くそ【糞/屎】
[名] 1 動物が、消化器で消化したあと、肛門から排出する食物のかす。大便。ふん。 2 分泌物が乾いてたまったもの...
く‐そ【苦楚】
苦痛。辛苦。「無限の—を蒙(こうむ)り、苛刻の取扱いを受けたり」〈竜渓・経国美談〉
くそ
[代]二人称の人代名詞。軽い親しみの気持ちを込めて用いる。あなた。きみ。「—も人も、この殿おはせむ限りは、え安くす...
く‐そう【九僧】
大法会での九人の役僧。導師・呪願(じゅがん)師・唄(ばい)師・散華師・梵音(ぼんおん)師・錫杖(しゃくじょう)師・...
く‐そう【九想/九相】
仏語。人の死体がしだいに腐敗し、鳥獣に食われ、白骨となり、最後に焼かれて土に帰するまでの九段階を思い浮かべる観想。...
く‐そう【口唱】
仏・菩薩(ぼさつ)の名を口に出してとなえること。「南無阿弥陀仏と、くも—遥かに声うちあげたれば」〈栄花・峰の月〉
くそうず【臭水】
《「くさみづ」の音変化》石油の古名。「—、油、地より涌(わ)くなり」〈毛吹草・四〉
くそ‐おけ【糞桶】
糞尿(ふんにょう)を入れて運ぶ桶。こえたご。くそたご。
糞桶(くそおけ)の紐通(ひもとお)し
《紐通しの穴が二つ並んでいるようすが似ているところから》低いあぐら鼻をからかっていう語。肥担桶(こえたご)の紐通し。
くそ‐おちつき【糞落(ち)着き】
いやに落ち着き払っていること。「—に落ち着いている」
くそ‐かずら【糞葛】
ヘクソカズラの古名。「皂莢(ざうけふ)に延(は)ひおほとれる—」〈万・三八五五〉
くそ‐がえる【糞蛙】
ヒキガエル・ツチガエル・ヌマガエルなどの俗称。
糞(くそ)食(く)らえ
相手の行為や言葉に対してののしり返す言葉。糞を食らえ。 [補説]そのものの価値を認めず、強く否定する意でも用いられ...
くそ‐ゲー【糞ゲー】
《「ゲー」はゲームの略》俗に、出来が悪く、まったく楽しめないコンピューターゲームのこと。
くそ‐たれ【糞垂れ】
人をののしっていう語。くそったれ。「この—め」
くそ‐たわけ【糞戯け】
相手をののしっていう語。大ばか。大まぬけ。
くそ‐だめ【糞溜め】
糞尿(ふんにょう)を蓄えておく所。こえだめ。
くそ‐ぢから【糞力】
並み外れて強い力。ばかぢから。「火事場の—」
くそっ‐たれ【糞っ垂れ】
「糞垂れ」に同じ。
くそ‐つぼ【糞壺】
便所の床下に埋めて糞尿(ふんにょう)を受ける壺。便壺。便槽。
くそ‐とび【糞鳶/糞鴟】
ノスリの別名。
くそ‐どきょう【糞度胸】
並み外れて図太い度胸。
糞(くそ)の役(やく)にも立(た)た◦ぬ
何の役に立たないことを、ののしりの気持ちをこめていう語。「—◦ぬプラン」
くそ‐ばえ【糞蠅】
キンバエの別名。《季 夏》
くそ‐ふく
《「糞(くそ)拭(ふ)く」の意》便所。かわや。「ほととぎすのむらとり、—におりゐたる」〈かげろふ・下〉
くそ‐ぶくろ【糞袋/糞嚢】
胃・腸などの古称。転じて、からだ・人間のこと。〈名義抄〉
くそ‐ぶな【糞鮒】
フナを卑しめていう語。「川隈(かはくま)の—食(は)めるいたき女奴(めやっこ)」〈万・三八二八〉
くそ‐まじめ【糞真面目】
[形動]まじめすぎて融通がきかないさま。「—な性格」
くそ‐ま・る【糞放る】
[動ラ四]《「まる」は排泄(はいせつ)する意》大便をする。「その大嘗(おほにへ)をきこしめす殿に—・り散らしき」〈...
くそ‐みそ【糞味噌】
[形動] 1 《糞も味噌も一緒にする意》価値のあるものとないものとの区別ができないさま。「秀作と駄作とを—に扱う」...
くそ‐むし【糞虫】
糞(ふん)に集まる食糞性の昆虫。ダイコクコガネ・マグソコガネ・タマオシコガネなど。ふんちゅう。
糞(くそ)も味噌(みそ)も一緒(いっしょ)
価値のあるものとないものとの区別がないこと。また、それらを同一に扱うこと。味噌も糞も一緒。「—にして言う」
糞(くそ)を食(く)らえ
他人の行為や言葉に対してののしり返す言葉。糞でも食らえ。
く‐そん【九尊】
仏語。胎蔵界曼荼羅(たいぞうかいまんだら)の中台八葉院に配置される五如来と四菩薩(ぼさつ)の総称。大日如来を中心に...