草(くさ)も揺(ゆ)るが◦ず
まったく風がないさまや暑いさま、また、世の中が太平であるさまのたとえ。草木も揺るがず。「深山路の—◦ぬ法の秋風」〈...
くさや
ムロアジなどを腹開きにし、魚の内臓などを塩漬け発酵させた液につけたあと日干しにした干物。焼くと独特の臭気がある。伊...
くさ‐や【草屋】
1 草ぶきの家。粗末な家。 2 まぐさを蓄えておく小屋。まぐさ小屋。
くさ‐やきゅう【草野球】
素人(しろうと)が集って、楽しみとしてする野球。
くさや‐きん【くさや菌】
くさやの製造過程で魚を漬け込む調味液に含まれる乳酸菌の一種の通称。
くさ‐やつで【草八手】
キク科の多年草。山野の林内に生え、高さ約40センチ。ヤツデに似た手のひら状の葉を多数つける。秋、暗紫色の花を開く。...
くさ‐やね【草屋根】
草ぶきの屋根。
くさ‐やぶ【草藪】
草が高く生い茂って藪になっている所。
くさ‐よし【草葦】
イネ科の多年草。湿地に群生し、高さ約1.5メートル。初夏、紫色の小花を穂状につける。《季 夏》「—や水の中にも野の...
クサラ
レバノン中部の町。ベカー高原のザフレの近郊に位置する。ワインの産地として有名。19世紀半ばにイエズス会が運営をはじ...
くさら‐か・す【腐らかす】
[動サ五(四)]「腐らす」に同じ。「肉を—・す」
くさら・す【腐らす】
[動サ五(四)] 1 腐るようにする。腐らかす。「おかずを—・す」 2 嫌けがさすようにして、やる気や元気をなくさ...
くさり【腐り】
[名] 1 腐ること。また、腐ったもの。「—が早い」 2 気がめいること。嫌けがさすこと。「退屈過ぎて気の—、一日...
くさり【鎖/鏈/鏁】
《動詞「くさ(鏈)る」の連用形から》 1 金属製の輪を数多くつなぎ合わせて、ひもや綱のようにしたもの。かなぐさり。...
くさり‐あい【腐り合い】
「腐れ合い」に同じ。
くさり‐あ・う【腐り合う】
[動ワ五(ハ四)]「腐れ合う」に同じ。「鳶(とび)の弥助と—・い」〈紅葉・二人女房〉
くさり‐あみ【鎖編み】
糸で輪をつくり、かぎ針を通しそのかぎに糸をかけて引き抜き、鎖のようになる編み方。
くさり‐いと【鎖糸】
地糸を2本の細い糸で鎖状に巻いてある装飾用の糸。
くさり‐えん【腐り縁】
「腐れ縁」に同じ。
くさり‐かたびら【鎖帷子】
筒袖の帷子に鎖をとじつけた防御具。鎧(よろい)や衣服の下に着込むので着込(きご)みともいう。くさり。
くさり‐がね【鎖金】
金属製の鎖。くさり。「この太刀にて—を打ち切って」〈盛衰記・四〇〉
くさり‐がま【鎖鎌】
鎌に長い鎖をつけ、その先に分銅(ふんどう)をつけた武器。また、それを用いる武芸。分銅を投げつけ、鎖を敵の武器に絡み...
くさり‐きゃはん【鎖脚絆】
鎖を細かく編んで布地にとじつけた、すね当て。
くさり‐ぐるま【鎖車】
⇒鎖歯車(くさりはぐるま)
くさり‐ごて【鎖籠手】
鎖を細かく編んで布地の表面にとじつけた籠手。
くさり‐さんご【鎖珊瑚】
床板(しょうばん)サンゴ類の一。オルドビス紀からシルル紀の示準化石。筒状の個体が横につながり、横断面は鎖状に見える...
