きち【吉】
[常用漢字] [音]キチ(呉) キツ(漢) [訓]よい 〈キチ〉めでたい。運がよい。「吉日(きちじつ・きちにち)・...
きち【吉】
縁起がよいこと。めでたいこと。きつ。「—か凶(きょう)かを占う」⇔凶。
き‐ち【危地】
危険な場所。また、危険な立場や状況。
き‐ち【奇知/奇智】
すぐれた知恵。奇抜な才知。
き‐ち【既知】
すでに知っていること。すでに知られていること。「—の事実」⇔未知。
き‐ち【基地】
行動の基点となる場所。特に、軍隊・探検隊・登山隊などの活動の拠点。根拠地。「軍事—」「南極—」
き‐ち【貴地】
相手を敬って、その居住地をいう語。御地(おんち)。
き‐ち【旗地】
中国の清時代、朝廷から旗人に与えられていた世襲の土地。
き‐ち【機知/機智】
その場に応じて、とっさに適切な応対や発言ができるような鋭い才知。ウイット。エスプリ。「—に富む会話」
き‐ち【窺知】
[名](スル)うかがい知ること。「作曲家としての天分を—するに足りる」〈谷崎・春琴抄〉
キチェ
グアテマラ中南部の都市サンタクルス‐デル‐キチェの略称。
き‐ちがい【気違い/気狂い】
1 精神状態が普通でなく、正常ではない言動をすること。気が狂うこと。 2 (多く他の語の下に付いて)ある一つのこと...
き‐ちがい【季違い】
その物事にふさわしい季節と違っていること。季節違い。
きちがい‐あめ【気違い雨】
晴れたかと思うと、また急に降ってくる雨。
きちがい‐ざた【気違い沙汰】
常識では考えられない振る舞い。
きちがい‐じ・みる【気違い染みる】
[動マ上一]言動などが常軌を逸していて、正気とは思えないほどである。「—・みた振る舞い」
きちがい‐なすび【気違い茄子】
チョウセンアサガオの俗称。薬用に用いられていたが、分量を誤ると狂躁(きょうそう)状態になることから、かつてはこう呼...
気違(きちが)いに刃物(はもの)
非常に危険であることのたとえ。
きちがい‐ばな【気違い花】
本来咲くはずのない時節に咲く花。狂い咲きの花。
きちがい‐びより【気違い日和】
晴雨の定まらない、きわめて不順な天気。
きちがいピエロ【気狂いピエロ】
《原題、(フランス)Pierrot le fou》フランス・イタリア合作映画。ゴダール監督によるヌーベルバーグの代...
きちがい‐みず【気違い水】
《飲むと正気を失うことがあるところから》酒のこと。
きち‐きち
[副] 1 堅い物がこすれたり当たったりする音を表す語。「—と材(き)の軋(きし)る音の物凄さ」〈露伴・五重塔〉 ...
きちきち‐ばった【きちきち蝗】
1 《飛びながらたてる音から》ショウリョウバッタの雄の俗称。《季 秋》 2 ショウリョウバッタモドキの旧称。
きち‐きょく【基地局】
移動する無線局と通信を行うための、基地となる無線局。または、携帯電話などの移動体通信機器が無線通信を行うための拠点...
き‐ちく【鬼畜】
鬼と畜生。転じて、残酷で、無慈悲な行いをする者。
き‐ちく【騎竹】
竹馬に乗ること。
きちく‐の‐とし【騎竹の年】
竹馬に乗って遊ぶような年ごろ。幼年のころ。
きちく‐の‐まじわり【騎竹の交わり】
子供のときからの交友。竹馬(ちくば)の友。
きちく‐もの【鬼畜物】
能の分類の一。鬼神・畜類・天狗(てんぐ)などをシテとする曲。五番目物の一種。→五番目物
きち‐こう【桔梗】
1 キキョウの別名。《季 秋》 2 「ききょう(桔梗)2」に同じ。
きちじ【喜知次/吉次】
フサカサゴ科の海水魚。全長約30センチ。頭部に鋭いとげを多数もち、体は鮮紅色を呈する。駿河湾以北に分布し、三陸沖や...
きち‐じ【吉事】
めでたい事柄。縁起のよい事柄。きつじ。⇔凶事(きょうじ)。
きち‐じつ【吉日】
縁起のよい日。祝い事など、何か事をするのによいとされる日。きちにち。きつじつ。「思い立ったが—」⇔凶日(きょうじつ...
きち‐じょう【吉上】
1 この上もなく吉であること。上吉。大吉。 2 (「吉祥」とも書く)六衛府の下役。禁裏各門の警衛に当たった。黄仕丁...
きち‐じょう【吉祥】
めでたい兆し。吉兆。きっしょう。
きちじょう‐か【吉祥果】
鬼子母神が手に持つ魔除(まよ)けの果実。ふつうザクロとされる。
きちじょう‐けか【吉祥悔過】
正月に、吉祥天を本尊として最勝王経を読み、罪過を懺悔(さんげ)するとともにその年の五穀豊穣を祈願する法会。
きちじょう‐こんごう【吉祥金剛】
密教で、文殊菩薩(もんじゅぼさつ)の称。
きちじょう‐じ【吉祥寺】
東京都文京区本駒込にある曹洞宗の寺。山号は諏訪山。長禄2年(1458)太田道灌が江戸城和田倉門内に創建。開山は青巌...
きちじょうじ‐どおり【吉祥寺通り】
東京都練馬区関町から世田谷区給田までの道路の呼び名。沿線に井之頭公園があり、その付近では公園通りとも呼ばれる。
きちじょう‐そう【吉祥草】
キジカクシ科の常緑多年草。陰地に生え、茎は地表をはい、ひげ根を出す。葉は広線形。秋の終わりに、淡紫色の小花を穂状に...
きちじょう‐てん【吉祥天】
《(梵)Śrī-mahādevīの訳》福徳を授ける仏教守護の女神。父は徳叉迦(とくしゃか)、母は鬼子母(きしも)。...
きちじょうてんにょ‐ほう【吉祥天女法】
密教で、吉祥天を本尊として福徳を祈願する修法。
きちじょう‐にち【吉祥日】
陰陽道(おんようどう)で、何事を行うのにも吉とされる日。きっしょうにち。
きちじょう‐もんよう【吉祥文様】
祝意をあらわすのに用いる文様。松竹梅・蘭(らん)・菊・瑞雲(ずいうん)・鶴亀(つるかめ)・鳳凰(ほうおう)・宝づく...
きち‐すう【既知数】
方程式などで、すでに値が知られているか、わかっていると仮定される文字や数。⇔未知数。
きち‐ずい【吉瑞】
めでたいしるし。吉事の前兆。
きちぞう【吉蔵】
江戸時代、下男の通称。「大方は—、三助が成り上がり」〈浮・永代蔵・一〉
きちぞう【吉蔵】
[549〜623]中国、隋(ずい)代の僧。金陵(江蘇省)の人。三論宗再興の祖。嘉祥(かじょう)寺に住して教えを広め...