かたい‐ろう【過怠牢】
江戸時代の刑罰の一。本刑の代わりに牢に入れたもの。
かた‐うた【片歌】
古代歌謡の一体。五・七・七の3句19音からなる歌。多く問答に用いられ、2首合わせると旋頭歌(せどうか)の形になる。...
かたうち‐さぎょう【型打ち作業】
金属製品の大量生産に行われる作業方式で、型を使い、押し付けたり鍛造したりして作るもの。
かた‐うで【片腕】
1 片方の腕。隻腕(せきわん)。 2 最も信頼のできる助勢者。腹心。「社長の—となって働く」
かた‐うど【方人】
《「かたひと」の音変化》 1 「かたひと」に同じ。「—共、各々世の中にありがたき物をば」〈今昔・二八・三五〉 2 ...
かた‐うらみ【片恨み】
[名](スル)一方だけが恨みに思うこと。一方的な恨み。「—されるとは心外だ」
かた‐え【片方/傍】
1 かたわら。そば。「父の—を遠く離るる事の」〈露伴・風流魔〉 2 対になっているものの一方。片方。片側。「高麗錦...
かたえ‐ぎき【傍聞き】
[名](スル)かたわらにいて、人の会話を聞くともなしに聞くこと。「容易に応じそうもない応対を—すると」〈里見弴・安...
かた‐えくぼ【片靨】
片方のほおにだけできるえくぼ。
かた‐えみ【片笑み】
片ほおに笑みを浮かべること。微笑。
かた‐え・む【片笑む】
[動マ四]片ほおに笑みを浮かべる。微笑する。「貝の如き前歯と隣れる金歯とを露して—・みつつ」〈紅葉・金色夜叉〉
かた‐おい【片生ひ】
[名・形動ナリ]十分に発育していないこと。また、そのさま。未成熟。かたなり。「八歳子(やとせこ)の—の時ゆ」〈万・...
かた‐おか【片岡】
一方が切り立ち、他方がなだらかになっている丘。また、一つだけの孤立した丘。
かたおか【片岡】
京都市北区、上賀茂神社の東にある山。片岡の杜(もり)。[歌枕]「ほととぎす声待つほどは—のもりの雫(しづく)に立ち...
かたおか【片岡】
姓氏の一。 [補説]「片岡」姓の人物片岡健吉(かたおかけんきち)片岡千恵蔵(かたおかちえぞう)片岡鉄兵(かたおかて...
かたおか‐けんきち【片岡健吉】
[1844〜1903]政治家。高知の生まれ。立志社をつくり、自由民権運動を推進。民撰議院設立建白書や国会開設請願書...
かたおか‐ちえぞう【片岡千恵蔵】
[1903〜1983]映画俳優。本名、植木正義。群馬の生まれ。昭和の初め、伊丹万作・稲垣浩とともに千恵蔵プロを設立...
かたおか‐てっぺい【片岡鉄兵】
[1894〜1944]小説家。岡山の生まれ。新感覚派からプロレタリア文学に転換。のちに検挙され転向してからは通俗小...
かたおか‐にざえもん【片岡仁左衛門】
歌舞伎俳優。延宝期(1673〜1681)の若女方豊島春之丞の弟、片岡仁左衛門に始まる上方で最も古い家系。7世以後の...
かた‐おき【型置き】
型紙を物の上に置き、その上から塗料または染料を塗ってその模様を表すこと。また、それをする人。
かた‐おち【片落ち】
[名] 1 欠けたり切り落としたりした、残りの一方の部分。「鯛(たい)の—」 2 預金または貸し出しの利息計算で、...
かた‐おち【型落ち】
最新型が出たために古い型式となった製品。型落ち品。「—のパソコンがお買い得」
かた‐おとし【片落(と)し】
1 一方だけを落とすこと。 2 一方を不公平に扱うこと。かたおち。「勘八のみお咎(とがめ)が有りましては、—のお調...
かた‐おなみ【片男波】
《「万葉集」九一九の山部赤人の歌「和歌の浦に潮満ち来れば潟(かた)を無み葦辺(あしべ)をさして鶴(たづ)鳴き渡る」...
