くに【国/邦】
1 国家。また、その占めている地域。国土。「—の財政」「海の彼方の—」 2 地方。地域。「北の—」 3 古代から近...
くに【訓】
《「くん(訓)」の「ん」を「に」で表記したもの》「くん(訓)」に同じ。「一度(ひとたび)は—、一度は声に読ませ給ひ...
く‐に【垢膩】
あかとあぶら。「後に負へる袋には、—の垢付ける衣あり」〈謡・卒都婆小町〉
くに‐あらそい【国争い】
1 一国の土地や政権をめぐって争うこと。「源平の—、今日をかぎりとぞ見えたりける」〈平家・一一〉 2 国と国との争...
く‐に‐いち【九二一】
初期の鉄砲に用いた火薬。煙硝9匁(もんめ)、灰2匁、硫黄1匁の割合で配合した。
くに‐いっき【国一揆】
室町時代、国衆(くにしゅう)・国人(こくじん)とよばれていた小領主や農民が、荘園領主や守護に抵抗して一郡ないし数郡...
くに‐いり【国入り】
[名](スル) 1 大名が自分の領地に赴くこと。また、武士が主君の領地に行くこと。入国。 2 (多く「お国入り」の...
くに‐うど【国人】
《「くにびと」の音変化。「くにゅうど」とも》 1 その国の人。その土地に住む人。「つねに—寄り合ひて狩なんどして」...
くにえだ‐しんご【国枝慎吾】
[1984〜 ]車椅子テニス選手。千葉の生まれ。世界ランキングの1位になるなど、車椅子テニスの第一人者として活躍。...
くに‐おもて【国表】
自分の領国・郷里。藩邸のあった江戸表・京表に対していう。国もと。
くにかかす‐じんぐう【国懸神宮】
和歌山市秋月にある神社。旧官幣大社。祭神は日矛鏡(ひほこのかがみ)を神体とする国懸大神。境内に日前(ひのくま)神宮...
くにかね【国包】
[1592〜1665]江戸初期の刀工。仙台の人。山城大掾(やましろのだいじょう)を受領し、後年は用恵と号した。
くに‐がら【国柄】
《古くは「くにから」とも》 1 国家の成り立ち。国の状態。「世界中の—と時代とに従て政統は一様なる可からず」〈福沢...
くにかんり‐くうこう【国管理空港】
拠点空港のうち、国土交通大臣が設置・管理をする空港。東京国際空港、福岡空港などがある。
くに‐がえ【国替え】
1 平安時代、国司に任命された人がその国に赴任することを望まないで、他の国に任地を替えてもらったこと。 2 江戸時...
くにが‐かいがん【国賀海岸】
島根県隠岐(おき)諸島島前(どうぜん)の北西部にある約13キロメートルの海岸。隠岐郡西ノ島町北西の外海に面した景勝...
くに‐がた【国方】
1 地方。国もと。故郷。「我が—のあの時分の娘は、いまだ門にて竹馬に乗りあそびし」〈浮・一代女・一〉 2 国司の庁...
くに‐がまえ【国構え】
漢字の構えの一。「国」「団」「図」などの「囗」の称。
くに‐がろう【国家老】
江戸時代、大名の領国にいて、主君が参勤交代で江戸にいる間留守を預かった家老。→江戸家老
くにきだ‐どっぽ【国木田独歩】
[1871〜1908]詩人・小説家。千葉の生まれ。本名、哲夫。新体詩から小説に転じ、自然主義文学の先駆となる。代表...
くに‐きょう【恭仁京】
京都府木津川市加茂町例幣(れいへい)にあった聖武天皇の都。天平12年(740)奈良からこの地に遷都。未完成のまま4...
くに‐きょうだん【国郷談】
その地方だけで使われている言葉。国言葉。方言。「他国の者には通ぜず、御—なり」〈おあむ物語〉
く‐にく【狗肉】
犬の肉。「羊頭—」
く‐にく【苦肉】
敵を欺くために自分の身や味方を苦しめること。
くに‐くずし【国崩し】
《国土をもくずすの意》初期の大砲のこと。16世紀、大友宗麟(おおともそうりん)がポルトガル人から石火矢(いしびや)...
苦肉(くにく)の策(さく)
敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀(はかりご...
くに‐ことば【国言葉】
1 その国で使われている言語。その国の共通語・公用語。国語。 2 その人の故郷で使われている言葉。方言。国なまり。
くにさき【国東】
大分県国東半島東半を占める市。丘陵地が多く柑橘類の栽培が盛ん。電子機器の工場も多く進出している。南部の埋め立て地に...
くにさき‐し【国東市】
⇒国東
くにさき‐はんとう【国東半島】
大分県北東部の、瀬戸内海に突き出た火山半島。中央にある両子(ふたご)山は標高720メートル。石仏や古寺が多い。
くにさだ【国貞】
江戸初期の刀工。日向(ひゅうが)の人。本名、藤原国貞。和泉守(いずみのかみ)。京都一条堀川の国広の門人。生没年未詳...
くにさだ‐ちゅうじ【国定忠次】
[1810〜1851]江戸末期の侠客。上野(こうずけ)の国定村の人。本名、長岡忠次郎。賭場(とば)荒らし・関所破り...
くに‐さと【国里】
1 国と里。国または里。「あたり近き—までも、いよいよいそほを貴みあへりけり」〈仮・伊曽保・上〉 2 生まれ故郷。...
くに‐ざいく【国細工】
地方で作られる細工物。また、田舎育ちの人。「無地の丸鍔(まるつば)、象嵌(ざうがん)の—には稀男」〈浄・冥途の飛脚〉
くに‐ざかい【国境/国界】
国と国との境。こっきょう。「—の峠」
くに‐ざむらい【国侍】
1 地方の侍。田舎侍。 2 江戸時代、大名の領国に住む家臣。
くにしげ【国重】
南北朝時代の刀工。山城長谷部派。正宗の門人という。生没年未詳。
くに‐しせき【国史跡】
⇒史跡2
くにしのび‐うた【思国歌】
《上代は「くにしのひうた」》故国を追憶した歌。また、国土をたたえる歌。「此の歌は—ぞ」〈記・中〉
くに‐しゅう【国衆】
1 律令制で、国衙(こくが)領の住民。 2 中世、守護大名の領地に土着していた地侍(じざむらい)や有力農民。有力名...
くに‐じまん【国自慢】
故国や故郷を自慢すること。お国自慢。
くに‐じょうろう【国上﨟】
江戸時代、大名などが本国に置いた側室。江戸に在住した正室に対していう。
くに‐す【国栖/国巣/国樔】
「くず(国栖)」に同じ。「—らが春菜つむらむ」〈万・一九一九〉
クニスナ
⇒ナイズナ
苦(く)に◦する
非常に気に掛けて思い悩む。苦に病(や)む。「借金を—◦する」
くに‐せんじ【国宣旨】
平安時代、弁官から諸国に下した公文書。
くに‐そだち【国育ち】
地方で育ったこと。また、その人。田舎育ち。「姿なら面体なら、京のどなたの奥様にも、誰が否とはいなば山、—とは思はれ...
くにたち【国立】
東京都中部の市。学園都市。市名は、国分寺・立川(たちかわ)両駅間の、両方の頭文字を取った国立駅にちなむ。人口7.6...
くにたち‐おんがくだいがく【国立音楽大学】
立川市にある私立大学。大正15年(1926)創立の東京高等音楽学院を前身とし、昭和25年(1950)新制大学として発足。
くにたち‐し【国立市】
⇒国立