こ‐け【苔/蘚/蘿】
《「木(こ)毛(け)」の意という》蘚(せん)類・苔(たい)類などのコケ植物や、地衣類・シダ類、種子植物のごく小形の...
こけ【鱗】
「こけら(鱗)」に同じ。
こ‐け【虚仮】
[名] 1 思慮の浅いこと。愚かなこと。また、その人。「—の一念」 2 仏語。真実でないこと。外面と内心とが一致し...
こ‐けい【古形】
古い形。古い形式。「—を保つ」
こ‐けい【固形】
かたくて、一定の形と体積をもっているもの。「—スープ」
こけい【虎渓】
中国江西省の廬山(ろざん)にある川。
こ‐けい【孤閨】
ひとり寝の部屋。転じて、夫の長い留守の間、妻がひとりで暮らすこと。
こけい‐アルコール【固形アルコール】
⇒固形燃料
こけい‐がん【固形癌】
血液癌(がん)以外の、臓器や組織などで塊をつくる癌の総称。胃癌・肺癌・子宮癌など。
こけい‐さんしょう【虎渓三笑】
晋の慧遠(えおん)法師は、廬山に隠棲して二度と虎渓の石橋を越えまいと誓ったが、訪ねてきた陶淵明(とうえんめい)・陸...
こけい‐しょく【固形食】
牛乳・おもゆなどの流動食に対して、噛(か)んで食べる通常の食物。
こけい‐ねんりょう【固形燃料】
石鹸(せっけん)類あるいは酢酸セルロースにアルコールを含ませてゲル状にし、缶詰にした携帯用燃料。固形アルコール。
こけい‐ぶつ【固形物】
固形の物。
こけい‐らん【小蕙蘭/小恵蘭】
ラン科の多年草。本州中部以北の深山の樹下に生え、高さ30〜40センチ。卵球形の根茎から線形の2枚の葉と1本の花茎を...
こけ‐いろ【苔色】
1 染め色の名。濃い萌葱(もえぎ)色。 2 襲(かさね)の色目の名。表裏ともに濃い萌葱色のもの。
孤閨(こけい)を守(まも)・る
夫の長い不在、または死別により、妻がひとりで家を守る。
コケエ‐しゅうりつこうえん【コケエ州立公園】
《Kokee State Park》米国ハワイ州、カウアイ島北西部にある州立公園。標高1000メートルから1300...
こけ‐おどかし【虚仮威かし】
[名・形動]「虚仮威(こけおど)し」に同じ。「仕掛けばかり大きい—な奇術」
こけ‐おどし【虚仮威し】
[名・形動]愚か者を感心させる程度のあさはかな手段。また、見せかけはりっぱだが、中身のないこと。また、そのさま。「...
こけ‐こけ【虚仮虚仮】
[副]ばかばかしいさま。いかにも間の抜けたさま。「まんざら遊ぶも—として居るし」〈滑・浮世風呂・四〉
こけこっこう
鶏の鳴き声を表す語。→東天紅(とうてんこう)
こけ‐ごろも【苔衣】
「苔(こけ)の衣(ころも)」に同じ。
こけ‐ざる【こけ猿】
猿をののしっていう語。老いぼれた猿、うす汚れた猿、やせこけた猿などの意。「美しい黒髪をこのやうに剃り下げて、手足は...
こ‐けし【小芥子】
東北地方の郷土玩具。また、その様式をまねたもの。ろくろびきの木製人形で、丸い頭と円筒形の胴からなり、手足はなく、簡...
こけ‐しのぶ【苔忍】
コケシノブ科の常緑、多年生のシダ。深山の湿った岩石や樹幹に着生。茎は糸状。葉は羽状に細かく裂ける。コケシノブ科には...
こけ‐しみず【苔清水】
苔の間を伝わり流れる清らかな水。《季 夏》
こけ‐しょくぶつ【苔植物】
植物界の一群。スギゴケなどの蘚(せん)類、ゼニゴケなどの苔(たい)類、ツノゴケ類の三つに大別される。世界に約2万5...
こけ‐だま【苔玉】
植物の根を用土で包んで球状にし、表面に苔を貼ったもの。苔がはがれないように糸などを巻いて固定する。主に観賞用として作る。
コケット
[名・形動]男好きのするなまめかしい女性。色っぽい女。また、そのさま。「—なしぐさ」「ドイツ士官が若い—と腕を組ん...
コケットリー
女性が見せる、なまめかしい物腰。媚(こび)。媚態(びたい)。
こ‐けつ【固結】
[名](スル)固まること。また、固く結びつけること。「臣下の勇武を—して」〈田口・日本開化小史〉
こ‐けつ【虎穴】
虎(とら)のすんでいる洞穴。きわめて危険な場所のたとえ。
こ‐けつ【枯竭/涸竭】
[名](スル)乾いてひからびること。水分がなくなり乾燥すること。
こ‐けつごう【顧頡剛】
[1893〜1981]中国の歴史学者。蘇州(江蘇省)の人。論文集「古史弁」を編集して、中国古代史学に大きな影響を与...
虎穴(こけつ)に入(い)らずんば虎子(こじ)を得(え)ず
《「後漢書」班超伝から》危険を冒さなければ、大きな成功は得られないことのたとえ。
倒(こ)けつ転(まろ)びつ
たおれたりころがったり。あわてふためいて走るようすをいう。「—逃げ去る」
コケティッシュ
[形動]女性の、なまめかしいさま。「—な魅力」
こけ‐でら【苔寺】
西芳寺(さいほうじ)の通称。苔庭で有名。
虚仮(こけ)に◦する
踏みつけにする。ばかにする。「人を—◦する」
こけ‐にわ【苔庭】
苔が一面に生えた庭。
虚仮(こけ)の後思案(あとじあん)
愚かな者は、必要なときに知恵が出ず、事が過ぎてから考えが浮かぶものであるということ。下種(げす)のあと知恵。
こけ‐の‐いおり【苔の庵】
苔の生えた古いいおり。転じて、僧・隠者などの住む粗末な住まい。こけのいお。「まれに来て聞くだに悲し山がつの—の庭の...
虚仮(こけ)の一心(いっしん)
愚かな者がただその事だけに心を傾けてやりとげようとすること。
こけ‐の‐ころも【苔の衣】
1 地を覆う苔を衣にたとえていう語。こけごろも。「白露の朝(あした)夕べにおく山の—は風もさはらず」〈新古今・雑中...
こけのころも【苔の衣】
鎌倉時代の擬古物語。4巻。作者未詳。文永8年(1271)以前の成立。人生の無常を主題に、父子3代の恋愛と悲運を描く。
こけ‐の‐した【苔の下】
《苔の生えた地面の下の意から》墓の下。草葉の陰。「埋づもれぬかばねを何に尋ねけむ—には身こそなりけれ」〈更級〉
こけ‐の‐したみず【苔の下水】
苔の下を通って流れる水。「岩間とぢし氷も今朝は解け初(そ)めて—道求むらむ」〈新古今・春上〉
こけ‐の‐たもと【苔の袂】
僧・隠者などの着る衣。こけのそで。「美麗を好みて宝をつひやし、これを捨てて—にやつれ」〈徒然・一七二〉
こけ‐の‐とぼそ【苔の枢】
僧・隠者などの住む、粗末な家の戸。「独り行く袖より置くか奥山の—の路の夕露」〈金槐集・上〉
こけ‐の‐はな【苔の花】
スギゴケなどのコケ植物の雄株(おかぶ)にできる雄器(ゆうき)の集まり。花に見立てていう。《季 夏》「水打てば沈むが...