かた‐おもい【片思い】
自分のことを思ってもいない人を、一方的に恋い慕うこと。片恋。「磯の鮑(あわび)の—」
かた‐おもむき【片趣】
[名・形動ナリ]心を一方にばかり寄せること。いちずなさま。「—なるをば、猪武者とてよきにはせず」〈平家・一一〉
かた‐おや【片親】
1 両親のうちのどちらか一方。「—を失う」⇔二親(ふたおや)。 2 両親のうち一方がいないこと。また、その残ってい...
かた‐おり【固織(り)】
織物の紋を浮かさないで、縦糸と横糸とを組み合わせて織ること。また、その織物。⇔浮き織り。
かた‐おりど【片折(り)戸】
一方だけに開く折り戸。→諸折(もろお)り戸
かた‐おりもの【固織物】
固織りにした横糸が1色の紋織物。糸のうちに練ったり、染めたりした綾。⇔浮き織物。
かた‐おろし【片下ろし】
古代歌謡で、本(もと)・末(すえ)の2部に分けて歌うとき、その一方を声の調子を下げて歌うもの。また、そのような歌い...
かたかい‐がわ【片貝川】
富山県東部を流れる川。毛勝(けかち)三山西斜面に源を発し、魚津市と黒部市の境で布施(ふせ)川を合流して富山湾に注ぐ...
かた‐かぎ【片鉤】
ひもの結び目の片方だけ輪にして結ぶこと。→諸鉤(もろかぎ)
かた‐か・く【片掛く】
[動カ下二] 1 片方を掛ける。寄せ掛ける。「山に—・けたる家なれば」〈源・手習〉 2 頼りにする。「かの殿の御蔭...
かた‐かけ【肩掛(け)】
婦人が外出の際に、防寒または装飾用に肩に掛けるもの。ショール。《季 冬》
かたかけ‐スピーカー【肩掛(け)スピーカー】
⇒ウエアラブルスピーカー
かた‐かげ【片陰】
1 陰になっている所。物陰。「高い用水桶の—から中を覗いて」〈秋声・足迹〉 2 日陰。特に、夏の午後に家並みなどの...
かた‐かご【堅香子】
カタクリの古名。「もののふの八十娘子(やそをとめ)らが汲みまがふ寺井の上の—の花」〈万・四一四三〉
かた‐かた【片方】
1 かたいっぽう。かたほう。「雨を—の手に持った傘で防(よ)けつつ」〈漱石・道草〉 2 かたすみ。かたわら。「—へ...
かた‐かた
[副](スル)堅いものが触れ合うときに発する軽い感じの音を表す語。「戸が—(と)鳴る」
かた‐かた【堅堅】
[副]《「かたがた」とも》たいへん堅く。しっかり。「まことに、—口固めをせられた程に」〈続狂言記・六人僧〉
カタカタ‐しょうにゅうどう【カタカタ鍾乳洞】
《Cutta Cutta Caves》オーストラリア、ノーザンテリトリー北部の町キャサリンの南約30キロメートルに...
かた‐かど【片才】
少しばかりの才能。「ただ、—を聞きつたへて、心を動かすこともあめり」〈源・帚木〉
かた‐かな【片仮名】
《「かた」は不完全の意で、漢字の一部分を用いるところから》万葉仮名として用いた漢字の偏(へん)・旁(つくり)・冠(...
かたかな‐ご【片仮名語】
《多く「カタカナ語」と書く》片仮名で表記される語。主に外来語をさすが、和製英語についてもいう。
かた‐かま【片鎌】
1 鎌槍の、左右に突き出た枝の一方の刃。 2 「片鎌槍(かたかまやり)」の略。
かたかま‐やり【片鎌槍】
穂先の片側にだけ枝のある鎌槍。
かた‐かゆ【固粥】
《「かたがゆ」とも》固く煮た粥。古くは、現代の飯にあたるものをいった。⇔汁粥(しるかゆ)。
かた‐かんせつ【肩関節】
肩にある関節。肩甲骨と上腕骨で構成される。
かたかんせつしゅうい‐えん【肩関節周囲炎】
五十肩(凍結肩)の医学的な正称。