かきつ
「かきつばた」の略。
かきつ【垣内】
《「かきうち」の音変化か》垣根に囲まれたうち。屋敷地の中。かいと。「吾妹子(わぎもこ)が家の—の小百合花(さゆりば...
かきつ【嘉吉】
室町中期、後花園天皇の時の年号。1441年2月17日〜1444年2月5日。
かき‐つ・く【掻き付く】
[動カ五(四)] 1 しっかりと取りつく。とびつく。「マルという犬が、黒毛の尻尾(しっぽ)を振って、いきなり岸本へ...
かき‐つく・す【書(き)尽(く)す】
[動サ五(四)] 1 書くべきことを残らず書く。思う存分に書く。「感想は手紙で—・した」 2 用紙などを全部使って...
かき‐つくろ・う【掻き繕ふ】
[動ハ四]形よく整える。体裁よくする。かいつくろう。「御髪(ぐし)—・ひなどし給ひて」〈源・若紫〉
かき‐つ・ぐ【書(き)継ぐ】
[動ガ五(四)]書いてつぎ足す。また、あとを受けて書く。続けて書いていく。「物語を—・ぐ」
かき‐つけ【書(き)付(け)】
1 心覚え・記録などのために書きしるしたもの。 2 金銭の貸借などを証明する書類。勘定書。証文。「—が証拠になる」...
かき‐つ・ける【書(き)付ける】
[動カ下一][文]かきつ・く[カ下二] 1 文字や言葉を書きとめる。心覚えに書きしるす。「手帳に住所を—・ける」 ...
かきつ‐た【垣内田】
囲いの中にある田。屋敷地内にある田。「清き御田屋(みたや)の—の池の堤の」〈万・三二二三〉
かき‐つた・える【書(き)伝える】
[動ア下一][文]かきつた・ふ[ハ下二]後世に知らせたいことを書いてのこす。「子孫に家訓を—・える」
かき‐つづ・ける【書(き)続ける】
[動カ下一][文]かきつづ・く[カ下二]筆を止めないで書く。絶え間なく続けて書く。また、すでに書いてある文章などに...
かき‐つづ・る【書き綴る】
[動ラ五(四)]言葉をつなげて文章を書く。「思いのたけを—・った手紙」
かきつ‐の‐らん【嘉吉の乱】
嘉吉元年(1441)、播磨(はりま)守護赤松満祐(あかまつみつすけ)が京都の自邸に将軍足利義教(あしかがよしのり)...
かきつばた【杜若/燕子花】
[名] 1 アヤメ科の多年草。湿地に群生。葉は剣状で幅広く、基部は鞘(さや)になり茎を挟む。初夏、濃紫色の花を開く...
かきつばた【杜若】
謡曲。三番目物。旅僧が三河の八橋(やつはし)に来ると、杜若の精が現れ、伊勢物語の話をし、在原業平(ありわらのなりひ...
かきつばた‐いろ【杜若色】
カキツバタの花のような色。鮮やかな紫がかった青色。
かきつばたずびょうぶ【燕子花図屏風】
江戸中期の画家、尾形光琳の代表作。紙本金地著色による六曲一双の屏風。「伊勢物語」の第9段、八橋の和歌を典拠とした作...
かき‐つ・む【書き集む】
[動マ下二]書き集める。「年頃—・めさせ給ひける絵物語」〈栄花・衣の珠〉
かき‐つ・む【掻き集む】
[動マ下二]いろいろと寄せ集める。かき集める。「—・めて昔恋しき雪もよに」〈源・朝顔〉
かき‐つら・ぬ【掻き連ぬ】
[動ナ下二]次から次へと並べる。並べつらねる。「心憂さを—・ね、涙も落ちぬばかり思ひ続けられて」〈源・東屋〉
かき‐つら・ねる【書(き)連ねる】
[動ナ下一][文]かきつら・ぬ[ナ下二] 1 並べて書く。「出席者を—・ねる」 2 長々と書く。「うらみ文句を—・ねる」