こう‐や【厠】
《「かはや」の音変化》便所。
こう‐や【広野/曠野】
広々とした野。ひろの。
こう‐や【甲夜】
五夜(ごや)の一。およそ今の午後7時または8時から2時間をいう。戌(いぬ)の刻。初更(しょこう)。
こうや【空也】
⇒くうや(空也)
こう‐や【荒野】
1 あれはてた野原。あれの。あらの。 2 開発されていない土地。平安末から中世にかけて開墾・開発が奨励され、その開...
こう‐や【郊野】
郊外の野原。
こうや【高野】
和歌山県の高野山のこと。また、そこにある金剛峰寺(こんごうぶじ)や真言宗・弘法大師などをさす。
こう‐や【紺屋】
《「こんや」の音変化》染め物を業とする者。また、その家。もと、藍で布を紺色に染める者をさした。染色を行う家は、古く...
こう‐やいた【鋼矢板】
鋼製の矢板。断面の形状により、ハット型・U型・組み合わせ型・直線型の4種類がある。護岸・防波堤・止水壁などに使用さ...
こうや‐がさ【高野笠】
高野聖(ひじり)などがかぶった大きな檜笠(ひがさ)。
こうや‐がみ【高野紙】
高野山付近から産出する紙。高野版・障子・傘などに用いられた。
こうや‐がみ【紙屋紙】
「かみやがみ」の音変化。「—の草子」〈源・玉鬘〉
こうや‐ぎれ【高野切】
《もと高野山の所蔵であったところから》古筆切(こひつぎれ)の一。現存最古の古今集の写本の断簡で、紀貫之筆の伝承がある。
こう‐やく【口約】
[名](スル)文書によらず、口頭で約束すること。また、その約束。くちやくそく。「—を交わす」「再会を—する」
こう‐やく【口訳】
[名](スル)「口語訳」に同じ。
こう‐やく【公役】
江戸時代、大坂で町人に課した役銀。町奉行所および町会所などの費用に充てた。
こう‐やく【公約】
[名](スル)公開の場で、また公衆に対して約束すること。特に、選挙のときに政党や立候補者などが、公衆に対して政策な...
こう‐やく【膏薬】
1 あぶら・ろうで薬を練り合わせた外用剤。皮膚に塗ったり、紙片または布片に塗ったものを患部にはりつけたりして用いる...
こう‐やく【衡軛】
兵法で、陣立ての一。前線を魚鱗か鶴翼にし、第2陣以下を左右に縦に配した陣形。→八陣(はちじん)
こう‐やく【絞扼】
[名](スル)医学で、しめつけること。組織や血管などが圧迫される状態をいう。「—性ヘルニア」
こう‐やくすう【公約数】
二つ以上の整数または整式に共通な約数。公因数。「最大—」
こうやく‐だい【膏薬代】
《膏薬を買う代金の意から》傷つけた相手に支払う治療費。
こうやぐち【高野口】
和歌山県橋本市の地名。旧町名。紀ノ川に臨み、高野山参詣の登山口として栄えた。平成18年(2006)3月、橋本市と合併。
こうやくねり【膏薬煉】
狂言。各流。鎌倉と上方の膏薬練り(薬屋)が膏薬の効能比べをするが、勝負がつかず、双方の鼻の頭に薬をつけて吸い比べを...
こうやく‐ばり【膏薬張り/膏薬貼り】
1 ふすまや障子などの、破損した部分だけを、小さい紙を膏薬のようにはって一時しのぎに繕うこと。また、その繕ったとこ...
こうや‐こけしのぶ【高野苔忍】
コケシノブ科の常緑、多年生のシダ。樹幹や岩上に生える。葉は多数に分かれ、各裂片に1本の葉脈をもつ。名は、発見された...
こうや‐さい【後夜祭】
学園祭などで、最終日の夜に行われる、しめくくりの行事。⇔前夜祭。
こうや‐さん【高野山】
和歌山県北東部の山地。標高1000メートル内外の山に囲まれた準平原。真言宗の総本山金剛峰寺(こんごうぶじ)と門前町...
