かたごしのこいびと【肩ごしの恋人】
唯川恵の恋愛小説。平成13年(2001)刊行。同年、第126回直木賞受賞。平成19年(2007)テレビドラマ化。
かた‐さ【硬さ】
1 硬いこと。また、その度合い。 2 心理学で、行動や思考が融通性に欠けること。
かた‐さがり【片下(が)り】
1 一方が他方より下がっていること。 2 着物の一方の裾が他方より下がっていること。
かた‐さがり【肩下(が)り】
書いた文字の右側が下がっていること。また、そのような文字。⇔肩上がり。
かた‐さき【肩先】
肩の、腕と接する辺り。肩口(かたぐち)。
かたさ‐しけん【硬さ試験】
工業材料をはじめとする物質の硬さ(硬度)を測定すること。対象となる材料特性により原理的に大きく3種類に分けられ、試...
かた‐さま【方様】
[代]二人称の人代名詞。女性が男性に対して軽い尊敬・親愛の情を込めて呼ぶ語。近世、多く遊女が用いた。あなたさま。「...
かた‐ざま【方様】
《「かたさま」とも》 1 方向。方角。「北の陣の—に歩み行くに」〈能因本枕・二四四〉 2 方面。向き。その筋。「今...
かた‐さ・る【片去る】
[動ラ四] 1 片側に寄る。「ぬばたまの夜床(よとこ)—・り」〈万・四一〇一〉 2 遠慮する。「いづかたにも皆こな...
かた‐ざくら【堅桜】
リンボク(橉木)の別名。
かたし【片し/片足】
《「かたあし(片足)」の音変化》 1 二つあるもののうちの一つ。片方。「薩摩下駄の—も投散されたる中に」〈紅葉・金...
かた‐し【型師】
鋳型をつくる人。鋳型師。
かた‐しお【堅塩/固塩】
精製してない固形の塩。きたし。「寒くしあれば—を取りつづしろひ」〈万・八九二〉
かたし‐がい【片し貝】
二枚貝の貝殻が離れて1枚になったもの。かたつがい。
かた‐しき【片敷き】
袖の片一方だけを敷いて、独り寂しく寝ること。「かへさむといふにつけても—の夜の衣を思ひこそやれ」〈源・玉鬘〉
かた‐しき【型式】
《「けいしき」とも》航空機・自動車・機械などで、特定の構造や外形などによって分類される型。モデル。「—証明」
かたしき‐ごろも【片敷き衣】
独り寝の衣。「岩の上の—ただ一重かさねやせまし峰の白雲」〈続古今・羇旅〉
かたしき‐してい【型式指定】
機械・機器・装置・設備などの製造業者や輸入業者が、新製品を生産・販売する際に、同一型式の製品のすべてが所定の基準に...
かたしき‐しょうめい【型式証明】
航空機の型式の設計に関して、構造・強度・性能が所定の基準に適合しているという証明。
かたしきにんしょう‐せいど【型式認証制度】
自動車製作者等が新型の自動車等の生産・販売を行う場合に、あらかじめ国土交通大臣に申請または届け出を行い、保安基準へ...
かた‐し・く【片敷く】
[動カ四]《昔、男女が共寝をするときには、互いの衣服を敷き交わして寝たことに対していう》自分の衣服だけを敷いて、独...
かた‐しぐれ【片時雨】
空の一方では時雨が降りながら、一方では晴れていること。《季 冬》
かたしな‐がわ【片品川】
群馬県北東部を流れる川。尾瀬沼南方と鬼怒沼山(標高2141メートル)西方に源を発し、沼田市の南で利根川に注ぐ。長さ...
かたし‐めぬき【片し目貫】
一対の目貫のうちの片方。または、それぞれつくりの違う目貫。
かた‐しゃぎり【片しゃぎり】
歌舞伎の下座音楽の一。太鼓と能管による囃子(はやし)。しゃぎりの楽器編成から大太鼓を除くのでいう。松羽目物(まつば...
