け‐し【芥子/罌粟】
1 ケシ科の越年草。高さ約1.5メートル。葉は白みを帯び、縁にぎざぎざがあり、基部は茎を包む。初夏、下を向いていた...
け‐し【家司】
⇒けいし(家司)
け・し【怪し/異し】
[形シク] 1 あるべき状態と異なっている。非難すべきである。「はろはろに思ほゆるかも然れども—・しき心を我(あ)...
け・し
[接尾]《形容詞ク型活用》体言に付いて、…の性質をおびる、…のようすである、などの意を表す。「露—・し」「明(さや...
けし‐あえ【芥子和え】
ケシの種子をいってすり砕き、調味したものであえた料理。
けし‐あざみ【芥子薊】
ノゲシの別名。
けし‐あぶら【芥子油】
ケシの種子からとった微黄色の芳香油。食用や絵の具・石鹸(せっけん)の材料。けしゆ。
けし‐いん【消印】
1 消したしるしに押す印。 2 郵便切手を使用した証拠に押す日付入りのスタンプ。
けし‐か・く【嗾く】
[動カ下二]「けしかける」の文語形。
けし‐か・ける【嗾ける】
[動カ下一][文]けしか・く[カ下二]《「けしけし」と声をかけるの意》 1 勢いづけて相手を攻撃させる。「犬を—・...
けし‐かす【消し滓】
消しゴムを使った後に出る、かす。
けしから◦ず【怪しからず】
[連語]《形容詞「け(怪)し」の未然形+打消しの助動詞「ず」》 1 特に何ということもない。たいしたことがない。「...
けしから◦ぬ【怪しからぬ】
[連語]⇒けしからん
けしから◦ん【怪しからん】
[連語]《形容詞「け(怪)し」の未然形に打消しの助動詞「ぬ」の付いた「けしからぬ」の音変化》道理にはずれていて、は...
けしかる【怪しかる】
《形容詞「け(怪)し」の連体形》 1 えたいの知れない。異様な。「内にはいつしか—者など住みつきて」〈増鏡・むら時...
けし‐がね【芥子金】
江戸時代、二朱または一朱の小粒の貨幣の俗称。芥子銀。
けし‐がら【芥子殻】
1 ケシの実の外側の皮。 2 武具の指物の一。ケシの実に葉を添えた形の作り物を竿(さお)の先に取り付けたもの。
けし‐ガラス【消しガラス】
すりガラスの旧称。
け‐しき【化色】
仏語。仏・菩薩(ぼさつ)が神通力でさまざまに変化してあらわれる姿のこと。
け‐しき【気色】
1 物事のようす。自然界のありさま。「寺の内(なか)の—は違ったものだと思ったよ」〈藤村・破戒〉 2 何かをしよう...
け‐しき【景色】
《「気色(けしき)」と同語源》 1 観賞の対象としての自然界の眺め。風景。「—がよい」「雪—」 2 陶磁器、特に茶...
気色(けしき)悪(あ)・し
機嫌が悪い。「大将の事につきてこそ、たびたび—・しうくるしけれ」〈宇津保・楼上上〉
気色(けしき)あ・り
1 一風変わっていて趣がある。「式部が所にぞ、—・ることはあらむ」〈源・帚木〉 2 普通でない。あやしげである。「...
気色(けしき)覚(おぼ)・ゆ
1 趣があると感じる。「言葉のほかに、あはれに—・ゆるはなし」〈徒然・一四〉 2 気味悪く感じる。いやな気がする。...
気色(けしき)賜(たまわ)・る
相手の意向を伺う。意中をうけたまわる。「摂政殿、御—・りて、まづこの女御、后に据ゑ奉らむの騒ぎを」〈栄花・さまざま...
けしき‐だ・つ【気色立つ】
[動タ五(四)] 1 物音や話し声がして活気づく。「むこうで人々の—・つのが聞こえた」〈志賀・和解〉 2 それらし...
けしき‐づ・く【気色付く】
[動カ四] 1 そのような気配が感じられる。きざしが現れる。「風などは吹くも、—・きてこそあれ」〈源・須磨〉 2 ...
けしき‐ど・る【気色取る】
[動ラ四] 1 ようすを見てとる。感づく。察する。「程経にければ、この女ども—・りて」〈平中・二八〉 2 機嫌をと...
けしき‐ばかり【気色許り】
[連語]しるしばかり。ほんの形だけ。「琵琶をうち置きて、ただ—弾きかけて」〈源・若菜下〉
けしき‐ば・む【気色ばむ】
[動マ五(四)] 1 怒ったようすを表情に現す。むっとして顔色を変える。「—・んで席を立つ」 2 それらしいようす...
けし‐くち【消し口】
《「けしぐち」とも》火事で、消火に取りかかる場所。
消(け)し口(くち)を取(と)・る
ある消防組が、他に先んじて消し口をつくり、組の名を記した纏(まとい)を立てる。
けし‐ぐくり【芥子括り】
1 袖口を細く縫うこと。江戸時代、侠客などの間で粋な仕立てとされた。 2 袋物や巾着(きんちゃく)などの周囲につけ...
けし‐こみ【消し込み】
釣りで、浮きが水中に急に引き込まれ没すること。
けし‐ゴム【消しゴム】
紙に鉛筆などで書いた字や絵を、こすって消すのに用いるもの。ゴム・プラスチックなどでできている。ゴム消し。 [補説]...
けしゴム【消しゴム】
《原題、(フランス)Les Gommes》ロブ=グリエの処女小説。1953年刊。1954年にフェネオン賞受賞。
けし‐さ・る【消し去る】
[動ラ五(四)]消してすっかりなくならせる。「汚名を—・ることはできない」
けし‐ず【芥子酢】
ケシの種子を焙(ほう)じてすりつぶし、三杯酢などをまぜて作った加減酢。
けし‐ずみ【消し炭】
1 まきや炭の火を途中で消して作った軟質の炭。火つきがよいので火種に用いる。《季 冬》「—に薄雪かかる垣根かな/召...
けしずみ‐いろ【消し炭色】
少し紫色を帯びた濃いねずみ色。
け‐した【罫下】
1 書物の下辺の小口。また、本文下の余白。 2 活版印刷の組み付けで、向かい合った版の下部どうしの間隔。
けし‐だま【芥子玉】
芥子粒のような細かい玉を散らした模様。浴衣や手ぬぐいなどの染め模様にする。けしあられ。
けし‐つぶ【芥子粒】
ケシの種子。きわめて小さいもののたとえ。
けし‐つぼ【消し壺】
「火消し壺」に同じ。
けし‐て【決して】
[副]「けっして1」に同じ。
けし‐と・ぶ【消し飛ぶ】
[動バ五(四)] 1 勢いよく飛んで見えなくなる。ふっとぶ。「爆風であたりのものが—・ぶ」 2 けつまずく。「悪源...
けし‐と・む【消し飛む】
[動マ四]「けしとぶ」の音変化。「手綱にすがって引きければ、馬は—・み跳ねあがり」〈浄・松風村雨〉 「石段のなかば...
けし‐と・める【消し止める】
[動マ下一][文]けしと・む[マ下二] 1 燃えひろがるのを防ぎ止める。「建物の一部を焼いただけで—・めた」 2 ...
けしな‐ぐさ【芥子菜草】
ノゲシの別名。
けし‐にんぎょう【芥子人形】
きわめて小さい木彫りの衣装人形。女児の玩具やひな祭りの飾りとして江戸時代に流行した。豆人形。