おも‐かげ【面影/俤】
1 記憶によって心に思い浮かべる顔や姿。「亡き人の—をしのぶ」 2 あるものを思い起こさせる顔つき・ようす。「目も...
おもかげ【於母影】
森鴎外・落合直文ら新声社同人の訳詩集。明治22年(1889)発表。ゲーテ・バイロンなどの西欧の詩を収録。和文・漢語...
おもかげ‐ぐさ【面影草】
ヤマブキの別名。
おもかげ‐づけ【面影付け】
連歌・連句で、付合(つけあい)手法の一。故事・古歌・古物語などを材料にして句をつけるとき、その内容をほのかに示す表...
面影(おもかげ)に立(た)・つ
目の前に姿が浮かぶ。「故郷の家の様子が—・って来るに過ぎない」〈鴎外・妄想〉
おも‐かじ【面舵】
1 船首を右に向けるときの舵の取り方。「—いっぱい」⇔取り舵(かじ)。 2 右舷(うげん)。
おも‐かた【面形】
顔かたち。面ざし。「—の忘れむしだは大野ろにたなびく雲を見つつ偲(しの)はむ」〈万・三五二〇〉
オモカン‐とう【オモカン島】
《Omekang》パラオ南部の島。ロックアイランドとよばれる島々の一。遠浅の海に囲まれた無人島で、ダイビングや観光...
おも‐がい【面繋/面懸/羈/面掛】
《「おもがき」の音変化》馬具の一。轡(くつわ)を固定するために、馬の頭にかける緒。おもづら。→三繋(さんがい)
オモがわ‐かりゅういき【オモ川下流域】
《Lower Valley of the Omo》⇒オモ国立公園
おも‐がわり【面変(わ)り】
[名](スル) 1 年をとったり病気をしたりなどして、顔つきが変わること。「以前より太って—している」 2 物のよ...
おもき【重き】
重いこと。重み。重点。
重(おも)きを置(お)・く
重要と考える。重くみる。「生徒の情操教育に—・く」
重(おも)きをな・す
重んじられる。重要な地位を占める。「経済界で—・す」
おも‐ぎらい【面嫌ひ】
幼児が見慣れない人を見て、嫌うこと。人見知り。「男をば怖(お)ぢず、—をもせず」〈宇津保・国譲中〉
おもく・す【重くす】
[動サ変]重んじる。「才学といふもの、世にいと—・する物なれば」〈源・絵合〉
おも‐くるし・い【重苦しい】
[形][文]おもくる・し[シク] 1 押さえつけられるようで、息苦しい。気分が晴れ晴れしない。「胸が—・い」「会場...
おも‐く・れる【重くれる】
[動ラ下一]重そうである。重苦しそうに見える。「常なる着る物の下がへに綿をふくませ、その姿—・れて」〈浮・一代女・二〉
おも‐くろ・い【面黒い】
[形] 1 「おもしろい」をしゃれていった語。「これは—・い。ぜひやってみましょう」〈独歩・号外〉 2 「おもしろ...
オモクローム
アミノ酸の一種であるトリプトファン由来の色素化合物の総称。イカやタコの色素胞に含まれるほか、多くの昆虫の体表、眼、...
おも‐げぎょ【本懸魚】
破風(はふ)の拝みの下、中央部にある懸魚。拝み懸魚。
オモ‐こくりつこうえん【オモ国立公園】
《Omo National Park》エチオピア南西部にある国立公園。トゥルカナ湖に注ぐオモ川流域西岸に位置する。...
おもご‐けい【面河渓】
愛媛県、石鎚山を源とし南流する面河川の渓谷。断崖や甌穴(おうけつ)が多く、景勝地。
おも‐さ【重さ】
1 重いこと。また、その度合い。「—を量る」 2 地球上の物体に作用する重力の大きさ。その物体の質量と重力加速度と...
おも‐ざし【面差(し)】
顔つき。顔だち。面だち。「母親に似た—」
おもし【重し/重石】
《形容詞「おも(重)し」の終止形から》 1 物を押さえつけるために置くもの。おし。「辞書を—にする」 2 人を押さ...
