かん‐の‐いり【寒の入り】
寒に入ること。また、その日。1月5、6日ごろにあたる。《季 冬》「晴天も猶つめたしや—/杉風」
かん‐のう【完納】
[名](スル)納めるべき金銭・物品などを、残らず納めること。「学費を—する」
かん‐のう【肝脳】
肝臓と脳髄。また、肉体と精神。
かん‐のう【官能】
1 生物の諸器官、特に感覚器官の働き。「—検査」 2 肉体的快感、特に性的感覚を享受する働き。「—をくすぐられる」...
かん‐のう【貫納】
米の代わりに銭貨をもって年貢を納めること。
かん‐のう【堪能】
[名・形動] 1 仏語。よくたえ忍ぶ能力。 2 深くその道に通じていること。また、そのような人や、そのさま。たんの...
かん‐のう【間脳】
脊椎動物の脳の一部で、中脳と大脳との間にある部分。視床・視床下部などからなり、中に第三脳室がある。自律神経の働きを...
かん‐のう【勧農】
農業を奨励すること。
かん‐のう【感応】
[名](スル)《「かんおう」の連声(れんじょう)》 1 仏語。人に対する仏の働きかけと、それを受け止める人の心。ま...
かん‐のう【還納】
一度手に入れたものを、もとのところに戻すこと。「品位(=宮号)を—せんとす、朝廷允(ゆる)さず」〈岡部啓五郎・開化評林〉
かんのう【観応】
《「かんおう」の連声(れんじょう)》南北朝時代、北朝の崇光(すこう)天皇の時の年号。1350年2月27日〜1352...
かんのう‐き【官能基】
有機化合物を、同族として特徴づける原子団。アルコール類の水酸基、カルボン酸のカルボキシル基など。また、分子内の反応...
かんのう‐けんさ【官能検査】
人間の感覚(視覚・聴覚・触覚・味覚・嗅覚)によって、製品の品質を判定する検査。人の好みなど、機械では測定できない場...
かんのう‐しけん【官能試験】
⇒官能検査
かんのう‐しょうせつ【官能小説】
性行為の描写を主題とする小説。
かんのう‐じ【神呪寺】
兵庫県西宮市にある真言宗御室派の寺。山号は摩尼山。淳和天皇の妃如意尼が天長8年(831)に創建と伝える。現在の本堂...
肝脳(かんのう)地(ち)に塗(まみ)る
《「史記」劉敬伝から》顔や腹が断ち割られ、脳や肝が泥まみれになる。非常にむごたらしい死に方をすることのたとえ。
かんのう‐ちょう【勧農鳥】
《春に「田を作らば作れ、時過ぐれば実らず」と鳴き、農業を奨励するといわれたところから》ホトトギスの別名。
かんのう‐てき【官能的】
[形動]性的感覚をそそるさま。肉感的。「—な描写」
かんのう‐どうこう【感応道交】
仏語。仏の働きかけと、それを感じ取る人の心とが通じ、相交わること。師と弟子とが相投合することにもいう。
かんのう‐の‐じょうらん【観応の擾乱】
観応年間、足利尊氏とその弟直義(ただよし)の政争。一時和睦したが、観応3年(1352)直義は鎌倉で毒殺された。
かん‐のうよう【肝膿瘍】
大腸菌・ぶどう球菌や赤痢アメーバの感染によって肝臓が化膿する病気。悪寒・発熱・疼痛(とうつう)などの症状がある。肝...
肝脳(かんのう)を絞(しぼ)・る
あるだけの知恵を絞って考える。
かん‐の‐きみ【長官の君】
1 「尚侍(ないしのかみ)」に同じ。 2 律令制の官司の長官。かんのとの。
かんの‐すが【管野すが】
[1881〜1911]社会主義者。大阪の生まれ。幸徳秋水の内妻。大逆事件で捕らえられ、死刑。獄中手記に「死出の道艸...
かん‐の‐ちょう【官の庁】
太政官(だいじょうかん)庁。
かん‐の‐つかさ【官の司】
太政官(だいじょうかん)。また、太政官庁。かんのちょう。
かん‐の‐との【長官の殿】
律令制の官司の長官。かんのきみ。こうのとの。
かんの‐どうめい【簡野道明】
[1865〜1938]漢学者。愛媛の生まれ。名は「みちあき」とも。東京女高師教授。中国へ留学し、古書の収集と研究に...
かん‐の‐みず【寒の水】
寒中の水。薬になるといわれ、この水で餅(もち)をついたり、服薬に用いたりする。《季 冬》「見てさへや惣身にひびく—...
かん‐の‐むし【疳の虫】
小児の疳を起こすと考えられていた虫。「—がおこる」「—封じ」
かん‐の‐もどり【寒の戻り】
晩春のころ、一時的に寒さがぶり返すこと。
かんのわのなのこくおう‐の‐いん【漢倭奴国王印】
福岡市東区の志賀島から出土した金印。天明4年(1784)に発見。印文は「漢委奴国王」の5字が刻まれている。西暦57...
かんのん【観音】
《「かんおん」の連声(れんじょう)》「観世音菩薩(かんぜおんぼさつ)」の略。
かんのんいわ【観音岩】
川上眉山の長編小説。明治39年(1906)、前・後篇の2部に分けて刊行。村八分の慣習の残る農村を描いた。
かんのん‐かん【観音観】
観無量寿経に説く十六観の一。極楽浄土に往生することを念じ、観世音菩薩(ぼさつ)の相を観想する観法。
かんのん‐ぎょう【観音経】
法華経第25品、観世音菩薩普門品(ふもんぼん)の通称。観音品(かんのんぼん)。→普門品
かんのん‐くじ【観音籤】
「阿弥陀籤(あみだくじ)」に同じ。
かんのん‐ぐ【観音供】
宮中で毎月18日に行われた、観音を供養する法会。
かんのん‐こう【観音講】
1 観音経を講じる法会。 2 観世音菩薩を信仰し、参詣するために組織された団体。
かんのん‐ざき【観音崎】
神奈川県、三浦半島東端の岬。横須賀市に属する。東京湾口に位置し、千葉県の富津岬に対する。明治2年(1869)に建て...
かんのん‐じ【観音寺】
⇒観世音寺(かんぜおんじ)
かんのん‐せんぼう【観音懺法】
観世音菩薩を本尊として行う懺法。
かんのん‐そう【観音草】
キチジョウソウの別名。
かんのん‐ちく【観音竹】
ヤシ科の常緑低木。枝を出さず、幹は古い葉鞘(ようしょう)の繊維でかたく包まれる。葉は手のひら状に四〜八つに深く裂け...
かんのん‐どう【観音堂】
観世音菩薩の像を安置してある堂。
かんのん‐の‐ほんぜい【観音の本誓】
観世音菩薩が、33種に身を変じて、六道の衆生を救済しようとする大慈悲の誓願。
かんのん‐びらき【観音開き】
左右の扉が中央から両側へ開くように作った開き戸。観世音を納める厨子(ずし)の戸をまねたもの。
かんのん‐ぼさつ【観音菩薩】
「観世音菩薩」の略。
かんのん‐ぼん【観音品】
⇒観音経(かんのんぎょう)