くま‐しね【奠稲/糈米】
神仏に供えるために洗い清めた米。かしよね。おくま。「道俗男女に至るまで、—を包みなどして参りけり」〈伽・蛤の草紙〉
くましろ‐たつみ【神代辰巳】
[1927〜1995]映画監督。佐賀の生まれ。成人映画において、性を描きながらも、男女間のやるせない情感をコミカル...
くま‐じょうちゅう【球磨焼酎】
熊本県の球磨地方で産する、米を主原料とした焼酎。
くま‐ぜみ【熊蝉】
半翅(はんし)目セミ科の昆虫。体長約5センチ、翅(はね)の端まで約6.5センチ。光沢のある黒色で、翅は透明。東京以...
くま‐そ【熊襲/熊曽】
上代の九州南部の地域名。 記紀などにみえる種族。九州南部に勢力を張り、勇猛で大和朝廷に反抗したが、景行天皇の皇子日...
くま‐たか【熊鷹】
タカ科の鳥。全長は雄が72センチ、雌が80センチくらい。頭に冠羽があり、上体は黒褐色、腹は白に茶の斑がある。北海道...
くまたか‐まなこ【熊鷹眼】
クマタカがえさを探し求めるときのような、鋭く恐ろしい目つき。
く‐またがり【句跨がり】
俳句・短歌などで、一つの語が二つの句の切れ目をまたぐもの。例えば、「海暮れて鴨(かも)の声ほのかに白し/芭蕉」では...
くまたけ‐らん【熊竹蘭】
ショウガ科の多年草。高さ1〜2メートル。葉は長さ40〜60センチ。7月ごろ、白色で紅色のぼかしのある花を多数つける。
くま‐たな【熊棚】
ツキノワグマが樹上で木の実を食べたあと、折れた小枝が残されて鳥の巣のような形になったもの。くまだな。くまのたな。
くま‐だい【熊大】
「熊本大学」の略称。
く‐まつ【句末】
詩歌や文章の句の終わりの部分。
くま‐つづら【熊葛】
クマツヅラ科の多年草。山野に自生し、高さ50〜70センチ。葉は対生。夏、紫色の小花を穂状につける。乾燥したものを漢...
くま‐で【熊手】
1 長い柄の先に、竹製の、熊の手のように曲がったつめ状のものを扇形につけた道具。落ち葉や穀物などをかき集めるのに用...
くまで‐しょう【熊手性】
なんでも自分のものにしようとする欲深い性質。「花車さまは御存知—」〈浮・禁短気・三〉
くま‐と【隈所/隈処】
折れ曲がって入り組んだ所。奥まった所。物陰。「蘆垣(あしがき)の—に立ちて吾妹子(わぎもこ)が袖もしほほに泣きしそ...
くま‐どり【隈取り/暈取り】
[名](スル) 1 陰影や濃淡などで境目をつけること。また、そのもの。 2 東洋画で、輪郭に沿って、水墨や彩色をぼ...
くまどり‐ふで【隈取り筆】
日本画で、ぼかしをするときに用いる筆。穂の形が丸く短い。くまふで。
くま‐ど・る【隈取る/暈取る】
[動ラ五(四)] 1 陰影や濃淡などで境目をつける。「疲労の色に—・られた顔」 2 日本画で、立体感を表すために隈...
クマナ
ベネズエラ北東部の都市。スクレ州の州都。カリブ海に注ぐマンサナレス川の河口に位置する。16世紀前半に建設された南ア...
くま‐なく【隈無く】
[副]《形容詞「くまなし」の連用形から》 1 隅々まで行き届いて、余すところのないさま。隅から隅まで。「家中を—捜...
クマナ‐こくりつこうえん【クマナ国立公園】
《Kumana National Park》スリランカ南東部にある国立公園。1970年に設立。ヤーラ国立公園に隣接...
くま‐な・し【隈無し】
[形ク] 1 影や曇りがない。隠れるところがない。「月は—・きをのみ見るものかは」〈徒然・一三七〉 2 隠し隔てが...
くま‐ねずみ【熊鼠】
ネズミ科の哺乳類。体長約20センチ。人家の天井裏にすむ。東南アジアの原産で、船による貿易とともに世界中に広まった。...
