おも【母】
1 はは。「韓衣(からころむ)裾に取り付き泣く子らを置きてそ来ぬや—なしにして」〈万・四四〇一〉 2 乳母。ちおも...
おも【面】
1 顔。顔つき。容貌(ようぼう)。「いと美(うる)はしき君が—」〈上田敏訳・海潮音・春の貢〉 2 表面。「川の—」...
おも【主/重】
[形動][文][ナリ]重要なさま。中心になるさま。「この地方の—な産物」「—なメンバー」 [名](ふつう「オモ」と...
オモア
中央アメリカ、ホンジュラス北西部の町。サンペドロスーラの北約30キロメートル、カリブ海のホンジュラス湾に面する。ス...
おも‐あど【主あど/重あど】
狂言で、二人以上のアドの、主となるほう。
おも‐あわせ【面合(わ)せ】
物をたたんだり重ねたりするときに表と表が合うようにすること。⇔裏合わせ。
おもい【思い/想い/念い】
1 ある物事について考えをもつこと。また、その内容。所懐。「年頭の—を述べる」 2 予想。予期。想像。「—もしない...
おも・い【重い】
[形][文]おも・し[ク] 1 目方が多い。力を入れないとそのものを支えたり動かしたりできない。「—・い本」「から...
おもい‐あ・う【思い合う】
[動ワ五(ハ四)] 1 互いに恋しく思う。愛し合う。「—・った仲」 2 偶然、双方の考えが一致する。「『…身共の御...
おもい‐あえ◦ず【思ひ敢へず】
[連語] 1 思い切れない。「たまの緒の短き心—◦ず」〈古今・雑体〉 2 考えつかない。思い及ばない。「思ひなるや...
おもい‐あか・す【思ひ明かす】
[動サ四] 1 物思いにふけりながら夜を明かす。「夜ひと夜—・して」〈夜の寝覚・一〉 2 思い続ける。「道々—・し...
おもい‐あがり【思い上(が)り】
思い上がること。うぬぼれ。「—もはなはだしい」
おもい‐あが・る【思い上(が)る】
[動ラ五(四)] 1 うぬぼれる。いい気になる。「—・った態度」 2 気位を高くもつ。自負する。「はじめより我はと...
おもい‐あぐ・ねる【思い倦ねる】
[動ナ下一]いろいろ考えても良案が浮かばず、困りはてる。「—・ねて友人に相談する」
おもい‐あた・る【思い当(た)る】
[動ラ五(四)]なるほどそうかと気がつく。納得がいく。「そう言われれば—・るふしがある」
おもい‐あ・つ【思ひ当つ】
[動タ下二] 1 こうだろうと見当をつける。推定する。「まだ見ぬ御様なりけれど、いとしるく—・てられ給へる御そばめ...
おもい‐あつか・う【思ひ扱ふ】
[動ハ四] 1 心を尽くして世話をする。「ねんごろに—・ひ聞こえまほしき心の」〈浜松・四〉 2 思い悩む。思い煩う...
おもい‐あつ・む【思ひ集む】
[動マ下二]あれこれと考える。さまざまなことを思う。「さまざまに—・むる事し多かれば」〈源・宿木〉
おもい‐あなず・る【思ひ侮る】
[動ラ四]軽く見る。見くびる。「かかる貧しき辺りと—・りて言ひ来るを」〈源・蓬生〉
おもい‐あま・る【思い余る】
[動ラ五(四)]さんざん思い悩んで、どうにも考えが決まらなくなる。思案に余る。「—・って相談する」
おもい‐あり・く【思ひ歩く】
[動カ四]一つのことを思い続ける。あれこれと思いめぐらす。「うらみかくるをわびしと—・き給ふ」〈源・紅葉賀〉
おもい‐あわ・す【思い合(わ)す】
[動サ五]「思い合わせる1」に同じ。「あれこれ—・してみるとよくわかる」 [動サ下二]「おもいあわせる」の文語形。
おもい‐あわ・せる【思い合(わ)せる】
[動サ下一][文]おもひあは・す[サ下二] 1 他の事例を引き合いに出して考える。考え合わせる。「彼の言動を—・せ...
