きざ【刻/段】
きざみつけた筋。きざみめ。「引かかるよう、—が入れてあるのじゃから」〈鏡花・高野聖〉
き‐ざ【危座/危坐】
[名](スル)きちんとすわること。正座。端座。「寂然(じゃくねん)と—して」〈露伴・寝耳鉄砲〉
き‐ざ【気障】
[名・形動]《「きざわ(気障)り」の略》 1 服装や言動などが気どっていて嫌な感じをもたせること。また、そのさま。...
き‐ざ【起座/起坐】
[名](スル) 1 起きあがってすわること。 2 座を立つこと。「威儀師覚俊—して、南の弘庇(ひさし)に出でて」〈...
き‐ざ【帰座】
もとの座に帰ること。特に、神などがもとの御座所に帰り鎮座すること。「東大寺の神輿、東寺の若宮より—の時」〈徒然・一九六〉
き‐ざ【跪座/跪坐】
[名](スル)ひざまずくこと。「仏間にはいって行き、—合掌して念仏を称(とな)えたのだから」〈里見弴・安城家の兄弟〉
き‐ざ【箕坐】
足を投げ出して座ること。箕踞(ききょ)。
き‐ざい【木材】
もくざい。材木。
き‐ざい【基剤】
軟膏(なんこう)剤や座剤などの製造に際して使われる賦形(ふけい)剤。吸収をよくしたり、皮膚病変部の保護・刺激・冷却...
き‐ざい【器材】
器具と材料。また、器具・器械を作る材料。「実験用の—」
き‐ざい【器財】
うつわ。道具。家財道具。
き‐ざい【機材】
1 機械と材料。また、機械を作る材料。 2 「航空機」のこと。
き‐ざい【基材】
製品や化合物のもとになる材料。
き‐ざかい【気逆ひ】
[名・形動ナリ]不愉快なこと。気に入らないこと。また、そのさま。「互ひの誤り—なる事をこらゆることあるべからず」〈...
きざき‐こ【木崎湖】
長野県北西部、大町市にある湖。仁科(にしな)三湖の一。面積1.4平方キロメートル。最大深度29メートル。湖面標高7...
きざき‐さとこ【木崎さと子】
[1939〜 ]小説家。満州の生まれ。本名、原田正子。フランス、アメリカに十数年滞在。帰国後創作を始め、「青桐」で...
きざ‐きざ【刻刻/段段】
[形動ナリ]細かく切り刻むさま。ずたずた。「悲しみのはらわた—に断つとは」〈浄・傾城酒呑童子〉
き‐ざくら【黄桜】
桜の一品種。花は八重で、濃黄色または赤みを帯びる。樹皮を曲げ物の材料にする。
き‐ざけ【生酒】
まぜ物のない純粋の酒。
きざ‐こきゅう【起座呼吸】
心不全・喘息(ぜんそく)などの患者が、呼吸を楽にするため、上半身を起こした姿勢でする呼吸。臥位(がい)では静脈の還...
き‐ざし【兆し/萌し】
物事が起こりそうな気配。兆候。「春の—を感じる」「回復の—が見える」
き‐ざし【気ざし】
気持ち。気ごころ。「その愁然として眼付のうちになさけを含め…吾仏とあおぎ敬う—を現わしていた」〈二葉亭訳・あひゞき〉
き‐ざ・す【兆す/萌す】
[動サ五(四)] 1 草木が芽を出す。芽生える。「新芽が—・す」 2 物事が起ころうとしている気配がある。心の中に...
きざっ‐たらし・い【気障ったらしい】
[形]いかにもきざな感じである。「—・いことを言う」
きざっ‐ぽ・い【気障っぽい】
[形]いかにもきざな感じがする。「—・い台詞(せりふ)」
きざ‐はし【階/段階】
階段。きだはし。「石の—」
きざみ【刻み】
[名] 1 刻むこと。また、刻み目。「割りやすいように—を入れる」 2 短い間隔をとった規則正しい音。「時計の—が...
きざみ‐あし【刻み足】
小またでせわしげに歩くこと。また、その足運び。「—で忙しく歩く」
きざみ‐あらめ【刻み荒布】
アラメを煮て干し、幾枚も重ねて強く押しつけ、小口から鉋(かんな)で削った食品。
きざみ‐こ・む【刻み込む】
[動マ五(四)] 1 細かく刻んで他のものの中に入れる。「漬物に昆布を—・む」 2 文字などを彫りつける。「碑に和...
きざみ‐こんぶ【刻み昆布】
コンブを干して細く刻んだ食品。糸こんぶ。
きざみ‐ざや【刻み鞘】
横に刻み目をつけた刀の鞘。
きざみ‐タバコ【刻みタバコ】
葉タバコを細かく刻んで、キセルに詰めて吸うもの。きざみ。
きざみ‐つ・ける【刻み付ける】
[動カ下一][文]きざみつ・く[カ下二] 1 刃物で刻んで物に跡をつける。彫りつける。「柱に名前を—・ける」 2 ...
きざみ‐づけ【刻み漬(け)】
野菜を細かく刻んで塩漬けにしたもの。切り漬け。一夜(いちや)漬け。
きざみ‐のり【刻み海苔】
焼きのりを細く刻んだもの。料理にふりかけて用いる。
きざみ‐びょうし【刻み拍子】
能の足拍子の一。細かく数多く踏むもの。
きざみ‐め【刻み目】
刻みをつけたしるし。「柱に—をつける」
きざ・む【刻む】
[動マ五(四)] 1 刃物で物を細かく切る。「ネギを—・む」 2 物の形を彫りつける。彫刻する。「仏像を—・む」 ...
き‐ざら【木皿】
木製の皿。
き‐ざらし【木晒】
「木醂(きざわし)」に同じ。
き‐ざわし【木醂/木淡】
木になったまま熟して甘くなった柿。きざがき。きざらし。《季 秋》
き‐ざわり【気障り】
[名・形動]相手の言動を不快に感じること。また、そのさま。「—な応対」
き‐ざん【岐山】
中国陝西(せんせい)省の山。古公亶父(たんぽ)が周室の基礎をきずいたと伝えられる所。天柱山。
き‐ざん【祁山】
中国甘粛省南東部の山。天水(てんすい)の南西方に位置する。諸葛孔明(しょかつこうめい)が魏への攻略を六度試みて果た...
き‐ざん【箕山】
中国河南省中西部の山。登封(とうほう)の南東方に位置する。尭(ぎょう)の時代、隠者の巣父(そうほ)・許由(きょゆう...
箕山(きざん)の志(こころざし)
《尭帝が自分に位を譲ろうとするのを聞いた許由(きょゆう)が、それをことわり箕山に隠れ住んだという「晋書」向秀伝の故...
箕山(きざん)の節(せつ)
《許由(きょゆう)が世俗の名利をさけ、箕山に隠退して節操を守ったという「漢書」鮑宣伝の故事から》節操を守って官途に...