こうや‐さんかた【高野三方】
平安時代以来、分かれた高野山の僧徒の三派の称。学侶方(がくりょがた)・行人方(ぎょうにんがた)・聖方(ひじりかた)...
こうやさん‐だいがく【高野山大学】
和歌山県伊都郡高野町にある私立大学。明治19年(1886)設立の真言宗古義大学林を母体に、大正15年(1926)旧...
こうやすいぬものがたり【高安犬物語】
戸川幸夫の短編小説。山形県の高安地方でまたぎ犬として飼育されていた高安犬(昭和初期に絶滅)をモデルとした作品。昭和...
こう‐やちょう【公冶長】
中国、春秋時代の人。字(あざな)は子長。孔子の門人で女婿。鳥の言葉を解したという。生没年未詳。
こうや‐どうふ【高野豆腐】
《もと、高野山の宿坊でつくったところから》「凍り豆腐」に同じ。《季 冬》
紺屋(こうや)の明後日(あさって)
紺屋の仕事は天候に左右され仕上がりが遅れがちで、催促されるといつも「あさって」と言い抜けるばかりで、当てにならない...
こうやのおおかみ【荒野の狼】
《原題、(ドイツ)Der Steppenwolf》ヘッセの小説。1927年刊。現代的社会になじむことのできない一匹...
こうやのけっとう【荒野の決闘】
《My Darling Clementine》米国の映画。1946年作。監督はフォード。実在の保安官ワイアット=ア...
こうやのけんし【荒野の剣士】
寒川光太郎の短編小説集。昭和33年(1958)刊。「黒影の男」「翼と紐」「蝦夷町人」などの作品を収める。
紺屋(こうや)の白袴(しろばかま)
紺屋が、自分の袴は染めないで、いつも白袴をはいていること。他人のことに忙しくて、自分自身のことには手が回らないこと...
紺屋(こうや)の地震(じしん)
申し訳ないの意をしゃれていう語。地震で藍甕(あいがめ)が揺れて中の藍が澄まない意を「相済まない」に掛けたもの。
こうやのせいヒエロニムス【荒野の聖ヒエロニムス】
《原題、(イタリア)San Girolamo penitente》レオナルド=ダ=ビンチの絵画。板にテンペラと油彩...
こうや‐の‐たまがわ【高野の玉川】
高野山にある川。六玉川(むたまがわ)の一つで、奥院の大師廟(びょう)の近くを流れる。
こうや‐の‐まんねんぐさ【高野の万年草】
コウヤノマンネングサ科の蘚(せん)類。横にはう地下茎から直立茎を出し、その先に枝を羽状に出す。高野山では乾燥させた...
こうや‐の‐まんねんごけ【高野の万年蘚】
⇒こうやのまんねんぐさ
こうやのよびごえ【荒野の呼び声】
《原題The Call of the Wild》ロンドンの長編小説。1903年刊。ペットとして飼われていた犬が、さ...
こうや‐のり【紺屋糊】
紺屋で文様を染め出すとき、白抜きにする部分に塗る糊。こんやのり。
こうや‐ばん【高野版】
高野山で開板された仏典の総称。狭義には、鎌倉以降に真言宗一門で一定の板型で開板されたものをさす。
こうや‐ひじり【高野聖】
1 地方伝道のために、高野山から派遣された回国の僧。学侶方(がくりょがた)・行人方(ぎょうにんがた)に対して、聖方...
こうやひじり【高野聖】
泉鏡花の小説。明治33年(1900)発表。飛騨の山中を舞台に、高野の旅僧と魔性の美女との出会いを、夢幻的に描く。
こうや‐ぼうき【高野箒】
キク科の落葉低木。関東以西の山野に自生。高さ60〜90センチ。幹は細くよく分枝し、枝には一年枝と二年枝とがある。秋...
こうや‐まいり【高野参り】
1 高野山の金剛峰寺(こんごうぶじ)に参詣すること。また、その人。 2 《「こうや(厠)」を掛けて、また、高野山に...