かえ【代え/替え/換え】
1 かわりになるもの。予備。「靴下の—」 2 取りかえること。引きかえ。
か‐え
[連語]《終助詞「か」+間投助詞「え」》文末に付けて、確かめたり、疑いをもって問いかけたりする意を表す。「出来た—...
かえ‐あい【替間】
能の間(あい)狂言における特殊演出。常の演出と、全部演出が変わる場合と、一部変わる場合とがある。
か‐えい【火映】
活動中の火山の火口上空の雲や噴煙が、火口の赤熱溶岩に映えて明るく赤く見える現象。伊豆大島の御神火(ごじんか)はこの例。
か‐えい【花営】
室町幕府を風雅にいった語。足利義満が京都室町に幕府を構え、花樹を多く植えたのを人々が「花の御所」と呼んだところから...
か‐えい【花影】
月の光などによってできる花の影。特に、桜の花の影。「春宵の—」
かえい【嘉永】
江戸末期、孝明天皇の時の年号。1848年2月28日〜1854年11月27日。
かえいさんだいき【花営三代記】
室町幕府に関する記録。3巻。筆者未詳。将軍足利義満・義持・義量の3代にわたり、幕府の行事・法令や武家風俗などを記す...
かえ‐うた【替(え)歌】
ある歌を、旋律はそのままにして歌詞だけ替えて歌うもの。
かえ‐おとり【替へ劣り】
物を交換して、前より劣ったものを得ること。悪いものにかえること。⇔替え優(まさ)り。「平家に源氏—したり」〈平家・八〉
かえ‐おや【替(え)親】
「契約親(けいやくおや)」に同じ。
かえ‐かご【替え駕籠】
江戸時代、宿駅で駕籠を乗り換えること。また、その駕籠。→通し駕籠
か‐えき【課役】
1 仕事を割り当てること。また、割り当てられた仕事。 2 律令制で、調と役(えき)。租税と夫役(ぶやく)。かやく。
かえ‐ぎ【替(え)着】
着替えの着物。着替え。
替(か)え着(ぎ)なしの晴(は)れ着(ぎ)なし
常にいい衣服を着ているが、それ1枚だけで着かえる衣服がないこと。
かえ‐ことば【替へ詞/替へ言葉】
合い言葉。符牒(ふちょう)。「この若衆を墓原といへるは、一夜の情代銀三枚あげし—なり」〈浮・男色大鑑・六〉
かえ‐さ【帰さ/還さ】
《「かえるさ」の音変化「かえっさ」の促音無表記》 1 帰る時。帰る途中。「そのみわざに詣(まう)で給ひて、—に」〈...
かえさ・う【返さふ/反さふ】
[動ハ四]《動詞「かえ(返)す」の未然形に反復継続の助動詞「ふ」の付いた語》 1 裏返して見る。「針袋取り上げ前に...
かえ‐さま【返様/反様】
さかさま。反対。逆。また、裏返し。「—に縫ひたるもねたし」〈枕・九五〉
カエサラウグスタ‐げきじょう【カエサラウグスタ劇場】
《Caesaraugusta》スペイン北東部、アラゴン州の都市サラゴサにある、古代ローマ時代の劇場遺跡。カエサラウ...
カエサル
[前100ころ〜前44]ローマの将軍・政治家。ポンペイウス・クラッススと第1回三頭政治を結成。ガリアを平定したのち...
カエサルの物(もの)はカエサルに
《新約聖書「マタイによる福音書」から》神への服従と国家に対する義務とは次元の違うものであって、両者をともに守ること...
カエサレア
⇒カイセリ
かえし【返し/反し】
1 表裏を逆にするなど、向きを変えること。ひっくりかえすこと。「手首の—が悪い」 2 返礼。「お祝いの—をする」「...
かえし‐うた【返し歌】
1 贈られた歌に答えて詠む歌。返しの歌。返歌(へんか)。かえし。⇔懸け歌。 2 長歌に添えた短歌。反歌(はんか)。...
かえし‐がたな【返し刀】
1 一方へ切りつけた刀をすばやく翻して他のほうへ切りつけること。また、その刀。返すかたな。 2 竹や木の枝の先など...
かえし‐くち【返し口】
布を袋状に縫い合わせるときに、あとで表に返すために縫わずにあけておく部分。かえしぐち。
かえし‐こうばい【返し勾配】
日本建築で、45度以上の急勾配。45度を引いた残りの勾配で傾きを表す。
かえし‐じ【返し字】
「返り字」に同じ。
かえし‐じょう【返し状】
返事の手紙。返書。〈日葡〉
かえし‐どめ【返し留め】
裁縫で、縫いおわりに、糸が抜けないように、二針三針縫い戻して留めること。
かえし‐ぬい【返し縫い】
手縫いの縫い目を丈夫にするため、針目を返しながら縫うこと。また、ミシン縫いの始めや縫い終わりを、引き返して縫うこと。
かえし‐ばり【返し針】
手縫いの途中で、縫い進んだ針を一針戻すこと。
かえし‐ぶみ【返し文】
返事の手紙。返書。かえりぶみ。
かえし‐まく【返し幕】
歌舞伎で、同じ幕の中のいく場かを回り舞台で続けないで、いったん幕を閉めて次の場を開けること。下座音楽・柝(き)など...
かえし‐もの【返し物】
1 他人から借りて返すべきもの。 2 返礼の品物。おかえし。「中元の—」 3 催馬楽(さいばら)などで、呂(りょ)...
かえし‐ももだち【返し股立】
路次警固の武士の袴(はかま)の裾の取り方。下着の小袖の裾ぐるみ袴の裾先をひざの上に高くたくして、腰のひもに挟み込ん...
かえ‐しょうぞく【替(え)装束】
能または狂言で、普通のものとは異なった面や装束を用いること。また、その演出。
かえし‐わざ【返し技】
柔道などで、相手のしかけてきた技をはずすと同時に、切りかえしてかける技。
かえ‐しん【替(え)芯】
シャープペンシルやボールペンなどの、取り替え用の芯。
かえ‐じ【替(え)字】
ある字のかわりに同じ読みの他の字を用いること。また、その字。例えば、「吉野」の「吉」を「芳」にかえる類。
カエス
⇒カイェ
かえ・す【返す/反す】
[動サ五(四)] 1 表であったものを裏にしたり、上であったものを下にしたりして、ものの向き・位置を反対にする。裏...
かえ・す【帰す/還す】
[動サ五(四)]《「返す」と同語源》 1 もといた所に行くようにしむける。帰らせる。「生徒を家に—・す」「使いを—...
かえ・す【孵す】
[動サ五(四)]《「返す」と同語源》卵を温めて、ひなにする。孵化(ふか)させる。「ひなを—・す」 [可能]かえせる
返(かえ)す刀(かたな)
あるものを攻撃した余勢をかって、間を置かずに他に攻撃の矛先を転じること。返し刀(がたな)。「政府を攻撃した—で与党...
かえす‐がえす【返す返す】
[副] 1 ある動作を繰り返すさま。何度も。重ね重ね。くれぐれも。「—言って聞かせる」 2 過ぎた事を強く悔やむさ...
かえす‐がき【返す書(き)】
手紙の末尾に書き添えること。また、その文や言葉。追って書き。
かえ‐ズボン【替(え)ズボン】
1 上着と対(つい)になっていないズボン。 2 上着と同じ生地・色・柄で複数作っておき、交替ではくズボン。
かえ‐せん【替銭】
中世の為替の一。遠隔地へ送金するのに、替銭屋・割符屋(さいふや)とよばれる商人に現金を払い込み、為替手形を組ませて...