっきりと見える。...
え‐どころ【絵所/画所】
絵画に関することをつかさどった役所。平安時代には朝廷に置かれたが、鎌倉時代以後は住吉・春日(かすが)神社、本願寺な...
えどころ‐あずかり【絵所預】
朝廷や江戸幕府の絵所に所属する絵師の長。
えど‐ご【江戸語】
「江戸言葉」に同じ。
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えどさんぎん【江戸三吟】
江戸前期の俳諧集。1冊。伊藤信徳編。延宝6年(1678)刊。信徳が江戸で桃青(芭蕉)・信章(素堂)と巻いた三百韻を...
えど‐さんざ【江戸三座】
幕府から興行特権を認められていた江戸の三大歌舞伎劇場。初め四座であったが、正徳4年(1714)山村座廃絶以後、中村...
えどさんぷきこう【江戸参府紀行】
江戸時代初期に来日したドイツ人医師、ケンペルの著作「日本誌」の抄訳。元禄4年(1691)、元禄5年(1692)の2...
えど‐ざ【江戸座】
芭蕉の死後、江戸で都会趣味的な洒落(しゃれ)と機知とを主とする句を作った俳諧の一派。芭蕉の門人、宝井其角(たからい...
えど‐ざくら【江戸桜】
1 「江戸」に同じ。サトザクラの一品種。 2 ソメイヨシノの別名。 3 江戸で流行した白粉(おしろい)の名。また、...
えど‐じだい【江戸時代】
徳川家康が征夷大将軍に任ぜられた慶長8年(1603)から、徳川慶喜(よしのぶ)が大政奉還して将軍職を辞した慶応3年...
えどじゅうりしほう‐おかまい【江戸十里四方御構】
江戸時代の刑罰の一。罪人が江戸日本橋から四方へ5里ずつの範囲内に居住・立ち入りすることを禁止したもの。→江戸払(え...
えど‐じょう【江戸状】
江戸の商店または支店から上方の店へ届いた商用の手紙。「—どもをさらへ、失念したる事どもを見出し」〈浮・胸算用・二〉
えど‐じょう【江戸城】
東京都千代田区にあった江戸幕府の本城。現在の皇居。中世の江戸氏の居館跡に、長禄元年(1457)太田道灌(おおたどう...
えどじょう‐あけわたし【江戸城明(け)渡し】
慶応4年(1868)4月、徳川慶喜(よしのぶ)が恭順の意を示し、東征大総督の有栖川宮熾仁(ありすがわのみやたるひと...
えどじょうあけわたし【江戸城明渡】
高安月郊による史劇。明治36年(1903)、川上音二郎一座により明治座で初演。
えどじょう‐もん【江戸城門】
江戸城に出入する各所の門。内郭(うちぐるわ)の主な城門は、大手・竹橋・半蔵などの14門。外郭(そとぐるわ)は、一ツ...
えど‐じょうるり【江戸浄瑠璃】
江戸で発生し、流行した浄瑠璃の総称。古くは薩摩節(さつまぶし)・金平節(きんぴらぶし)・土佐節・外記節(げきぶし)...
えど‐すずめ【江戸雀】
江戸市中の事情に通じていて、それをしゃべって回る者。
えど‐せんけりゅう【江戸千家流】
千家流茶道の分派の一。川上不白(ふはく)を開祖とし、江戸で広められた表千家流。江戸千家。
えどそだちおまつりさしち【江戸育御祭佐七】
歌舞伎狂言。世話物。3幕。3世河竹新七作。明治31年(1898)東京歌舞伎座で初演。鳶(とび)の者の佐七と柳橋の芸...
えど‐ぞめ【江戸染(め)】
江戸で染めること。また、その染め物。特に、江戸紫に染めたもの。
えど‐だな【江戸棚/江戸店】
江戸時代、上方の商人が江戸に出した支店。
えどっ‐こ【江戸っ子/江戸っ児】
1 江戸で生まれ江戸で育った人。また、現在では、父祖以来東京、特にその下町に住んでいる人についてもいう。いなせで、...