くまの【熊野】
和歌山県の東牟婁(ひがしむろ)・西牟婁両郡および三重県の南牟婁・北牟婁両郡一帯の称。森林が多く、製材業が盛ん。古来...
くま‐の‐い【熊の胆】
1 熊の胆嚢(たんのう)を胆汁をとらずに干したもの。苦みが強く、健胃薬・気つけ薬などに用いる。熊胆(ゆうたん)。 ...
くまの‐かいし【熊野懐紙】
鎌倉初期、後鳥羽上皇の熊野行幸に際して催された歌会で書かれた和歌の懐紙。三十数枚が残存し、当時の代表的歌人の仮名筆...
くまの‐かいどう【熊野街道】
熊野三社に至る交通路。東の伊勢からと西の紀伊からの二つがあった。
くまの‐がわ【熊野川】
和歌山・三重県境を流れる川。源は奈良県の天(てん)ノ川。上流は十津(とつ)川といい、途中で北山川を合わせ、新宮市で...
くまのこううふ【くまの子ウーフ】
神沢利子の文、井上洋介の挿絵による児童文学作品。幼いクマの男の子ウーフの視点で、生きる喜びや世界の不思議をみずみず...
くまの‐こどう【熊野古道】
⇒熊野街道
くまの‐ごおう【熊野牛王】
熊野三社から出す護符。75羽の烏の絵を図案化して「熊野牛王宝印」と記したもの。烏は昔から熊野の神使といわれ、中世以...
くまの‐さんけい【熊野参詣】
⇒熊野詣で
くまの‐さんざん【熊野三山】
⇒熊野三社(くまのさんしゃ)
くまの‐さんしゃ【熊野三社】
熊野地方にある、熊野本宮大社・熊野速玉(はやたま)大社・熊野那智大社の総称。熊野三山。三熊野。
くまのさんしょ‐ごんげん【熊野三所権現】
熊野三社の主祭神として祭られる、本宮の家都御子神(けつみこのかみ)、新宮の熊野速玉(はやたま)神、那智の熊野夫須美...
くまの‐し【熊野市】
⇒熊野
くまのしきいし【熊の敷石】
堀江敏幸の短編小説。平成12年(2000)発表。同年、第124回芥川賞受賞。
くまのしらはまリゾート‐くうこう【熊野白浜リゾート空港】
南紀白浜空港の愛称。
くまの‐しんこう【熊野信仰】
熊野三社を中心とする信仰。
くまの‐たいしゃ【熊野大社】
島根県松江市にある神社。祭神は神祖熊野大神櫛御気野命(かむろきくまののおおかみくしみけぬのみこと)(素戔嗚尊(すさ...
くまの‐でんざぶろう【熊野伝三郎】
江戸後期の大道商人。熊皮の袖無しを着て、熊の脂から作ったという膏薬を売った。生没年未詳。
くまの‐どうじゃ【熊野道者】
熊野に参詣(さんけい)する巡礼者。
くまの‐なだ【熊野灘】
和歌山県の潮岬(しおのみさき)から三重県の大王崎(だいおうざき)に至る海域。航海の難所といわれた。好漁場。吉野熊野...
くまのなち‐たいしゃ【熊野那智大社】
和歌山県東牟婁(ひがしむろ)郡那智勝浦町にある神社。主祭神は熊野夫須美神(くまのふすみのかみ)。那智の滝を中心とし...
くまのにます‐じんじゃ【熊野坐神社】
⇒熊野本宮大社(くまのほんぐうたいしゃ)
くまのはやたま‐たいしゃ【熊野速玉大社】
和歌山県新宮市にある神社。旧官幣大社。主祭神は熊野速玉神。熊野三社の一。平成16年(2004)「紀伊山地の霊場と参...
くまの‐びくに【熊野比丘尼】
中世から近世にかけ、地獄極楽の絵解きをしながら、熊野三所権現勧進のため諸国を歩いた尼僧。小歌や俚謡(りよう)をうた...
くまのプーさん【クマのプーさん】
《原題Winnie-the-Pooh》英国の童話作家ミルンによる童話集。1926年刊。著者の息子をモデルとした少年...
くまのほんぐう‐たいしゃ【熊野本宮大社】
和歌山県田辺市本宮町本宮にある神社。旧官幣大社。主祭神は家都御子神(けつみこのかみ)。中世、熊野大権現と称し、修験...