くち‐ぶえ【口笛】
唇をすぼめ、または指を口に当てたり入れたりして息を強く吹き、笛のような音を出すこと。また、その音。「—を吹く」
くち‐ぶちょうほう【口不調法】
[名・形動]「口下手(くちべた)」に同じ。「—なる我口惜く、問い出る詞(ことば)を知らで様々考うる中」〈露伴・対髑髏〉
くち‐ぶり【口振り】
話し方のようす。ものの言い方。言葉つき。「偉そうな—」「大人の—をまねる」
くち‐へん【口偏】
漢字の偏の一。「吹」「味」などの「口」の称。
くち‐へんとう【口返答】
[名](スル)「口答え」に同じ。「昔は亭主に—なんかした女は、一人もなかったんだって云うが」〈漱石・吾輩は猫である〉
くち‐べた【口下手】
[名・形動]話すことが不得意で、思うことをうまく人に言えないこと。また、そのさま。口不調法(くちぶちょうほう)。「...
くち‐べに【口紅】
1 化粧のために唇に塗る紅。ルージュ。 2 器物の縁、特に陶磁器の口縁を赤く彩色すること。また、彩色したもの。
くちべに‐たけ【口紅茸】
クチベニタケ科のキノコ。夏から秋に山地の湿土上に生える。丸い頭部の頂端に朱紅色に縁どられた星状の裂け目がある。
くちべにとかがみ【口紅と鏡】
源氏鶏太の小説。昭和45年(1970)刊。著者は、本作および「幽霊になった男」などの作品により第5回吉川英治文学賞...
くち‐べらし【口減らし】
[名](スル)家計の負担を軽くするために、子供を奉公に出したり養子にやったりして、養うべき家族の人数を減らすこと。
口(くち)程(ほど)にもな・い
実際は口で言っているほどではない。「大きなことを言うわりには—・いやつだ」
くち‐ぼそ【口細】
1 東京地方で、モツゴの別名。 2 マガレイの別名。 3 魳(かます)をいう女房詞。
くち‐まい【口米】
江戸時代、米納の本租である年貢米のほかに加徴された税米。年貢の減損などを補うためのもの。→口永(くちえい)
くち‐まえ【口前】
話しぶり。言い回し。「貴下は—が巧(うま)くって、調子が可(い)いから」〈鏡花・婦系図〉
くち‐まかせ【口任せ】
口から出るに任せてものを言うこと。出まかせ。「—のでたらめを言う」
くち‐まき【口巻】
⇒沓巻(くつまき)1
くち‐まく【口幕】
芝居で、最初の一幕。序幕。
くち‐まつ【口松】
《口のよく回るのを人名に見立てていう語》おしゃべりなこと。また、おしゃべりな人。「わたしらが嫁はそんな—ぢゃあごぜ...
くち‐まね【口真似】
[名](スル)他人のものの言い方や声音(こわね)をまねること。 [補説]狂言の曲名別項。→口真似
くちまね【口真似】
狂言。酒の客をあしらうため、自分のまねをするように主人に言われた太郎冠者が、必要以上に主人のまねをする。
くち‐まめ【口忠実】
[名・形動]口数の多いこと。また、そういう人やそのさま。「—によくしゃべる」
くち‐め【口女】
ボラの古名。「—、口の疾有りといふ」〈神代紀・下〉
くち‐め【朽ち目】
1 板などの腐った部分。「ふり過ぐる板屋の軒の—にぞしばし霰(あられ)の玉はのこれる」〈六帖詠草・冬〉 2 和琴(...
くち‐もち【口持ち】
ものの言い方。口ぶり。「—、けしき、ことごとしくなりぬる人は」〈紫式部日記〉
くち‐もと【口元/口許】
[名] 1 口のあたり。口。「—がほころぶ」 2 口のあたりのようす。口つき。「母親似の—」 3 出入り口。はいり...
口(くち)も八丁(はっちょう)手(て)も八丁(はっちょう)
「口八丁手八丁」に同じ。
くち‐もみ【口籾】
中世、年貢米の減損を補うため、あらかじめ多少の米やもみを、本租のほかに付け加えて納めさせたもの。また、その米やもみ。
クチャ
中国新疆(しんきょう)ウイグル自治区の都市。天山南道の要衝に位置し、漢代にはオアシス都市国家として栄え、亀玆(きじ...
くちゃ‐くちゃ
[副]口の中で物をかむときの音を表す語。「ガムを—(と)かむ」 [形動] 1 形がひどく崩れて、まとまりを失ったさ...
くち‐やかまし・い【口喧しい】
[形][文]くちやかま・し[シク] 1 細かいところまでいちいち小言や文句を言うさま。口うるさい。「—・く指図する...
くち‐やくそく【口約束】
[名](スル)証文などによらない、言葉のうえでの約束。口約(こうやく)。
く‐ちゅう【苦衷】
苦しい心のうち。「—を察する」
く‐ちゅう【駆虫】
[名](スル)寄生虫や害虫を駆除すること。除虫。
くちゅう‐ざい【駆虫剤】
⇒駆虫薬
くちゅう‐やく【駆虫薬】
寄生虫や害虫を駆除する薬剤。駆虫剤。虫下し。
くちゅ‐くちゅ
[副](スル)少量の水分・水気を含んで動かすさま。また、その際のやや高い音。「歯磨き後に口を—(と)すすぐ」
くちゅくちゅばーん【クチュクチュバーン】
吉村万一のデビュー小説。平成13年(2001)、第92回文学界新人賞受賞。
クチュリエ
服飾デザイナー。特に、パリのオートクチュール組合に加盟する高級服飾店のデザイナー。
クチュール
「オートクチュール」に同じ。
く‐ちょう【口調】
1 口に出したときの言葉の調子。「—のいい、気のきいた言い回し」 2 ものの言い方のようす。声の出し方や言葉の使い...
く‐ちょう【区長】
1 東京都の特別区の長。特別区の事務を管理執行する。 2 指定都市の行政区の長。市長の権限に属する事務の一部を分掌する。
く‐ちょう【句帳】
作句を記しておく手帳。
く‐ちょう【句調】
1 和歌・俳句・詩などの調子。 2 文章の言いまわし。文章の調子。「殊更に真面目な—なので」〈漱石・それから〉
くち‐よごし【口汚し】
飲食物が少量なため、口を汚す程度で、満腹しないこと。人に料理を勧めるとき、へりくだっていう語。「ほんのお—ですが」
くち‐よせ【口寄せ】
[名](スル)生者または死者の霊や神霊を呼び寄せ、その意思を言葉で語ること。また、それをする人。東北地方のいたこ、...
口(くち)より先(さき)に手(て)が◦出(で)る
言葉で注意したり𠮟(しか)ったりする前に、相手に腕力をふるう。
くち‐りこう【口利口】
[名・形動ナリ]口先がうまいこと。また、そのさま。口じょうず。口巧者(くちごうしゃ)。「—に云ひ廻したとて」〈浄・...
く・ちる【朽ちる】
[動タ上一][文]く・つ[タ上二] 1 腐って形がくずれたりぼろぼろになったりする。「—・ちて今にも壊れそうな廃屋...
くち‐わ【口輪】
馬の口につける金具。轡(くつわ)。
くち‐わき【口脇】
1 唇の両端。 2 馬の口の裂け目の、轡(くつわ)を取りつける部分。くつわがかり。