おもしゃ・る
[動ラ四]《「おもう(申)しある」の音変化か》おっしゃる。仰せになる。「ええ何を—・る久介」〈浄・三井寺開帳〉
おも‐しろ【面白】
《形容詞「おもしろし」の語幹》おもしろいこと。「今のあさはかなるも、昔の跡に恥ぢなくにぎははしく、あな—と見ゆる筋...
おも‐しろ・い【面白い】
[形][文]おもしろ・し[ク]《もと、目の前が明るくなる感じをいった語》 1 興味をそそられて、心が引かれるさま。...
おもしろ‐おかし・い【面白おかしい】
[形][文]おもしろをか・し[シク]おもしろくて愉快である。「—・く暮らす」
おもしろ‐ずく【面白尽く】
1 おもしろいというだけで、無責任にすること。興味本位。「—でやられてはたまらない」 2 おもしろみの限りを尽くす...
面白(おもしろ)狸(たぬき)の腹鼓(はらつづみ)
《「面白」を「尾も白」と解釈し、「狸」と続け、「狸」にかけて「腹鼓」と続けたもの》「おもしろい」をしゃれていった言葉。
おもしろ‐はんぶん【面白半分】
[名・形動]興味本位の気持ちがあって、真剣さに欠けていること。また、そのさま。「—に練習しても上達しない」
おもた・い【重たい】
[形][文]おもた・し[ク] 1 目方が多い。「荷物が—・い」 2 軽快でない。「—・い口調」 3 心が晴れ晴れし...
お‐もたせ【御持たせ】
《「御持たせ物」の略》来客を敬って、持ってきた土産物をいう語。多く、その客へのもてなしにその品をすすめるときに使う...
おも‐だか【沢瀉/面高】
1 オモダカ科の多年草。池沼や水田に生える。葉は鏃(やじり)形で、30〜60センチの長い柄をもつ。夏から秋、高さ...
おも‐だか【面高】
[名・形動]鼻が高いなど、中高(なかだか)な顔のこと。また、そのさま。「—な美人」
おもだか‐おどし【沢瀉威】
鎧(よろい)の威の一。オモダカの葉の形に似せて上を狭く、裾開きに、周囲の色と変えておどす。周囲の地色から紫地沢瀉威...
おもだか‐くわい【沢瀉慈姑】
オモダカの球茎。クワイの球茎に似て、小形。正月料理に用いる。
おもだか‐ずり【沢瀉摺り】
布地にオモダカの葉の模様をすったもの。
おもだか‐ひさたか【沢瀉久孝】
[1890〜1968]国文学者。三重の生まれ。万葉集の研究に専念し、訓詁注釈に業績を残した。著「万葉集注釈」「万葉...
おもだか‐や【沢瀉屋】
歌舞伎俳優市川猿之助、およびその一門の屋号。
おも‐だた・し【面立たし】
[形シク]名誉だ。光栄だ。晴れがましい。「祭りの使ひなどにいでたるも、—・しからずやはある」〈枕・二四〉
おも‐だち【面立ち】
顔だち。容貌(ようぼう)。面差し。
おも‐だ・つ【主立つ/重立つ】
[動タ五(四)]集団の中で重要な地位を占める。中心となる。ふつう、「おもだった」の形で用いる。「会社の—・った人」
お‐もちかえり【御持(ち)帰り】
「持ち帰り」の美化語。「レストランの—メニュー」
おも‐ちち【母父】
母と父。父母。あもしし。「—に妻に子どもに語らひて」〈万・四四三〉
お‐もちゃ【玩具】
《「もちゃ」は「もちあそび(持遊)」から》 1 子供が手に持って遊べるように作ってあるもの。がんぐ。 2 慰みのた...
おもちゃ‐え【玩具絵】
江戸時代末から明治時代まで多くあった、子供を対象とした一種の絵草紙。1枚の紙に、種々の品物・動植物・着せ替え人形・...
おもちゃ‐カボチャ【玩具カボチャ】
観賞用のカボチャの一。果実は小型で、さまざまな色と形のものがある。食用には向かない。→ペポカボチャ