おにび‐たき【鬼火焚き】
九州地方で正月7日に行う火祭り。左義長(さぎちょう)。
おにびのメヌエット【鬼火のメヌエット】
《原題、(フランス)Menuet des feux follets》ベルリオーズ作曲の劇的物語「ファウストの劫罰」...
おに‐ふうふ【鬼夫婦】
1 残酷で無慈悲な夫婦をののしっていう語。 2 性格が全く違う者どうしの夫婦。「似た者は夫婦といふが、わたしらが夫...
おに‐ふすべ【鬼燻】
ハラタケ科のキノコ。秋、竹林に生える。巨大な球状で直径20〜40センチ。外皮は白、内皮は黄色で、熟すと古綿状になり...
おにへいはんかちょう【鬼平犯科帳】
池波正太郎の時代小説。火付盗賊改方長官、長谷川平蔵を主人公にした捕物帳。昭和42年(1967)発表。連載は平成元年...
おに‐ぼうふら【鬼孑孒】
蚊のさなぎ。勾玉(まがたま)形で、水中を活発に泳ぐ。
おに‐ぼし【鬼星】
二十八宿の一、鬼宿(きしゅく)の和名。→鬼(き)
おに‐まい【鬼舞】
民俗芸能の一つで、鬼の面をつけてまう舞。大分県国東(くにさき)半島の修正鬼会(しゅしょうおにえ)で行われるもの、岩...
おに‐まつり【鬼祭(り)】
修正会(しゅしょうえ)・節分などに行われる行事。鬼が降伏・退散する追儺(ついな)の形式が一般的。鬼会(おにえ)。
おに‐みかげ【鬼御影】
1 和歌山県新宮市の明神山から産する結晶の大きい流紋岩。 2 粗粒の花崗岩(かこうがん)。
おに‐みそ【鬼味噌】
1 唐辛子で辛みをつけた焼き味噌。 2 外見は強そうで、実際は気の弱い人のたとえ。よわみそ。「取っては投げのけ掴(...
おに‐むしゃ【鬼武者】
勇猛な武士。荒武者。
おに‐むすめ【鬼娘】
1 見世物で、死体を食うなどというふれこみの娘。 2 容姿が醜く恐ろしいようすの娘。また、気性の激しい娘。
おに‐もじ【鬼綟】
麻糸または太い綿糸で紗織りにした目の粗い布。「麻袴に—の肩衣(かたぎぬ)」〈浮・永代蔵・二〉
鬼(おに)も十八(じゅうはち)番茶(ばんちゃ)も出花(でばな)
鬼でも年ごろになれば少しは美しく見え、番茶でもいれたばかりは香りがある。器量が悪くても年ごろになれば少しは娘らしい...
お‐にもつ【御荷物】
1 持ち主を敬って、その荷物をいう語。「—をお持ちいたしましょう」 2 「荷物2」に同じ。「仲間の—になる」
おに‐もの【鬼物】
狂言の分類の一。和泉流で、鬼・閻魔(えんま)・雷の登場するもの。鷺(さぎ)流では鬼事、大蔵流では山伏物も含め、鬼山...
おに‐やく【鬼役】
貴人に出す飲食物の毒味役。→鬼食い →鬼飲み「貴人に物を参らするには、—毒味をなすべき筈」〈伎・吉備大臣〉
おに‐やぶそてつ【鬼藪蘇鉄】
オシダ科の常緑、多年生のシダ。暖地の海岸近くに自生し、高さ約1メートル。ヤブソテツより堅い。葉は羽状で、柄に褐色の...
おに‐やらい【鬼遣らい】
《悪鬼すなわち疫病を追い払うことの意》「追儺(ついな)」に同じ。《季 冬》
おに‐やんま【鬼蜻蜓/馬大頭】
オニヤンマ科のトンボ。体長約10センチで、日本のトンボでは最大。体は黒色に黄色の横縞がある。幼虫は細流の砂中で育ち...
お‐ニュー【御ニュー】
新しくそろえたものであること。新品であること。「—のドレス」
おに‐ゆり【鬼百合】
ユリ科の多年草。山野に自生し、高さ約1メートル。地下に白い鱗茎(りんけい)をもつ。葉は細長く、付け根に黒紫色のむか...
おに‐よめ【鬼嫁】
残酷で無慈悲な嫁をののしっていう語。また、夫が妻のことをおどけていう。
おに‐わたし【鬼渡し】
「鬼ごっこ」に同じ。
おにわ‐ばん【御庭番】
江戸幕府の職名。8代将軍徳川吉宗が設置した、将軍直属の隠密(おんみつ)。表向きは御庭御番所に勤めたが、内密の御用は...
おにわ‐やき【御庭焼(き)】
江戸中期以降、大名・重臣などが、城内や邸内に窯を築き、陶工を招いて自分の趣向に合わせて焼かせた陶磁器。偕楽園焼など。
鬼(おに)を欺(あざむ)・く
鬼かと思われるほど勇猛である。また、容貌(ようぼう)が恐ろしげである。「—・く景清も声を上げてぞ泣きゐたり」〈浄・...
おにをかうごろ【鬼を飼うゴロ】
北畠八穂による児童文学作品。昭和46年(1971)刊行。昭和47年(1972)、第10回野間児童文芸賞および産経児...
鬼(おに)を酢(す)にして食(く)・う
恐ろしいものをなんとも思わないことのたとえ。
オニール
[1888〜1953]米国の劇作家。写実心理劇から表現主義、さらに超自然主義に移り、神を見失い安住の場を求めて苦悩...