くし【串】
《「櫛(くし)」と同語源》 1 魚貝・獣肉・野菜などを刺し通して焼いたり干したりするのに用いる、先のとがった竹や鉄...
くし【酒】
「さけ」の異称。「この御酒(みき)は我が御酒ならず—の司(かみ)常世(とこよ)にいます」〈記・中・歌謡〉
くし【髪】
(「おぐし」「みぐし」の形で用いる) 1 頭髪。かみ。「御—長く美しうて」〈栄花・花山尋ぬる中納言〉 2 (「首」...
くし【櫛/梳】
《「串(くし)」と同語源》髪の毛をすいたり、髪に挿して飾りに使ったりする道具。黄楊(つげ)・竹・鼈甲(べっこう)・...
く‐し【口四】
仏語。十悪のうち、口の所業である妄語・両舌・悪口(あっく)・綺語の四つ。
く‐し【口詩】
物に書きつけないで、口ずさむ詩。「駅(むまや)の長(をさ)に—取らする人もありけるを」〈源・須磨〉
く‐し【句誌】
俳句専門の雑誌。
く‐し【駆使】
[名](スル) 1 追いたてて使うこと。こき使うこと。「使用人を—する」 2 自由自在に使いこなすこと。「最新の技...
く‐し【齲歯】
⇒うし(齲歯)
く・し【奇し】
[形シク]神秘的である。不思議である。「—・しき邂逅(かいこう)」→奇(く)しき →奇(く)しくも
くしあかるたま‐の‐みこと【櫛明玉命】
日本神話の神。玉造部(たまつくりべ)の祖とされる。「古語拾遺」によれば、天照大神(あまてらすおおみかみ)の岩戸隠れ...
くし‐あげ【髪上げ】
⇒御髪上(みぐしあ)げ
くし‐あげ【串揚(げ)】
魚貝・肉・野菜などを串に刺して揚げること。また、揚げたもの。
くし‐あわび【串鮑】
串に刺して干したあわび。串貝。
くし‐いた・し【屈し甚し】
[形ク]《「くっしいたし」の促音の無表記》ひどくふさぎ込んでいる。非常にしょげる。くんじいたし。「ならぶべくもあら...
くし‐うち【串打ち】
鰻(うなぎ)や鳥肉などを焼くために串に刺すこと。
串打(くしう)ち三年(さんねん)裂(さ)き八年(はちねん)火鉢(ひばち)一生(いっしょう)
《「桃栗三年柿八年」のもじり》鰻(うなぎ)の蒲焼(かばや)きを作る技術修得の大変さをいった言葉。
くし‐うら【櫛占】
昔、婦人や子供が行った占いの一。黄楊(つげ)の櫛を持って辻に立ち、「あふことを問ふや夕げのうらまさにつげの小櫛もし...
クシェット
⇒クーシェット
くし‐おき【櫛置き】
⇒髪置き1
くし‐おさえ【櫛押(さ)え】
日本髪で、髪に挿した櫛が前に倒れないように、その前に挿し込んだ銀製の細い棒。江戸中期に流行した。
くし‐カツ【串カツ】
一口大の豚肉と、ネギやタマネギを交互に串に刺し、パン粉をつけて揚げたもの。
くし‐がい【串貝】
「串鮑(くしあわび)」に同じ。
くし‐がき【串柿】
渋柿の皮をむき、1本の竹串に数個刺して干したもの。《季 秋》
くし‐がた【櫛形】
1 櫛のように、下部が水平で上部にゆるやかな丸みをもった山形。また、そのもの。 2 茶室などの壁に設ける、山形の出...
くしがた‐きかん【串形機関】
⇒タンデム機関
くしがた‐の‐あな【櫛形の穴】
清涼殿の鬼の間の東南の隅から昼御座(ひのおまし)の西南の隅の壁にかけて、柱を中にして設けた半月形の窓。天皇が殿上の...
くしがた‐べい【櫛形塀】
櫛形の窓がついている塀。
くしがた‐まど【櫛形窓】
櫛形の窓。欄間や付(つけ)書院などに設けられる。江戸時代にはぜいたくなものとして、民家には禁止されていた。くしがた。
くしがた‐やま【櫛形山】
山梨県西部にある山。標高2052メートル。頂上にはアヤメの群生があり、アヤメ平と呼ばれる。東斜面の中腹に伊奈ヶ湖・...
くしがた‐らんま【櫛形欄間】
櫛形にえぐりあけられた欄間。
く‐しき【九識】
仏語。眼・耳・鼻・舌・身・意・末那(まな)・阿頼耶(あらや)の八識に、菴摩羅(あんまら)識(無垢(むく)識)を加え...
くしき【奇しき】
[連体]《形容詞「くし」の連体形から》不思議な。霊妙な。「—縁(えにし)」
くしきの【串木野】
鹿児島県西部にあった市。平成17年(2005)10月、市来(いちき)町と合併し、いちき串木野市となる。→いちき串木野
くしきの‐し【串木野市】
⇒串木野
くしき‐の‐まど【九識の窓】
仏語。九識を出入り口として心の働きが外へ現れ出ることを、窓にたとえた語。
くしく‐も【奇しくも】
[副]《形容詞「くし」の連用形+係助詞「も」から》偶然にも。不思議にも。「—その誕生日に世を去った」
くし‐くらげ【櫛水母】
有櫛(ゆうしつ)動物の総称。体はクラゲ形で、体表に櫛の歯状の繊毛板が放射状に8本あり、運動器官となっている。フウセ...
くし‐けず・る【梳る】
[動ラ五(四)]櫛で髪の毛をとかして整える。けずる。すく。「髪を—・る」
くし‐げ【櫛笥】
櫛や化粧道具を入れておく箱。くしばこ。
くしげ‐どおり【櫛笥通り】
京都市街地を南北に走る道路の呼び名。北の松原通りから南の十条通りに至る。途中、東寺などで中断。全長約1.8キロ。平...
くし‐ざし【串刺(し)】
1 物を串で刺し通すこと。また、刺し通したもの。 2 槍などで人を刺し殺すこと。「長槍で—にする」 3 戦国時代の...
くしざし‐えんざん【串刺(し)演算】
表計算ソフトで、複数のワークシートのセルにある値を参照して集計などの計算をすること。ワークシートを二次元のデータの...
くしざし‐けんさく【串刺(し)検索】
⇒横断検索
くしざし‐しゅうけい【串刺(し)集計】
⇒串刺し演算
くし‐じょう【櫛状】
櫛のような形状。櫛の歯のような深い切れ込みが連続した状態。櫛歯状。しつじょう。
くしだ‐がわ【櫛田川】
三重県中部を流れる川。三重・奈良両県の県境にある高見山付近に源を発し、東流して松阪市東部で伊勢湾に注ぐ。長さ約85...
くしだ‐じんじゃ【櫛田神社】
福岡市博多区にある神社。旧県社。祭神は大幡主神(おおはたぬしのかみ)・天照皇大神(あまてらすすめおおみかみ)・素盞...
くしだ‐たみぞう【櫛田民蔵】
[1885〜1934]経済学者。福島の生まれ。大原社会問題研究所に入り、ドイツに留学。日本における「資本論」研究の...
くしだ‐まごいち【串田孫一】
[1915〜2005]詩人・哲学者・随筆家。東京の生まれ。東京帝大を卒業後、パスカルの研究者として教鞭をとるかたわ...