おい‐あが・る【生ひ上がる】
[動ラ四]上の方へ生え伸びる。「つくろはせ給ひし前栽、植木どもも、心に任せて—・り」〈栄花・月の宴〉
お‐ひい‐さま【御姫様】
「おひめさま」の音変化。
おい‐い・ず【生ひ出づ】
[動ダ下二] 1 生まれ出る。生えて出る。はえ出る。「水底(みなそこ)に生ふる玉藻の—・でずよしこのころはかくて通...
おい‐う・つ【追ひ撃つ/追ひ討つ/追ひ打つ】
[動タ四] 1 逃げる敵を追いかけ、重ねて攻撃する。追撃する。「設けし弦を採り出(い)だして、更に張りて—・ちき」...
おい‐う・つ【追ひ棄つ】
[動タ下二]追い出して捨てる。追放する。「俄(にはか)に親、この女を—・つ」〈伊勢・四〇〉
お‐ひえ【御冷え】
麻布・木綿などの綿入れの夜着(よぎ)。北のもの。「そなたの寝巻の—も貸して」〈浄・大経師〉
おひかえ‐なすって【御控えなすって】
[連語]やくざ、香具師(やし)が仁義を切るとき、最初に言う言葉。→仁義を切る
お‐ひがし【お東】
東本願寺、または浄土真宗の大谷派のこと。⇔お西(にし)。
お‐ひがら【御日柄】
「日柄」を丁寧にいう語。「本日はまことに—もよく」
お‐ひがん【御彼岸】
雑節の一つである彼岸、または彼岸会(ひがんえ)のこと。→彼岸
お‐ひきずり【御引き摺り】
1 着物の裾を引きずるように着ること。また、そのように仕立てた着物。花嫁衣装の類。 2 「引き摺(ず)り1」に同じ...
お‐ひきたて【御引(き)立て】
「引き立て」の尊敬語・美化語。目をかけて用いること。「本年も—のほどよろしくお願いいたします」
お‐ひきのうし【御引直衣】
天皇が日常に用いた身丈の長い直衣。裾を長く引いて着用し、下に紅(くれない)の長袴をはく。御下げ直衣。ひきのうし。
お‐ひきまわし【御引(き)回し/御引き廻し】
指導や世話をしてもらうことを、その相手を敬っていう語。「—のほどお願いいたします」
お‐ひげ【御髭】
「ひげ」の尊敬語・美化語。
御髭(おひげ)の塵(ちり)を払(はら)・う
《宋の参政丁謂(ていい)が、宰相の寇準(こうじゅん)の髭が吸い物で汚れたのを拭いたという「宋史」寇準伝の故事から》...
おい‐こ・る【生ひ凝る】
[動ラ四]密生する。生い茂る。「つくろはせし草なども…うち捨てたりければ、—・りて」〈かげろふ・上〉
おひ‐さま【御日様】
太陽を親しんでいう語。主に女性・幼児が使う。
お‐ひざもと【御膝下/御膝元】
1 貴人のおそば。 2 天皇や将軍などのいる土地。首都。「幕府の—を騒がす」 3 権力者の直接の支配下。「家元の—...
おい‐し・く【生ひ及く】
[動カ四]草木が次々と生えてくる。「このころの恋のしげけく夏草の刈り払へども—・くごとし」〈万・一九八四〉
お‐ひしば【雄日芝】
イネ科の一年草。日当たりのよい道端などに生える。高さ30〜50センチ。根は強く、引き抜きにくい。葉は線形。夏、茎の...
お‐ひじわ【雄陽皺】
オヒシバの別名。
おい‐すが・う【追ひ次ふ】
[動ハ四]追いついて来る。あとに続く。「かう言ふ幸ひ人の腹の后(きさき)がねこそ、また—・ひぬれ」〈源・少女〉
おい‐すえ【生ひ末】
「生い先」に同じ。「命あらばそれとも見まし人知れぬ岩根にとめし松の—」〈源・橋姫〉
お‐ひたき【御火焚/御火焼】
京阪地方で、陰暦11月に行われる火祭り。寺社で広く行われた。火をたき、神酒(みき)を供え、神楽を奏する。おほたき。...
