かすみ‐けい【霞罫】
印刷で、線の長辺に対し直角または傾斜した多数の細かい線が平行状に並んだ罫線。や。
かすみ‐さんしょううお【霞山椒魚】
サンショウウオ科の両生類。体長11センチくらい。背面は滑らかで灰褐色、尾の中央に黄色のすじがあり、全身に小斑紋があ...
かすみ‐ざくら【霞桜】
ヤマザクラの一種。山地に自生。葉や花柄に毛がある。4、5月ごろ、若葉と同時に、紅を帯びた白色の5弁花が咲く。けやま...
かすみ‐そう【霞草】
1 ナデシコ科の多年草。高さ約50センチ。葉は線形。細かく分かれた枝の先に白い小花をつけ、霞がかかったように見える...
かすみそめ‐づき【霞初(め)月】
《「かすみぞめづき」とも》陰暦正月の異称。
かすみ‐てい【霞堤】
河川に沿って堤防をところどころ切断し、上流側の端を外側に延長して重複させたもの。洪水時にはそこから遊水池に導き、本...
霞(かすみ)に千鳥(ちどり)
霞は春のもの、千鳥は冬のものということで、ふさわしくないこと、または、実際にはないことのたとえ。
かすみ‐の‐おうぎ【霞の扇】
能の型の一。開いた扇を立てて右手で要(かなめ)の所を持ち、上に引き上げて、そのまま前方水平まで下ろしながら前に出る...
かすみ‐の‐ころも【霞の衣】
1 たちこめた霞を、衣に見立てていう語。「山桜—厚く着てこの春だにも風つつまなむ」〈山家集・上〉 2 《「かすみ」...
かすみ‐の‐ほら【霞の洞】
1 仙人の住む所。 2 上皇の御所。仙洞(せんとう)。「(水無瀬殿ハ)げに千代をこめたる—なり」〈増鏡・おどろの下〉
かすみ‐まく【霞幕】
歌舞伎の大道具で、白地の木綿に浅葱(あさぎ)色で横霞を描いた幕。山台(やまだい)にいる浄瑠璃連中を隠すのに用いる。
かすみ‐め【翳み目】
老齢・病気などのため、視力が衰えている状態。また、その目。
霞(かすみ)を食(く)・う
《仙人は霞を食って生きているといわれるところから》浮世離れして、収入もなしに暮らすことのたとえ。
カスム
エストニア北部、フィンランド湾に面する村。ラヘマー国立公園内に位置し、古くから夏季の海岸保養地として知られる。18...
かす・む【霞む/翳む】
[動マ五(四)] 1 霞(かすみ)がかかる。霞がたちこめる。「—・んだ空」《季 春》 2 霞がかかったような状態に...
かす・む【掠む】
[動マ四] 1 奪い取る。「他の怨敵に—・まれて、其の国土を破壊せむ」〈西大寺本金光明最勝王経平安初期点〉 2 人...
かすめ‐と・る【掠め取る】
[動ラ五(四)] 1 奪い取る。盗み取る。「烏が犬のえさを—・る」 2 ごまかして奪い取る。「悪徳業者に土地を—・...
かす・める【掠める】
[動マ下一][文]かす・む[マ下二] 1 すきをうかがって、すばやく盗む。「財布を—・める」 2 人の見ていないす...
かす・める【翳める】
[動マ下一][文]かす・む[マ下二]音や形などを、はっきりしない状態にする。「—・めた声に力を入れて」〈鴎外・雁〉
かすゆ‐ざけ【糟湯酒】
酒のかすを湯に溶かした飲み物。「—うちすすろひて」〈万・八九二〉
かすり【掠り/擦り】
1 かすること。 2 文字がかすれていること。また、その箇所。 3 上前(うわまえ)。口銭(こうせん)。「—をとる...
かすり【絣/飛白】
かすれたような部分を規則的に配した模様。また、その模様のある織物。「紺—」
かすり‐いわ【飛白岩】
斑糲岩(はんれいがん)の俗称。
かすり‐がき【掠り書(き)】
墨の乏しい筆で、かすれたように書くこと。また、その書いたもの。
かすり‐きず【掠り傷】
1 物が皮膚をかすってできる軽い傷。擦過傷(さっかしょう)。 2 わずかな被害。
かすり‐ふで【掠り筆】
書画などでかすれを生じさせる筆法。渇筆。
カスリーン‐たいふう【カスリーン台風】
昭和22年(1947)9月15日、東海道沖を通過し房総半島の南端をかすめた台風。前線の影響を伴って大雨となり、関東...
かす・る【掠る/擦る】
[動ラ五(四)] 1 軽く触れて通り過ぎる。かすめる。「弾丸が耳を—・った」 2 上前をはねる。「賃金を—・る」 ...
か・する【化する】
[動サ変][文]くゎ・す[サ変] 1 形や状態などが変わる。それ以前とは別のものになる。変化する。また、変化させる...
か・する【呵する】
[動サ変][文]か・す[サ変] 1 息を強く吹きかける。凍った筆や硯(すずり)に息を吹きかけて暖めるところから、「...
か・する【科する】
[動サ変][文]くゎ・す[サ変]刑罰を与える。「禁錮刑を—・する」
か・する【架する】
[動サ変][文]か・す[サ変]かけ渡す。物の上に構築する。「屋上、屋を—・する」
か・する【嫁する】
[動サ変][文]か・す[サ変] 1 嫁に行く。とつぐ。「梅子嬢(さん)も亦た細川に—・することを喜んで居るようであ...
か・する【課する】
[動サ変][文]くゎ・す[サ変]負担すべきものとして引き受けさせる。一方的に負わせる。「宿題を—・する」「義務を—...
カスル‐アムラ
⇒アムラ城
カスル‐イブンワルダン
シリア西部、シリア砂漠にある要塞跡。ハマーの北東約60キロメートルに位置する。東ローマ帝国のユスティニアヌス1世に...
カスル‐ハラナ
⇒ハラナ城
カスル‐ムシャッタ
⇒ムシャッタ城
カスル‐リビア
リビア北東部、キレナイカ地方の町。マルジの東約60キロメートルに位置する。1950年代に東ローマ帝国時代の教会跡か...
かすれ【掠れ/擦れ】
1 筆で書いた文字などがかすれていること。また、その箇所。 2 声がしわがれること。 3 品不足の状態。「品—」
かすれ‐きず【掠れ傷】
「掠り傷」に同じ。
かすれ‐ふで【掠れ筆】
「掠り筆」に同じ。
かす・れる【掠れる/擦れる】
[動ラ下一][文]かす・る[ラ下二] 1 墨・インクなどが十分に付かないで、文字の線や描いた一部分が消え消えになっ...
糟(かす)を食(く)・う
小言を言われる。𠮟られる。主に芝居の世界で用いられる語。「どんな不味(まず)いことをして—・うか」〈万太郎・春泥〉
カスング‐こくりつこうえん【カスング国立公園】
《Kasungu National Park》マラウイ西部にある国立公園。首都リロングウェの北約160キロメートル...