けん‐めん【蠲免】
奈良・平安時代、課役の一部あるいは全部を免除すること。官位・職務などによる常例のものと、災害・慶事などの際に行われ...
けんめん‐がく【券面額】
⇒額面金額
けんめん‐ちょうしょ【検面調書】
⇒検察官面前調書
けん‐もつ【献物】
神仏などに奉る品物。献上品。
けん‐もつ【監物】
律令制で、中務(なかつかさ)省に属し、大蔵(おおくら)・内蔵(うちくら)などの出納を監督し、諸庫の鍵を管理していた...
けんもつ‐ちょう【献物帳】
奈良時代、寺社へ奉納する品物に添えた目録およびその趣意書。
けん‐も‐ほろろ
[形動][文][ナリ]《「けん」「ほろろ」はともに雉(きじ)の鳴き声。あるいは「ほろ」は「母衣打(ほろう)ち」から...
けん‐もん【見聞】
[名](スル)「けんぶん(見聞)」に同じ。「人間の同情に乏しい実行も大分—したが」〈漱石・吾輩は猫である〉
けん‐もん【県門】
賀茂真淵(かものまぶち)の門人の総称。真淵が県居(あがたい)と号したところからの名。
けん‐もん【検問】
[名](スル) 1 調べ問うこと。問いただすこと。「生徒の学力を—す」〈村田文夫・西洋聞見録〉 2 違反や疑わしい...
けん‐もん【権門】
1 官位が高く権力・勢力のある家。また、その家の人。「—に媚びる」「—勢家」 2 権力のある人への賄賂(わいろ)。...
けん‐もん‐かく‐ち【見聞覚知】
仏語。六識の働き。見ること(眼識)・聞くこと(耳識)・覚(さと)ること(鼻識・舌識・身識)・知ること(意識)。
けんもん‐かご【権門駕籠】
江戸時代、大名の家臣が主君の用事で他家へ行くとき乗った引き戸駕籠。主君から貸し与えられたもの。
けんもん‐しゃ【顕紋紗】
紗の地に平織りで文様をあらわした紋紗。狩衣(かりぎぬ)・水干(すいかん)・直垂(ひたたれ)などの生地に用いる。けん...
けんもん‐じょ【検問所】
警察による緊急配備などで、通行人やその所持品などの検問のために、臨時に交通の要所に設けられる施設。
けんもん‐せいか【権門勢家】
権力や勢力のある家柄。けんもんせいけ。
けんもん‐の‐さんさいじょ【県門の三才女】
賀茂真淵門下の、すぐれた三人の女性。進藤茂子(筑波子(つくばこ))・油谷倭文子(しずこ)・鵜殿余野子(うどのよのこ)。
けんもん‐の‐してんのう【県門の四天王】
賀茂真淵門下のすぐれた四人の称。村田春海(はるみ)・加藤千蔭(ちかげ)・楫取魚彦(かとりなひこ)・加藤美樹(うまき)。
けんや【乾也】
⇒三浦乾也(みうらけんや)
けん‐やく【倹約】
[名・形動](スル)むだを省いて出費をできるだけ少なくすること。また、そうするさま。「小遣いを—する」「平生(へい...
けん‐やく【兼約】
かねてから約束しておくこと。また、その約束。前約。「かさねての参会を—すべし」〈色道大鏡・二〉
けんやく‐か【倹約家】
倹約につとめる人。しまりや。
けんやく‐の‐ほうそく【倹約の法則】
⇒オッカムの剃刀(かみそり)
けんやく‐れい【倹約令】
江戸時代、幕府や大名が公布した倹約強制の法令。財政の緊縮をはじめ、日常生活における分相応の節約を命じたもの。
けんや‐やき【乾也焼】
明治初期、三浦乾也が東京向島で焼きはじめた陶器。尾形乾山の作風に倣ったもので、茶陶が多い。
けん‐ゆう【県有】
県が所有すること。「—林」
けん‐ゆう【兼有】
[名](スル)二つ以上のものをあわせもつこと。「雌雄の性質を—する」
けんゆう‐しゃ【硯友社】
明治18年(1885)、尾崎紅葉・山田美妙・石橋思案らが結成した文学結社。機関紙「我楽多文庫(がらくたぶんこ)」を...
けん‐よ【肩輿】
肩で担ぐ乗り物の総称。輿(こし)や駕籠(かご)などをいう。「—の中に、沓(くつ)を入れたり」〈折たく柴の記・中〉
けん‐よ【権輿】
1 《「権」は秤(はかり)のおもり、「輿」は車の底の部分の意で、どちらも最初に作る部分であるところから》物事の始ま...
けん‐よ【顕誉】
[名](スル)表彰すること。
けん‐よう【見様】
和歌で、対象をありのままに淡々と詠むこと。また、その歌。
けん‐よう【建窯】
中国福建省建陽県にあった陶窯。宋・元代にすぐれた天目茶碗(てんもくぢゃわん)を産出し、建盞(けんさん)とよばれた。
けん‐よう【兼用】
[名](スル) 1 一つのものを二つ以上の用途に使うこと。「晴雨—の傘」 2 一つのものを二人以上で一緒に使うこと...
けん‐よう【眷養】
目をかけて養うこと。また、その者。「御辺は未だ私の—にて、公方の御恩をも蒙らねば」〈太平記・一〇〉
けん‐よう【険要】
[名・形動]地勢がけわしくて、敵を防ぐのに都合のよいこと。また、そのような所や、そのさま。「—の(な)地に城を築く」
けん‐よう【顕要】
[名・形動]地位が高くて重要なこと。また、そのさま。「—な(の)職につく」
けん‐よう【顕揚】
[名](スル)世間に威光や評判などを広め高めること。「ここが洛北の名勝地であることを—したい」〈谷崎・乳野物語〉
けんよう‐しゅ【兼用種】
二つ以上の利用価値をもつ家禽(かきん)・家畜の品種。鶏では卵肉兼用のプリマスロック、牛では乳肉兼用のブラウンスイスなど。
けんよう‐すい【懸壅垂】
⇒口蓋垂(こうがいすい)
けんよう‐どうぶつ【牽用動物】
耕作用具や車などを引かせるための動物。牛・馬・犬などの類。
けん‐よく【謙抑】
[名](スル)へりくだって控えめにすること。
権輿(けんよ)もな・い
何も心配しないで、けろりとしているさま。気にしない。「おせさ、よいさ、と唄へど—・い顔して居る」〈浮・一代男・四〉
けん‐らん【検卵】
[名](スル)孵化(ふか)中の鶏などの卵を透視して、無精卵など不良なものは取り除くこと。
けん‐らん【賢覧】
相手が見ることを敬っていう語。高覧。「内容見本を—に呈します」
けん‐らん【絢爛】
[形動][文][ナリ] 1 華やかで美しいさま。きらびやかなさま。「豪華—」 2 詩歌や文章の表現が、豊富な語彙(...
けんらんたるかげえ【絢爛たる影絵】
高橋治によるノンフィクションノベル。小津安二郎ゆかりの人々へのインタビューに基づく3部構成の随筆に、短編フィクショ...
けん‐り【権利】
1 ある物事を自分の意志によって自由に行ったり、他人に要求したりすることのできる資格・能力。「邪魔する—は誰にもな...
けんり‐おち【権利落ち】
所定の期日(割り当て日)が過ぎて、旧株に割り当てられる新株や別会社の株式などの取得権利がなくなること。→権利付き
けんり‐かぶ【権利株】
会社の成立前または新株発行の効力発生前における株式引受人の地位。または株式の引受けによる権利。