かざ【香/香気/臭気】
におい。かおり。「お酒の—がして」〈上司・鱧の皮〉
か‐ざ【冠者】
《「かじゃ」の直音表記》「かんじゃ(冠者)」に同じ。「—の君の御さま」〈源・少女〉
か‐ざ【跏坐】
「結跏趺坐(けっかふざ)」の略。
かざ【風】
[語素]《「かぜ(風)」の、複合語を作るときの形》他の語の上に付いて、「かぜ」の意味を表す。「—車(かざぐるま)」...
かざ‐あし【風脚/風足】
風の吹く速さ。風速。
かざ‐あな【風穴】
1 風が吹き通る穴やすきま。障子の破れ穴など。 2 通風・換気のために壁や窓にあけた穴。かざぬき。 3 山腹などに...
風穴(かざあな)を開(あ)・ける
1 槍・鉄砲の弾丸などで、胴体を貫く。「どてっぱらに—・けてやるぞ」 2 転じて、閉塞感のある組織や事態などに新風...
か‐ざい【火罪】
戦国・江戸時代に行われた刑罰の一。罪人を市中引き回しのうえ、火あぶりにした刑罰。キリスト教信者やその他の重罪人に対...
か‐ざい【花材】
生け花に用いる材料。木物(きもの)・草物(くさもの)・葉物(はもの)・つる物など種類も多く、ドライフラワー・金属・...
か‐ざい【家財】
1 一家の財産。 2 家にある家具・調度・衣類などの道具類。
か‐ざい【貨財】
貨幣と財物。金銭と物品。財貨。「土地—悉く幼女フロレンスの手に遺す」〈織田訳・花柳春話〉
か‐ざい【歌材】
歌の素材。和歌を詠む材料。
かざ‐いき【風息】
風向きや風速が短時間に乱れる現象。
かざい‐どうぐ【家財道具】
家にある家具・器具・衣類などの総称。
かざ‐いれ【風入れ】
部屋・衣類・書物などに風を通して、湿気をとること。虫干し。かぜいれ。
かざ‐うえ【風上】
「かざかみ」に同じ。「—カラ火ヲカケテ」〈天草本平家・二〉
かざ‐おさえ【風押(さ)え】
風に吹かれて飛び散らないようにするおもし。
かざ‐おち【風落ち】
果実が風のために落ちること。また、その落ちたもの。「道の辺のかへの—拾ふとて木の下がくれ行きぞやられぬ」〈新撰六帖・六〉
かざ‐おと【風音】
1 風の吹く音。かぜおと。 2 歌舞伎下座音楽の一。大太鼓を小刻みに打ちつづけて、風の吹く音やすきま風の感じを表すもの。
かざおり‐えぼし【風折烏帽子】
立(たて)烏帽子の頂が風に吹き折られた形の烏帽子。狩衣(かりぎぬ)着用のときにかぶる。右折りは上皇、左折りは一般が...
かざ‐おれ【風折れ】
樹木などが風で折られること。かざおり。「柳に—なし」
かざ‐かみ【風上】
風が吹いてくる方向。かざうえ。⇔風下(かざしも)。
風上(かざかみ)に置(お)け◦ない
《風上に悪臭を発するものがあれば風下では臭くて困るところから》性質や行動の卑劣な者をののしっていう言葉。仲間として...
かざ‐ガッパ【風ガッパ】
袖のない木綿製の風雨よけのカッパ。江戸時代、商人が旅行などに用いた。
かざ‐きり【風切り】
1 船の上に立てて風の方向を見る旗。風見の一。 2 桟瓦葺(さんがわらぶ)きの屋根の切妻近くに、棟から軒まで葺いた...
かざきり【風切】
石田波郷の俳句集。昭和18年(1943)刊。 石田波郷の主宰による俳誌。古典俳句を研究する風切会の機関誌として昭和...
かざきり‐おん【風切り音】
空気の流れによって発生する騒音。走行中の自動車や列車、飛行中の飛行機、ヘリコプターの回転翼、換気装置や冷却装置のフ...
かざきり‐ばね【風切り羽】
鳥の翼の後縁をなす、長くじょうぶな羽。飛翔(ひしょう)に用いられ、骨から生えている。外側から内側へ初列・次列・三列...
かざ‐くち【風口】
《「かざぐち」とも》 1 風が吹き込む口。通風口。 2 立烏帽子(たてえぼし)の頭から余って後ろに出た部分。 3 ...
風口(かざくち)の蝋燭(ろうそく)
消えやすいこと、はかないことのたとえ。風前の灯(ともしび)。
かざ‐ぐすり【風薬/風邪薬】
「かぜぐすり」に同じ。
かざ‐ぐも【風雲】
1 強風が吹く前兆とされる雲。かぜくも。「是こそ—よ、と申しも果てねば、大風落ち来(きた)る」〈義経記・四〉 2 ...
かざ‐ぐるま【風車】
1 「ふうしゃ(風車)」に同じ。 2 ビニール・色紙などで小さな羽根車のように作って柄をつけ、風が吹くと回るように...
かざ‐け【風気/風邪気】
「かぜけ」に同じ。
かざごし‐の‐みね【風越の峰】
「風越山(かざごしやま)」に同じ。[歌枕]「—の上にて見るときは雲は麓(ふもと)のものにぞありける」〈詞花・雑下〉
かざごし‐やま【風越山】
長野県飯田市西部にある山。標高1535メートル。かざごしのみね。ふうえつざん。[歌枕]「吹き乱る—の桜花麓(ふもと...
かざ‐ごえ【風声/風邪声】
風邪気味で、しゃがれたり、鼻にかかったりする声。かぜごえ。
かざし【翳し】
1 かざすこと。また、かざすもの。 2 能・狂言の型の一。扇を右手に持って高くかざすようにすること。翳し扇。 3 ...
かざし【挿頭】
上代、草木の花や枝などを髪に挿したこと。また、挿した花や枝。平安時代以後は、冠に挿すことにもいい、多く造花を用いた...
かざ‐しお【風潮】
台風などの強風によって起こる高潮。
かざし‐ぐさ【挿頭草】
1 《新古今集・春下の「ももしきの大宮人はいとまあれや桜かざして今日もくらしつ」の歌から》桜の異称。 2 《賀茂祭...
かざし‐ことば【翳し詞】
忌み詞の一。俳諧などで、正月三が日の間に、物の名を忌み、呼びかえて使う言葉。「雨」を「おさがり」、「寝る」を「いね...
かざししょう【挿頭抄】
江戸中期の語学書。3巻。富士谷成章(ふじたになりあきら)著。明和4年(1767)成立。文首・語頭にあって付属的に下...
かざ‐した【風下】
「かざしも」に同じ。
風下(かざした)に◦居(い)る
人のふうをまねる。人の影響下にいる。「忘れても島田平右衛門が娘の—◦居るな」〈浄・宵庚申〉
かざし‐の‐は【翳しの羽】
「翳(さしは)」に同じ。
かざ‐しも【風下】
風の吹いていく方向。かざした。⇔風上(かざかみ)。
風下(かざしも)に立(た)・つ
他に後れをとる。劣位にいる。「後輩の—・つ」
かざしも‐は【風下波】
⇒山岳波
かざし‐もんく【翳し文句】
謡曲の文句の中に忌みはばかるものがあるとき、その部分を他の文句にかえて謡うこと。また、その文句。祝言などで「高砂や...