かた‐しょうばい【片商売】
本業の片手間にする商売。副業。「—をやらなけりゃ飯は喰って行かれねェ」〈魯庵・社会百面相〉
かた‐しろ【片白】
1 全体の中の一部分だけが白いこと。また、そのもの。 2 馬の前足のつめの一つだけが白いもの。二つとも白いものを一...
かた‐しろ【形代】
1 祭りのとき、神霊の代わりとして置くもの。人形(ひとがた)。 2 陰陽師(おんようじ)・神主などが祓(はら)えや...
かたしろ‐ぐさ【片白草】
ハンゲショウの別名。《季 夏》
かたしろ‐の‐かぶと【片白の兜】
鉢の前方の篠垂(しのだれ)や、その下の地板を鍍金(めっき)銀で飾った兜。背面も飾った二方白(にほうじろ)の兜に対し...
かた‐じ【片字】
1 名前の中の一字。片名。「先輩高名の女郎の—をとり、新造の女郎にあやからしめん」〈色道大鏡・一一〉 2 書道で、...
かた‐じ【堅地】
1 漆塗りなどの下地を、堅くしっかり塗り上げること。また、そのもの。 2 織物の布目が堅く締まっているもの。 3 ...
かたじけ‐あ・り【忝あり】
[動ラ変]かたじけない。「かたじけなし」をふざけて言った語。元禄(1688〜1704)のころの遊里ではやった。「埴...
かたじけな・い【忝い/辱い】
[形][文]かたじけな・し[ク] 1 もったいない。恐れ多い。「—・いお言葉」 2 身に受けた恩恵などに対して、感...
かたじけ‐なみだ【忝涙】
《「かたじけなし」の「なし」を「なみだ」に掛けた語》かたじけなく思い流す涙。ありがた涙。「情けにお庄が—」〈浄・歌祭文〉
かたじけな・む【忝む/辱む】
[動マ四]《形容詞「かたじけなし」の動詞化》かたじけないと思う。「みかど助け仕へ奉りたぶ事を、うむがしみ—・み念(...
かたじけのう◦する【忝うする】
[連語]《「かたじけなくする」の音変化》もったいないことに…していただく。「ご交誼(こうぎ)を—◦する」
かた‐じし【堅肉】
堅くひきしまった肉づき。
かた‐じゃばら【片蛇腹】
絹糸の縒(よ)り方の一。片縒り糸と菅糸(すがいと)をより合わせたもので、縒りが向かい合わず、同じ方を向いている。日...
カタ‐ジュタ
オーストラリアのほぼ中央、ノーザンテリトリー南西部にある岩山群。ウルルの西約32キロメートルに位置する。大小36の...
かた‐じょうはり【片情張り】
[名・形動]《「かたじょうばり」とも》我を張り通すこと。また、そういう性質や、そのさま。かたじょっぱり。「みんな我...
かた‐じり【片尻】
尻の片方。尻の一部。
かた‐じるし【肩章】
「けんしょう(肩章)」に同じ。「勲章、—、女服の飾などを」〈鴎外・文づかひ〉
かた‐じろ【肩白】
鎧(よろい)の威毛(おどしげ)の一つで、肩取(かたどり)威の一。袖の上段、立挙(たてあげ)や錏(しころ)の上段を白...
かた‐じん【堅人】
律儀な人。かたぶつ。「ちと偏屈すぎた—なのでしょうが」〈里見弴・多情仏心〉
かた・す【片す】
[動サ五(四)]他の場所へ移す。散らかっている物を整理する。かたづける。「荷物を—・す」「机の上を—・す」
かた・す【肩す】
[動サ変]駕籠(かご)かきが、駕籠の棒を息杖(いきづえ)で支えて肩を休める。「先へ急ぐは駕籠の足、せめて—・して止...
かた‐すかし【肩透かし】
1 相撲のきまり手の一。差し手を浅く相手のわきに引っかけ、手前へ引きながら体を開き、一方の手で相手の肩をたたいて前...
かたす‐くに【堅洲国】
⇒根の国
かた‐すそ【肩裾】
着物の、帯で隠れる部分を白地のまま残し、肩と裾の部分にだけ模様をつけたもの。肩裾模様。