おもい‐い・ず【思ひ出づ】
[動ダ下二]「思い出す1」に同じ。「今はとて天の羽衣着る折ぞ君をあはれと—・でける」〈竹取〉
おもい‐いた・る【思い至る】
[動ラ五(四)]考えがそこに及ぶ。「そこまでは—・らなかった」
おもい‐いら・る【思ひ苛る】
[動ラ下二]気持ちがいらいらする。あせる。「乳母(めのと)よろづに、いかで人並々になさむと—・れしを」〈源・手習〉
おもい‐いり【思ひ入り】
1 深く思い込むこと。考え込むこと。 2 思いをかけた人。意中の人。「どこぞに—がなあるかいの」〈浄・今宮の心中〉
おもい‐い・る【思い入る】
[動ラ五(四)]いちずに思う。深く心に思う。また、思い詰める。「仔細(しさい)は語らず唯(ただ)—・ってそう言うた...
おもい‐いれ【思い入れ】
[名] 1 深く思いを寄せること。また、その思い。執心。「著者の—が感じられる作品」 2 俳優が無言のうちに気持ち...
おもい・う【思ひ得】
[動ア下二]考えつく。心に悟る。「四人ばかりをへだててゐたれば、よう—・えたらむにても言ひにくし」〈枕・九〇〉
おもい‐うか・ぶ【思い浮(か)ぶ】
[動バ五(四)]心に浮かぶ。「名案が—・んだ」 [動バ下二]「おもいうかべる」の文語形。
おもい‐うか・べる【思い浮(か)べる】
[動バ下一][文]おもひうか・ぶ[バ下二]心に浮かべる。心に描く。「父の姿を—・べる」
おもい‐うたが・う【思ひ疑ふ】
[動ハ四]不審を抱く。疑わしく思う。「更にな—・ひ給ひそ」〈落窪・二〉
思(おも)い内(うち)にあれば色(いろ)外(そと)に現(あらわ)る
《「礼記」大学から》心に思っていることは、自然に言葉の端や顔色に現れる。
おもい‐うと・む【思ひ疎む】
[動マ四]疎ましく思う。嫌に思う。「—・み給はば、いと心憂くこそあるべけれ」〈源・胡蝶〉
おもい‐うらぶ・る【思ひうらぶる】
[動ラ下二]心がしおれるほど悲しくつらく思う。「下恋(したごひ)に—・れ門(かど)に立ち」〈万・三九七八〉
おもい‐うん・ず【思ひ倦んず】
[動サ変]嫌になる。煩わしく思う。「むげにこそ—・じにしか。などさる者をば置きたる」〈枕・八三〉
おもい‐えが・く【思い描く】
[動カ五(四)]ものの姿・形などを、心の中で想像してみる。「将来の自分の姿を—・く」
おもい‐おき・つ【思ひ掟つ】
[動タ下二]あらかじめ、どのように取り計らうかを心に決める。「この—・つる宿世(すくせ)たがはば、海に入りね」〈源...
おもい‐お・く【思い置く】
[動カ五(四)] 1 あとに、残念だという気持ちを残す。思い残す。「充分御饌(ごぜん)も頂戴し、…もう—・く事はな...
おもい‐おく・る【思ひ後る】
[動ラ下二]決心がおくれる。心を決めかねる。「あま舟にいかがは—・れけむ明石の浦にいさりせし君」〈源・若菜下〉
おもい‐おこ・す【思い起(こ)す】
[動サ五(四)] 1 思い出す。想起する。「若かりしころを—・す」 2 心を奮い立たせる。気を取り直す。「少将、御...
おもい‐おこ・す【思ひ遣す】
[動サ下二]思いをはせる。思いやる。「かくて眺むらむと—・する人あらむや」〈更級〉
おもい‐おと・す【思ひ貶す】
[動サ四]見下げる。さげすむ。「我をいかにおもなく心浅きものと—・すらむ」〈紫式部日記〉
おもい‐おと・る【思ひ劣る】
[動ラ四]自分を劣っていると思う。劣等感をもつ。「—・り卑下せむも、かひなかるべし」〈源・紅梅〉
おもい‐おもい【思い思い】
[形動][文][ナリ]めいめいが思うままにするさま。副詞的にも用いる。「—の意見を述べる」「—に料理を注文する」
おもい‐おも・う【思ひ思ふ】
[動ハ四] 1 深く思う。思い続ける。「更に部屋の戸あかず、わびしと—・ふ」〈落窪・二〉 2 互いに思い合う。「—...
思(おも)い思(おも)わ◦れる
相手を思うし、相手から思われもする。互いに恋し合う。相思相愛である。
おもい‐およ・ぶ【思い及ぶ】
[動バ五(四)]考えつく。思い至る。「そこまでは—・ばなかった」
おもい‐かえ・す【思い返す】
[動サ五(四)] 1 過ぎ去ったことを思い出す。改めて考える。「当時を—・してみる」 2 考えを改める。考え直す。...