親(おや)の心(こころ)子(こ)知(し)らず
親が子を思う気持ちが通じないで、子は勝手気ままなものであるということ。
親(おや)の脛(すね)を齧(かじ)・る
子が自立できないで、親に養われている。「まだ—・る身なので」
親(おや)の光(ひかり)は七光(ななひかり)
親の社会的地位や名声が高いと、子はそのおかげを受けることが大きいということ。親の七光。
親(おや)の欲目(よくめ)
親はわが子がかわいいため、実力以上に評価すること。
親(おや)は無(な)くとも子(こ)は育(そだ)つ
実の親がいなくとも、子はどうにか成長していくものだ。世の中のことはそう心配するほどのこともないというたとえ。
おや‐はん【親判】
娘の身売りなどの際に、親が立ち会って証文に押す印。「十三で売られて、—さ」〈洒・二筋道〉
おや‐ばか【親馬鹿】
わが子かわいさのあまり、子供の的確な評価ができないで、他人から見ると愚かに思える行動をすること。また、その親。
おや‐ばしら【親柱】
高欄・階段・垣根などの両端や曲がり角に立つ太い柱。
おや‐ばなれ【親離れ】
子供が成長して、親の保護なしに自力で行動できるようになること。「成人したのにまだ—ができていない」
おや‐ひけ【親引け】
株式を公募するとき、全部を公募としないで、その一部を特定の取引先や銀行に売り渡すことを、発行会社と引受業者(証券会...
おや‐びと【親人】
親である人。親。「我跡(わがあと)にては二人分—を大事にして」〈紅葉・二人女房〉
おや‐ふこう【親不孝】
[名・形動](スル)親を大切にしないで、心配や迷惑をかけること。また、そのさまや、その人。「—な娘」⇔親孝行。 [...
お‐やぶじらみ【雄藪虱】
セリ科の二年草。野原や道端に生える。ヤブジラミに似るが、全体に赤みがかり、花は春に咲く。実は卵形でとげ状の毛が密生...
おや‐ぶね【親船】
1 多数の小型漁船を従えた大船。母船(ぼせん)。 2 連絡用の小船に対し、沖に停泊している大船。
親船(おやぶね)に乗(の)ったよう
頼りにしていると、心丈夫でいられるさま。大船(おおぶね)に乗ったよう。
おや‐ぶん【親分】
1 侠客(きょうかく)・ばくち打ちなどの仲間で、頭(かしら)として頂く人。「—子分の杯を交わす」⇔子分。 2 仮に...
おやぶん‐はだ【親分肌】
人の面倒をよくみて頼りになるような気性であること。「—の上司」
おやべ【小矢部】
富山県西部、小矢部川流域の市。中心の石動(いするぎ)は北陸街道の宿場町として発達。倶利伽羅(くりから)峠の古戦場が...
おやべ‐がわ【小矢部川】
富山県西部を流れる川。石川県との県境にある大門(だいもん)山(標高1572メートル)付近に源を発し、支流を加え南砺...
おやべ‐し【小矢部市】
⇒小矢部
おや‐ぼね【親骨】
扇の両端にある太い骨。⇔子骨。
おやま【女形/女方/お山】
《「おやまにんぎょう」から出た語という》 1 歌舞伎のおんながた。また、操り人形の女役の人形。 2 上方で、遊女。...
おやま【小山】
栃木県南部の市。中世は小山氏の城下町、江戸時代は日光街道の宿駅として発展。鉄道交通の要地。電機などの工業が盛ん。人...
お‐やま【御山】
1 山を丁寧に、また、親しんでいう語。 2 宗教上の霊地としての山を敬っていう語。「六根清浄(しょうじょう)—は晴...
おや‐まあ
[感]多く、女性が意外なときや驚いたときなどに発する語。「—、お珍しい」
おや‐まさり【親勝り】
[名・形動]子が親よりも才能・技能などですぐれていること。また、そのさま。「—な(の)器量人」
おやま‐し【小山市】
⇒小山
おやまだ【小山田】
姓氏の一。 [補説]「小山田」姓の人物小山田与清(おやまだともきよ)小山田浩子(おやまだひろこ)
おやまだ‐ともきよ【小山田与清】
[1783〜1847]江戸後期の国学者。武蔵の人。一時、高田姓を名のる。号は松屋(まつのや)。村田春海(むらたはる...
おやまだ‐ひろこ【小山田浩子】
[1983〜 ]小説家。広島の生まれ。平成22年(2010)「工場」で新潮新人賞を受賞し作家デビュー。「穴」で芥川...
おやま‐にんぎょう【女形人形】
1 江戸初期、承応年間(1652〜1655)ごろ、江戸の人形遣い小山次郎三郎の使った女の人形。のちには、女役の人形...
おやま‐の‐たいしょう【御山の大将】
1 子供の遊びの一。山なりに盛られた土の上に、数人が先を争って登り、先頭の者があとから来る者を突き落とし、「お山の...
おやま‐ばやし【飾山囃子】
民俗芸能の一。秋田県仙北市角館(かくのだて)地区で、9月7〜9日の神明社の祭礼に行われる歌舞。飾山という人形などを...
お‐やみ【小止み】
雨・雪などが少しの間降りやむこと。「雨が—になる」
おや‐みだし【親見出し】
辞書で独立した形で太字などを使って掲出される見出し。→子見出し
おやみ‐な・い【小止み無い】
[形][文]をやみな・し[ク]少しの間もやむことなく続くさま。間断ない。「雨が—・く降る」
お‐や・む【小止む】
[動マ四] 1 少しの間やむ。「雷(かみ)鳴りやみ、雨すこし—・みぬる程に」〈源・賢木〉 2 とぎれる。中断する。...
おや‐むら【親村】
「おやごう(親郷)」に同じ。⇔枝村。
おや‐め・く【親めく】
[動カ四]親らしく振る舞う。「大方の事どもはとりもちて、—・き聞こえ給ふ」〈源・絵合〉
おや‐もじ【親文字】
1 「親字」に同じ。 2 欧文の大文字。頭文字。 3 活字の字母。 4 ルビに対して、そのルビを付ける文字のこと。
おや‐もと【親元/親許】
親の所。親の家。「—へ帰る」
おやもと‐みうけ【親許身請け】
芸者・遊女の身請けを、客でなく、親がすること。
おや‐ゆずり【親譲り】
親から性格・財産などを受け継ぐこと。また、そのもの。「—の性分」
おや‐ゆび【親指】
1 手足の指で、いちばん太い指。拇指(ぼし)。拇趾(ぼし)。 2 《1で表し示すところから》俗に、亭主・親方・主人...
おやゆびこぞうニルスカールソン【親指こぞうニルス・カールソン】
《原題、(スウェーデン)Nils Karlsson-Pyssling》スウェーデンの女性作家、リンドグレーンの短編...
おやゆび‐シフトキーボード【親指シフトキーボード】
《NICOLA keyboard》富士通が開発したキーボード。効率良く日本語入力が行えるよう、キー配列を工夫している。
おやゆびひめ【親指姫】
《原題、(デンマーク)Tommelise》アンデルセンの童話。チューリップの花から生まれた親指ほどの大きさの少女が...
オヤングレン
[1668〜1747]スペインのフランシスコ会宣教師。フィリピン・メキシコなどに布教。1738年「日本文典」を著した。