きょうけん‐びょう【狂犬病】
人畜共通の感染症。感染症予防法の4類感染症、家畜伝染病予防法の監視伝染病(家畜伝染病)の一。病原体は狂犬病ウイルス...
きょう‐げき【京劇】
中国の古典劇の一。清代に南曲が北京に伝わって成立。胡弓(こきゅう)・月琴・銅鑼(どら)などの伴奏で、歌・せりふ・し...
きょう‐げき【挟撃/夾撃】
[名](スル)両方からはさみ撃ちにすること。「前後から敵を—する」
きょう‐げき【矯激】
[名・形動]言動などが並はずれて激しいこと。また、そのさま。「—の言を弄して自ら欺き」〈独歩・運命〉
きょうげ‐べつでん【教外別伝】
禅宗で、仏の悟りを伝えるのに、言葉や文字によらず、心から心へと直接伝えること。→不立文字(ふりゅうもんじ)
きょう‐げん【狂言】
1 日本の古典芸能の一。猿楽のこっけいな物真似(ものまね)の要素が洗練されて、室町時代に成立したせりふ劇。同じ猿楽...
きょう‐げん【郷原/郷愿】
道徳家を装って、郷里の評判を得ようとする俗物。
きょう‐げん【嬌言】
なまめかしい言葉。嬌語。
きょう‐げん【興言】
[名](スル)一時の興にまかせて言うこと。また、その言葉。座興の言。「後撰、古今ひろげて—し遊びて」〈大鏡・道兼〉
きょうげん‐うたい【狂言謡】
狂言中でうたわれる歌謡。特定の狂言にうたわれるもの、独立した小曲で諸狂言に用いられるものなどがある。
きょうげん‐おうぎ【狂言扇】
狂言で用いる扇。流儀によって図柄が決まっている。また、大名は金地、小名は銀地、太郎冠者は鳥の子地など、役柄で色も異なる。
きょうげん‐かた【狂言方】
1 演能の際に、狂言を演じる人。本狂言・間(あい)狂言・三番叟(さんばそう)などをつとめる。狂言師。 2 歌舞伎の...
きょうげんき【狂言記】
江戸時代に読み物として流布した、狂言詞章の版本の総称。万治3年(1660)から享保15年(1730)にかけて刊行さ...
きょうげん‐きぎょ【狂言綺語】
⇒きょうげんきご(狂言綺語)
きょうげん‐きご【狂言綺語】
道理に合わない言葉と巧みに飾った言葉。仏教・儒教などの立場から、小説・物語の類をいう。きょうげんきぎょ。
きょうげん‐こうたい【狂言小謡】
狂言謡の一種。主として本狂言の酒宴の場で、酌に立つときにうたう短い謡。謡曲の一節からとったものが多い。
きょうげん‐こまい【狂言小舞】
⇒小舞(こまい)1
きょうげん‐ごうとう【狂言強盗】
自分が金品を着服したうえで、強盗に襲われてその金品を奪われたようにふるまうこと。
きょうげん‐さくしゃ【狂言作者】
歌舞伎で、劇場専属の劇作者。宝暦(1751〜1764)ごろ、立作者・二枚目・三枚目・狂言方・見習作者の制度が確立し...
きょうげん‐ざ【狂言座】
能舞台で、橋懸かりの付け根の奥の一隅。後見柱の向かって左脇で、間(あい)狂言をつとめる役者が、自分の演技の前後に控...
きょうげん‐し【狂言師】
1 狂言を演じる役者。 2 江戸時代、大奥や諸大名の奥向きに出向いて歌舞伎狂言を演じ、また、奥女中に歌舞や音曲を教...
