きも【肝/胆】
1 内臓の主要部分。特に、肝臓。「鳥の—」 2 内臓の総称。五臓六腑(ろっぷ)。 3 胆力。気力。精神力。「—の太...
きも・い
[形]俗に、気持ちが悪い。気色が悪い。きしょい。
きも‐いり【肝煎り/肝入り】
1 双方の間を取りもって心を砕き世話を焼くこと。また、その人。「新聞社の—で30年ぶりの対面がかなう」 2 江戸幕...
きもいり‐やど【肝煎宿】
奉公人などの周旋を職業とする家。口入れ屋。
きも‐い・る【肝煎る】
[動ラ五(四)]世話をする。取り持つ。「足下に婦人を一名—・って貰いたいのじゃが」〈魯庵・社会百面相〉
き‐もう【起毛】
[名](スル)布の表面の繊維を毛羽立たせること。ラシャ・フランネルなどで行う。
き‐もう【欺罔】
[名](スル)《「ぎもう」「きぼう」とも》 1 人をあざむき、だますこと。「俗に—さるるを一盃を喰うと曰う」〈服部...
きもう‐き【起毛機】
円筒にブラシ状の針金を取り付けた起毛用の機械。
きもう‐きん【起毛筋】
⇒立毛筋(りつもうきん)
きもう‐とかく【亀毛兎角】
《亀の毛や兎(うさぎ)の角は実在しないことから》ありえない物事のたとえ。
きも‐かわ
きもかわいいこと。きもかわいいもの。「—キャラ」→きもかわいい
きも‐かわい・い【きも可愛い】
[形]俗に、キャラクターなどが、気持ち悪い見た目ではあるが、同時にどことなくかわいらしさも感じられるさま。
肝(きも)が据(す)わ・る
落ち着いていてめったなことには驚かない。度胸がある。胆(たん)が据わる。「—・った人物」 [補説]「肝が座る」と書...
肝(きも)が小(ちい)さ・い
度量が小さい。度胸がない。
肝(きも)が太(ふと)・い
物に動じない。大胆である。
きも‐き・ゆ【肝消ゆ】
[動ヤ下二]ひどく驚く。「我にもあらぬ気色(けしき)にて、—・えゐ給へり」〈竹取〉
キモグラフ
⇒カイモグラフ
きも‐ごころ【肝心】
《「きもこころ」とも》心。たましい。正気。「—も失せて、防がんとするに力もなく足も立たず」〈徒然・八九〉
きも‐さき【肝先】
胸。また、こころ。「ぐっと—に徹(こた)えたのである」〈紅葉・二人女房〉
キモシン
たんぱく質分解酵素の一。子牛などの胃液中に存在し、乳汁中のカゼインを凝固する酵素。レンニン。
きも‐すい【肝吸い】
ウナギの肝を入れてつくった吸い物。
きも‐せい【肝精】
尽力。骨折り。「死なれた母の—で、物も書き、縫ひ針、綿も摘む」〈浄・生玉心中〉
肝精(きもせい)焼(や)・く
世話をやく。骨を折る。「いはれぬ—・かうより、町所家主を頼んで連れて帰りませう」〈浄・薩摩歌〉
気(き)も漫(そぞ)ろ
ある事に心を奪われて落ち着かないさま。そわそわするさま。
きも‐だま【肝玉/肝魂】
《「きもたま」とも》肝と魂。特に、物に動じない精神力。胆力。きもだましい。きもったま。「—が大きい」
きも‐だましい【肝魂】
《「きもたましい」とも》 1 胆力。気力。きもだま。「貴嬢方(あなたがた)御婦人に対(むか)うと—が縮んで」〈魯庵...
きも‐だめし【肝試し】
人が恐れる場所に行かせるなどして、度胸があるかどうかを試すこと。
き‐もち【気持(ち)】
1 物事に接したときに心にいだく感情や考え方。「—のこもった贈り物」「お—はよくわかります」 2 ある物事に接した...
きもち‐い・い【気持ち好い】
[形]「気持ちよい」に同じ。→いい
きもち‐よ・い【気持ち好い/気持ち良い】
[形]《「きもちいい」とも》 1 心身の状態がよい。気分がよい。「—・さそうに眠っている」「晴れた朝は—・い」 2...
きもち‐わる・い【気持ち悪い】
[形] 1 心身の状態が悪い。胸や胃が重苦しかったり、吐き気がしたりする。「食べ過ぎて—・くなる」 2 見たり触っ...
きもっ‐たま【肝っ玉/肝っ魂】
「きもだま」の音変化。「—のすわった男」「—かあさん」
きもったまかあさん【肝っ玉かあさん】
日本のテレビドラマ。昭和43年(1968)から昭和47年(1972)にかけて、TBS系列で全3シリーズを放映。東京...
きもつき‐がわ【肝属川】
鹿児島県、大隅半島中央部を流れる川。高隈(たかくま)山地御岳(おんたけ)(標高1182メートル)の東斜面に源を発し...
きもつき‐さんち【肝属山地】
鹿児島県、大隅半島南部に広がる山地。北東から南西に約56キロメートル、幅10〜14キロメートル続く。最高点は北東部...
き‐もと【生酛】
清酒醸造に用いる酒母(しゅぼ)の一。
キモトリプシン
たんぱく質分解酵素の一。膵臓(すいぞう)から分泌され、たんぱく質をペプチドまで加水分解する。
きも‐なます【肝膾】
肝を切り刻んでなますにすること。また、そのなます。「わが心にかなはば、用ひん。かなはずは、—につくらん」〈宇治拾遺...
肝膾(きもなます)を作(つく)・る
《内臓を切り刻むほどの思いをする意》非常に心配する。気をもむ。「—・り、かたづを飲める者もあり」〈盛衰記・四二〉
肝(きも)に染(し)・みる
心に深く感じて忘れない。
肝(きも)に銘(めい)・ずる
心に強くきざみつけて忘れない。肝に銘じる。「ご忠告を—・じて忘れません」 [補説]「肝に命ずる」と書くのは誤り。
き‐もの【木物】
生け花の花材で、松・梅・桜など木本類の総称。枝物(えだもの)。→草物(くさもの)
き‐もの【着物】
1 からだに着るものの総称。衣服。 2 洋服に対して和服。特に長着。
き‐もの【季物】
その季節にふさわしい野菜・果物・魚など。季節物。
キモノ‐スリーブ
日本の着物の袖(そで)からヒントを得て作られた袖のこと。身頃(みごろ)と続きで裁った短い袖。
きも‐ふと・し【肝太し】
[形ク]大胆である。ずぶとい。「思量(おもばかり)あり—・くして」〈今昔・二八・二三〉
きも‐むかう【肝向かふ】
[枕]心は腹中で向かいあっている肝の働きによるとする意から、「心」にかかる。「—心を痛み思ひつつ」〈万・一三五〉
き‐もめん【生木綿】
織りあげたままでさらしてない木綿。
きもり‐がき【木守柿】
来年もよく実るようにとのまじないで、木の先端に一つ二つ取り残しておく柿の実。こもりがき。きまもりがき。《季 冬》
驥(き)も櫪(れき)に伏(ふ)す
《「驥」は、一日に千里を走るという駿馬。「櫪」は、馬小屋》いかなる名馬も厩舎(きゅうしゃ)につながれていては何もで...