親子(おやこ)は一世(いっせ)
親子の関係は、この世だけのものであるということ。→夫婦は二世 →主従は三世
おや‐ご【親御】
他人の親の敬称。今日では多く「親御さん」の形で用いる。「—さんはお元気ですか」
おや‐ごう【親郷】
新田開発や開拓において、開発や開拓の拡大とともに分出した小集落(枝郷)に対し、年貢納入など郷村全体の行政を司る集落...
おや‐ごころ【親心】
1 子を思う親の愛情。「はえば立て、立てば歩めの—」 2 親の愛情に似た温かい心遣い。「福祉政策にはもっと政府の—...
おやごころりよう‐さぎ【親心利用詐欺】
⇒振り込め詐欺
おや‐ごろし【親殺し】
親を殺すこと。また、殺した者。江戸時代では、主(しゅう)殺しに次ぐ大罪とされた。
おやごろし‐の‐パラドックス【親殺しのパラドックス】
タイムトラベルにまつわる逆説。タイムマシンを利用して過去の世界に行き、自分の父親となる人物を、母親と出会う前に殺し...
おや‐さく【親作】
地主のこと。小作に対していう。
おや‐ざと【親里】
嫁、婿養子、住み込みの奉公人などの親がいる家。親元。実家。里。
おや‐ざま【親様】
親同様に頼みにする人。親代わりの人。「かの六条院にこそ、—に譲りきこえさせ給はめ」〈源・若菜上〉
おや‐しお【親潮】
ベーリング海に発し、千島列島・北海道・本州の太平洋側を南下する寒流。夏は金華山沖で、冬は銚子沖で黒潮に接する。プラ...
お‐やしき【御屋敷】
「屋敷1・2」を丁寧にいう語。また、武家屋敷のこと。
おや‐しらず【親知らず】
1 生みの親を知らないこと。また、その人。 2 第三大臼歯。人間の歯のうち最も遅く生える、上下左右計4本の奥歯。知...
おやしらず【親不知】
新潟県糸魚川(いといがわ)市外波(となみ)から市振(いちぶり)までの海岸。断層海岸で、北陸街道は波打ち際を通り、難...
おや‐しろ【親代】
親に代わって子供の世話をする人。おやがわり。「殿の二歳の時より、家安—となって」〈盛衰記・二〇〉
おや‐じ【親父/親仁/親爺】
1 自分の父親を親しんで、また、他人に対してへりくだっていう語。⇔おふくろ。 2 中年または老齢の男や、他人の父親...
おや‐じ【親字】
漢和辞典で、各部首ごとに画数順に配列されている見出しの漢字。親文字。
おや・じ【同じ】
[形シク]《上代語》形容詞「おなじ」に同じ。「橘(たちばな)は己が枝々生(な)れれども玉に貫(ぬ)く時—・じ緒に貫...
おやじ‐がた【親仁方/親仁形】
歌舞伎で、老人の役。また、それに扮(ふん)する役者。
おやじ‐がり【親父狩(り)】
数人の青少年が会社員風の中年男を襲って、金品を強奪する行為。1990年代後半から使われはじめた語。
おやじ‐ギャグ【親父ギャグ】
《多く、中年男性が口にするとされることから》俗に、言い古された冗談や、おもしろくないしゃれ。
おやじ‐しゅう【親父臭/親爺臭】
俗に、加齢臭のこと。 [補説]主に中年男性に対する語。
おやじゃ‐ひと【親者人】
《親である人の意。「者」は当て字》親。おやじゃもの。「してして—はなんとしてゐらるるぞ」〈虎明狂・武悪〉
おや‐じゅうだい【親重代】
先祖代々受け継いできていること。また、そのもの。家重代。累代。
おや・す【生やす】
[動サ四] 1 生えさせる。はやす。「若き時尼になりて、後悔して男をして髪を—・し」〈伽・富士の人穴草子〉 2 陰...
お‐やす・い【御安い】
[形] 1 容易だ。簡単だ。「—・いご用ですとも」 2 (「おやすくない」の形で)男女が特別な関係にあるようすをう...
おやす‐きょう【小安峡】
秋田県南東部にある峡谷。皆瀬川上流の急流が小安岳(標高1292メートル)を浸食してできた深い谷。紅葉や上流にある大...
おやすく‐な・い【御安く無い】
[連語]《形容詞「おやす(御安)い」の連用形+形容詞「ない」》⇒御安い2
お‐やすみ【御休み】
1 「休み」の美化語。「今日から一週間—です」 2 相手を敬って、その眠ることをいう語。「よく—になれましたか」 ...
おやすみ‐なさい【御休みなさい】
[連語]就寝のときや、夜、人と別れるときなどに言うあいさつの言葉。
おや‐だいだい【親代代】
祖先から代々伝えてきたこと。また、そのもの。先祖代々。「—の家業」
おや‐だま【親玉】
1 仲間の中心になる人物。頭(かしら)。「不良グループの—」 2 芝居の座頭(ざがしら)・立役者などを褒めていう語...
おや‐だんな【親旦那】
若旦那の父親を敬っていう語。大旦那。「なにが手ひどい—」〈浄・盛衰記〉
おやっ‐さん
《「親父(おやじ)様」の音変化》父親や年輩の男性を敬い、また、親しみをこめていう語。
お‐やつ【御八つ】
《八つ時(どき)に食べたところから》午後3時前後に食べる間食。また、一般に間食のこと。お三時。
おや‐づき【親月】
陰暦7月の異称。盂蘭盆会(うらぼんえ)の行われる月で、「親の墓参りに行く月」の意。
おやとい‐がいこくじん【御雇外国人】
明治初期、西洋の技術・学芸を摂取するため、官公庁・学校などで雇った外国人。
おやとり‐ことり【親取り子取り】
子供の遊びの一。鬼が親の後ろにつき従う子を捕らえようとするが、先頭の親が立ちふさがって捕らえさせまいとする遊び。お...
おや‐どけい【親時計】
子時計のもとになる電気時計。一定間隔で電流を送り子時計の針を進める。
おや‐どり【親鳥】
親である鳥。
おや‐なかせ【親泣かせ】
[名・形動]子供の行いが悪くて親を嘆かせること。また、そういう子供。「—の夜遊び」
おやなぎ‐しげた【小柳司気太】
[1870〜1940]漢学者。新潟の生まれ。道教・老荘思想の研究家。学習院・大東文化学院教授。著「東洋思想の研究」...
おや‐なし【親無し】
親がないこと。また、その子。みなしご。孤児。親なし子。
おやにない‐ぼし【親荷星/親担星】
二十八宿の一、心宿の和名。→心(しん)
親(おや)に似(に)ぬ子(こ)は鬼子(おにご)
親に似ていない子は人の子ではなく、鬼の子である。子は当然親に似るものであるということ。
おや‐にらみ【親睨】
スズキ科の淡水魚。全長13センチくらい。体は楕円形で側扁する。全体に褐色で、えらぶたに円紋がある。目を中心として放...
おや‐ねじ【親螺子】
旋盤にあり、ねじの加工や長さの測定などの際、ピッチなどの寸法の基準となる送りねじ。
親(おや)の因果(いんが)が子(こ)に報(むく)ゆ
親のした悪業の結果がその子に現れて、罪もないのに災いを受ける。
親(おや)の顔(かお)が見(み)たい
《「育てた親の顔を見たい」の意》よその子の言動に呆れて発する言葉。
親(おや)の敵(かたき)のよう
1 ひどく憎んだり嫌ったりするさま。 2 程度がはなはだしいさま。「—に飯を盛る」