お‐ひたし【御浸し】
葉菜類や山菜などをゆでて、醤油などをかけた料理。浸し物。
お‐ひつ【御櫃】
飯びつ。おはち。
おい‐つ・ぐ【生ひ継ぐ】
[動ガ四]次々と生え代わる。「臣(おみ)の木も—・ぎにけり」〈万・三二二〉
おひつじ‐ざ【牡羊座】
黄道十二星座の一。12月下旬の午後8時ごろ南中し、天頂のやや南に見える。ギリシャ時代には春分点がここにあった。学名...
お‐ひと【夫】
「夫(おっと)」に同じ。
お‐ひとかた【御一方】
「一方1」に同じ。
おひと‐よし【御人好し】
[名・形動]何事も善意にとらえる傾向があり、他人に利用されたりだまされたりしやすいこと。また、そのさまや、そういう...
おひとよし【お人よし】
《原題The Good-Natur'd Man》ゴールドスミスによる戯曲。喜劇。1768年、コベントガーデンにて初演。
おひとり‐さま【御一人様】
「一人」を敬って、また丁寧にいう語。おひとかた。 [補説]飲食店などで一人客をさしていうことから、近年、「遊園地な...
おひな‐さま【御雛様】
1 雛人形を親しみ敬っていう語。 2 雛祭りのこと。
おい‐な・す【負ひなす】
[動サ四](修飾語を受け)その状態に背負う。「尻籠(しこ)の矢、筈下りに—・して」〈義経記・五〉
おい‐なお・る【生ひ直る】
[動ラ四]成長するにつれて、悪かったものが改まりよくなる。「人目にすこし—・り給ふかなと見ゆるを」〈源・蜻蛉〉
おいなめ‐も・つ【負ひ並め持つ】
[動タ四]あわせ持つ。一緒に持つ。「我が持てるまそみ鏡に蜻蛉領巾(あきづひれ)—・ちて馬買へ我が背」〈万・三三一四〉
おい‐な・る【生ひ成る】
[動ラ四]成長する。育つ。成人する。「いと美しう—・りにけり」〈更級〉
オヒネムツマオリ‐ビレッジ
ニュージーランド北島中部の都市ロトルアにある先住民マオリの村。マオリの彫刻が施された集会所、教会、住居などがあり、...
お‐ひねり【御捻り】
洗米や金銭を白い紙に包んでひねったもの。本来は神仏に供えたものだが、祝儀にも使うようになった。紙捻り。
おい‐のぼ・る【生ひ上る】
[動ラ四]草木などが生長して丈が高くなる。「しげき蓬(よもぎ)は、軒をあらそひて—・る」〈源・蓬生〉
おい‐まさ・る【生ひ優る】
[動ラ四]成長するにつれて容姿が美しくなる。「沼水に君は生ひねど刈る菰(こも)のめに見す見すも—・るかな」〈平中・三七〉
おい‐まどわ・す【追ひ惑はす】
[動サ四] 1 追いかけているうちに相手を見失う。取り逃がす。「もし、また—・したらむ時と、危ふく思ひけり」〈源・...
お‐ひめ‐さま【御姫様】
1 姫を敬っていう語。 2 純情で世事にうとく、おっとりした娘。お嬢様。 3 《姫糊(ひめのり)から》糊。
おひめさま‐だっこ【御姫様抱っこ】
俗に、相手の背中とひざ裏に腕を回して、相手を引き寄せながら抱き上げること。また、その抱き上げたポーズ。海外では、新...
お‐ひも【雄紐】
先端を結び玉にし、雌紐(めひも)の輪に通して結び合わす紐。→雌紐
おい‐も・つ【負ひ持つ】
[動タ四]名としてもつ。名のる。「名をば大久米主(おほくめぬし)と—・ちて」〈万・四〇九四〉
お‐ひゃくど【御百度】
「百度参り」に同じ。
おひゃくどもうで【お百度詣】
大塚楠緒子による長詩。明治38年(1905)「太陽」誌に発表。日露戦争に出征した夫の無事を祈る妻の心情を描き、与謝...