くさり‐だい【鎖題】
一人が詠んだ歌の末の句を、他の人が初句として歌を詠み、次々に続けること。また、一人がこのように歌を詠むこと。
くさり‐つ・く【腐り付く】
[動カ五(四)] 1 腐ったようになってこびりつく。「胸の裡(うち)に—・いている鬱懐の一端が解け始めて」〈菊池寛...
くさり‐つなぎ【鎖繋ぎ】
1 鎖でつなぎ合わせること。また、つないだもの。 2 はじめと終わりが互いにつながり合って続いている模様。
くさり‐ぬい【鎖縫い】
日本刺繍(ししゅう)で、表面に鎖状に縫い目をつくる刺し方。チェーンステッチ。
くさり‐はぐるま【鎖歯車】
歯車の歯に鎖が一つずつはまるようになっている動力の伝導装置。また、その歯車。自転車などに使用。スプロケット。くさり...
くさり‐はちまき【鎖鉢巻(き)】
鎖を細かく編んでとじつけた鉢巻き。また、布の中に鎖を入れた鉢巻き。
くさり‐ばかま【鎖袴】
細かい鎖を平らに編み合わせて作った下袴(したばかま)。衣類の下に着けて防具とした。
くさり‐へび【鎖蛇】
有鱗(ゆうりん)目クサリヘビ科クサリヘビ亜科の爬虫(はちゅう)類の総称。毒蛇。全長約1メートルで頭部は長三角形。体...
くさり‐れんが【鎖連歌】
上の句(長句)と下の句(短句)を交互に詠み続けていく連歌。平安末期に短連歌から発展して長連歌となったころの呼び名。
くさ・る【腐る】
[動ラ五(四)] 1 細菌の作用で植物性・動物性のものが分解して変質する。食物などがいたむ。腐敗する。「魚が—・る...
くさ・る【鏈る】
[動ラ四] 1 つながる。続く。「くちなはどもの…次第に—・りつらなりつつ」〈発心集・四〉 2 つなぎ合わせる。つ...
腐(くさ)る程(ほど)
使いきれないほど物がたくさんあるようすの形容。「金は—ある」
くされ【腐れ】
[名] 1 腐ること。また、腐ったもの。「—が出る」 2 気持ちがめいること。「気の—」 3 月経。「藪入りは—を...
くされ‐あい【腐れ合い】
男女が、不倫な関係を結ぶこと。
くされ‐あ・う【腐れ合う】
[動ワ五(ハ四)]男女が不倫な関係を結ぶ。くさりあう。「長い間—・った二人の仲は」〈秋声・爛〉
くされ‐いち【腐れ市】
1 廃物・がらくたなどを売買する市。 2 ⇒べったら市(いち)
くされ‐えん【腐れ縁】
離れようとしても離れられない関係。好ましくない関係を批判的・自嘲的にいう。くさりえん。
くされ‐がね【腐れ金】
1 取るに足りない、ほんの少しの金銭。はした金(がね)。目腐れ金。 2 不正な手段で得た金。悪銭(あくせん)。
くされ‐ずし【腐れ鮨】
塩漬けした魚と飯を合わせて重石(おもし)をし、発酵させたもの。琵琶湖の鮒鮨(ふなずし)、和歌山県のサバを用いた下鮨...
くされたまご【くされ玉子】
嵯峨の屋お室の短編小説。明治22年(1889)、文芸誌「都の花」に発表。明治24年(1891)刊行の作品集「新編千...
くさ‐レダマ【草レダマ】
サクラソウ科の多年草。山野の湿地に生え、高さ50〜80センチ。細長い葉が対生または輪生する。夏、多数の黄色い花を円...
くされ‐みず【腐れ水】
腐った水。また、汚水。
くさ・れる【腐れる】
[動ラ下一][文]くさ・る[ラ下二]腐敗する。腐る。「家々の前の狭い浅い溝には、—・れた水がチョロチョロと流れて」...
くさわかば【草わかば】
蒲原有明(かんばらありあけ)の新体詩集。明治35年(1902)刊行。作者の第1詩集。