江戸(えど)っ子(こ)は五月(さつき)の鯉(こい)の吹(ふ)き流(なが)し
江戸っ子は口は悪いが、腹にはこだわりがなく気性はさっぱりしていることをいう。また、江戸っ子は口先だけで意気地のない...
江戸(えど)っ子(こ)は宵越(よいご)しの銭(ぜに)は持(も)たぬ
江戸っ子は、金をためることをいさぎよしとはしないで、その日に得た金はその日のうちに使ってしまう。江戸っ子の気前のよ...
えど‐づま【江戸褄】
女性の長着の裾模様。地色は黒または色無地にし定紋を置き、衽(おくみ)から前身頃(まえみごろ)にかけて、斜めに模様を...
えど‐づめ【江戸詰め】
江戸時代、参勤交代の制度に基づき、諸国の大名・家臣が江戸にある藩邸で勤務したこと。江戸番。
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《education(教育)+technology(科学技術)からの造語》インターネットなどオンラインシステムを活...
えどでんしょ【江戸伝書】
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えど‐どおり【江戸通り】
東京都千代田区大手町から台東区花川戸までの道路の呼び名。浅草橋より先は隅田川とほぼ平行して走る。
えど‐な【江戸菜】
高菜(たかな)の別名。
えど‐ながうた【江戸長唄】
長唄を上方の地歌の長歌と区別して呼んだ称。
えどにほんばし【江戸日本橋】
葛飾北斎による風景版画のシリーズ「富嶽三十六景」の作品の一。遠方に富士山と江戸城、手前に日本橋を行きかう人々の雑踏...
えどねんちゅうぎょうじ【江戸年中行事】
三田村鳶魚の著作。昭和2年(1927)刊。
江戸(えど)の敵(かたき)を長崎(ながさき)で討(う)つ
意外なところで、または筋違いのことで、以前の恨みの仕返しをする。
えど‐のぼり【江戸上り】
琉球の王家(尚氏)が江戸幕府に派遣した使節。謝恩使と慶賀使があった。
えど‐は【江戸派】
賀茂真淵の門人、加藤千蔭(かとうちかげ)・村田春海(むらたはるみ)らを中心とする和歌の流派。歌風は古今調または新古今調。
江戸(えど)は諸国(しょこく)の入(い)り込(ご)み
江戸は全国各地の人々が集まっている都会である、の意。江戸は諸国の立ち入り。江戸は諸国の掃き溜(だ)め。
江戸(えど)八百八町(はっぴゃくやちょう)
江戸の町の数の多いことをいった言葉。江戸全域。
えどハルマ【江戸ハルマ】
⇒波留麻和解(ハルマわげ)
えどはんじょうき【江戸繁昌記】
江戸後期の地誌。5編5冊。寺門静軒著。天保3〜7年(1832〜36)刊。相撲・吉原など、江戸市中の繁栄を記したもの...
えど‐はんだゆう【江戸半太夫】
[?〜1743]江戸中期の浄瑠璃の太夫。初世。江戸の人。貞享(1684〜1688)ごろに半太夫節を創始。操り芝居を...
えど‐ばくふ【江戸幕府】
慶長8年(1603)徳川家康が江戸に開いた武家政権。慶応3年(1867)の大政奉還まで、15代265年間存続。執政...
えど‐ばらい【江戸払】
江戸時代の刑罰の一。江戸市内に居住を許さず、品川・板橋・千住・四谷の大木戸、および本所・深川の外に追放するもの。→...
ベネシュ
[1884〜1948]チェコスロバキアの政治家。第一次大戦中、国外で独立運動を指導し、独立後、外相・首相、1935...
ムンク
[1863〜1944]ノルウェーの画家。愛と死・孤独・不安などのテーマを象徴的に描き、表現主義の先駆者の一人とされ...