きょうげん‐じさつ【狂言自殺】
死ぬつもりがないのに、自殺のふりをして人をだますこと。「金につまると—をして田舎の親たちを、おどかす」〈太宰・東京八景〉
きょうげん‐じょうるり【狂言浄瑠璃】
歌舞伎狂言の劇中で演じられる常磐津(ときわず)・清元などの浄瑠璃による所作事(しょさごと)。
きょうげん‐づくし【狂言尽(く)し】
1 能と交互に上演するのでなく、狂言だけを何番か上演すること。またその会。 2 歌舞伎のこと。「物真似(ものまね)...
郷原(きょうげん)は徳(とく)の賊(ぞく)
《「論語」陽貨から》道徳家を装う者は、かえって徳をそこなうものである。
きょうげん‐ばかま【狂言袴】
狂言で、太郎冠者および商人・百姓などの役のつける袴。紋散らしの模様がある。半袴。
きょうげん‐ばしら【狂言柱】
《狂言座の向かってすぐ右にあるところから》後見柱(こうけんばしら)の異称。
きょうげん‐ぼん【狂言本】
歌舞伎狂言の筋をまとめた版本。元禄年間(1688〜1704)に流行した。多くは挿絵が入っているので絵入り狂言本ともいう。
きょうげん‐まく【狂言幕】
⇒定式幕(じょうしきまく)
きょうげん‐まわし【狂言回し】
1 歌舞伎劇で、筋の運びや主題の解説に終始必要な役柄。 2 表立たずに物事の進行をつかさどる人物。「社長交代劇の—...
きょうげん‐めん【狂言面】
狂言で用いる面。おかしみのあるものが多い。神・鬼や動物のほか、老人・醜女の役などに用いる。武悪(ぶあく)・嘯(うそ...
きょうげん‐やくしゃ【狂言役者】
歌舞伎狂言を演じる役者。
きょうげん‐りこう【興言利口】
即興の巧みな話術。
きょう‐こ【強固/鞏固】
[形動][文][ナリ]強くしっかりして、ゆるがないさま。「—な意志」
きょう‐こう【凶行/兇行】
殺人・傷害などの凶悪な行為。「—に及ぶ」「—現場」
きょう‐こう【凶荒】
農作物の出来が非常に悪いこと。凶作。
きょう‐こう【匡衡】
中国、前漢の学者。字(あざな)は稚圭(ちけい)。貧しくて灯油が買えず、壁に穴をあけて隣家の明かりで書を読み、学者と...
きょう‐こう【向後/嚮後】
今からのち。今後。きょうご。⇔向来(きょうらい)。「我輩が監督する以上は—理窟を一切(いっせつ)聞かない」〈魯庵・...
きょう‐こう【峡江】
⇒フィヨルド
きょう‐こう【拱構】
アーチ形の構造物。
きょう‐こう【恐慌】
[名](スル) 1 おそれあわてること。「—をきたす」「是(ここ)に於(おい)て誰(たれ)か—し、狼狽(ろうばい)...
きょう‐こう【恐惶】
[名](スル) 1 おそれること。おそれかしこまること。恐懼(きょうく)。「弟子たちの困憊(こんぱい)と—との間に...
きょう‐こう【胸腔】
胸膜で覆われた、胸郭の内部。肺・心臓などを収める。 [補説]医学では慣用的に「きょうくう」という。
きょう‐こう【強行】
[名](スル)無理を押しきって強引に行うこと。「採決を—する」「—突破」
きょう‐こう【強攻】
[名](スル)損害や危険を覚悟で強引に攻めること。「—策に出る」
きょう‐こう【強硬】
[名・形動]自分の立場・主張を強い態度であくまでも押し通そうとすること。また、そのさま。「—な態度」「—に反対する...
きょう‐こう【教皇】
ローマ‐カトリック教会の最高位の聖職。地上におけるキリストの代理、使徒ペテロの後継者であり、全教会に対する首位権を...
きょう‐こう【郷校】
「郷学(ごうがく)」に同じ。
きょう‐こう【郷貢】
中国で、唐代、士を採用するのに学校によらず、州県の長官の選抜によった者。
きょう‐こう【橋構】
橋に用いる構桁(こうげた)。