こし‐からど【腰唐戸】
上部をガラス障子にし、下部を唐戸のようにつくってある戸。→唐戸
こし‐から・む【腰絡む】
[動マ四]衣服を腰の辺りにからめる。「表衣(うへのころも)を皆—・みて」〈今昔・二八・四〉
こしかわ‐じる【越川汁】
鰍(かじか)・竹の子・白瓜(しろうり)などを実とした味噌汁。夏に賞味される。
こしかわ‐なます【越川膾】
鰍(かじか)を輪切りにして焼き、頭の部分を刻んで上に盛ってなますにしたもの。
腰(こし)があ・る
餅・うどん・そばなどの歯ざわりがしっかりしている。また、布・紙などの手ざわりがしなやかで丈夫である。「—・るスパゲ...
腰(こし)が重(おも)・い
なかなか行動を起こそうとしない。気軽に動かない。「—・い父が上京する気になった」
腰(こし)が折(お)・れる
邪魔が入り、途中でやめになる。「刀の詮議で水責めの—・れた」〈伎・幼稚子敵討〉
こし‐がき【腰垣】
人の腰の高さくらいの、低い垣。
腰(こし)が砕(くだ)・ける
1 腰の力が抜けて姿勢が崩れる。「—・けて倒れる」 2 事を成そうとする意気込みが途中で弱まり、あとが続かなくなる...
腰(こし)が据(す)わ・る
落ち着いて物事をし続ける。「職業を転々として—・らない」 [補説]「腰が座る」と書くのは誤り。
腰(こし)が高(たか)・い
1 腰の位置が高い。腰を高く構える。「外国人力士は概して—・い」 2 他人に対し、おごりたかぶっている。横柄である...
こし‐がたな【腰刀】
腰にさす、鐔(つば)のない短い刀。鞘巻(さやまき)など。腰ざし。
腰(こし)が強(つよ)・い
1 気が強くて容易に屈しない。「—・い人だから少々のことではくじけない」 2 粘りけが強い。また、弾力があって折れ...
腰(こし)が抜(ぬ)・ける
1 腰の関節が外れたり、腰に力がなくなったりして立てなくなる。 2 驚きや恐怖で立っていられなくなる。「びっくりし...
腰(こし)が低(ひく)・い
1 腰を低く構える。 2 他人に対して、へりくだっている。愛想がよい。「誰にでも—・い人」⇔腰が高い。
腰(こし)が引(ひ)・ける
自信がなかったり恐れたりして、積極的に振る舞うことができない。及び腰になる。
こし‐がみ【漉し紙/濾し紙】
液体中の沈殿物をこすのに使う紙。ろし。
こしがや【越谷】
埼玉県南東部の市。奥州街道の宿場町として発達。宮内庁のカモの猟場がある。シラコバトの生息地。近年、水田地帯の住宅地...
こしがや‐ござん【越谷吾山】
[1717〜1788]江戸中期の俳人。武蔵の人。はじめ会田氏。曲亭馬琴(きょくていばきん)の俳諧の師。方言辞書「物...
こしがや‐し【越谷市】
⇒越谷
こしがや‐びな【越谷雛】
江戸時代、武蔵(むさし)国越谷から産出した素朴で雅味のある雛人形。
腰(こし)が弱(よわ)・い
1 弱気である。「—・い交渉」 2 粘りけがない。弾力性がなくもろい。「—・い餅」
こ‐しがらき【古信楽】
信楽焼の古陶。鎌倉時代から室町時代にかけて焼かれた種壺・雑器をいう。
こし‐ガラス【腰ガラス】
障子の腰板の上部にガラスをはめたもの。また、そのガラス。
こし‐がわり【腰変(わ)り/腰替(わ)り】
小袖などの腰の部分を白く染め残すか、または別の色や模様にしたもの。こしあき。
こしき【甑】
昔、強飯(こわいい)などを蒸すのに使った器。底に湯気を通す数個の小さい穴を開けた鉢形の素焼きの土器で、湯釜の上にの...
こしき【轂】
牛車(ぎっしゃ)などの車の輪の中央の太い部分で、放射状に差し込まれた輻(や)の集まっている所。その中心に車軸が通っ...
こ‐しき【古式】
昔から伝わっているやり方。「—にのっとる」「式典を—ゆかしく執り行う」 [補説]文化庁が発表した平成22年度「国語...
こしき‐おとし【甑落(と)し】
《「甑」と「腰気(こしき)」とが同音であるところからという》天皇家や公家で、安産のまじないとして、御殿の棟から甑を...
こしきしま‐こくていこうえん【甑島国定公園】
甑島列島と、その周辺海域からなる国定公園。海食崖(がい)やリアス式海岸、サンゴの群落などがみられる。
こしきしま‐れっとう【甑島列島】
鹿児島県西部、東シナ海にある列島。上(かみ)甑島・中(なか)甑島・下(しも)甑島および付近の小島からなる。
こしき‐たおし【甑倒し】
酒の醸造元で仕込みが終わったことの祝い。
甑(こしき)に坐(ざ)するが如(ごと)し
《韓愈「鄭羣贈簟詩」から》甑に座って下から蒸されているようである。夏の暑さのはなはだしいさまのたとえ。
こしきぶ‐の‐ないし【小式部内侍】
[?〜1025]平安中期の女流歌人。父は橘道貞、母は和泉式部。母とともに上東門院彰子に仕えた。26、7歳で死去。歌...
こし‐きり【腰切り】
仕事着の一種。身丈が腰の辺りまでしかない短い着物。こしぴり。
こしきり‐ばんてん【腰切り半纏】
腰の辺りまでしかない短い半纏。職人が仕事着などにする。
こし‐ぎんちゃく【腰巾着】
1 腰につける巾着。 2 いつも、ある人の身辺を離れないで付き従っている人。現代では多く、目上の人に付き従い、御機...
こし‐くじき【腰挫き】
⇒鯖折(さばお)り
こし‐くだけ【腰砕け】
1 相撲で、相手が技を掛けていないのに、自分からバランスを失い、腰をつき、手を後ろにつくこと。 2 物事が中途でだ...
こし‐ぐるま【腰車】
1 柔道の技の一。相手のからだを自分の腰にのせて浮かせ、投げ倒す技。 2 刀などで、腰を輪切りにすること。腰を横か...
こし‐ぐるわ【腰郭】
築城に際して、本丸と二の丸との間に高低があるとき、本丸の腰部に通路用の囲いを設けたもの。
こし‐ぐろ【腰黒】
腰の部分に網代(あじろ)を張らず、黒く塗った駕籠(かご)。
こし‐け【腰気/帯下】
「下(お)り物」に同じ。
こ‐しげ・し【木繁し/木茂し】
[形ク]木が茂っているさま。枝葉が生い茂っている。「いと—・き中より、篝火(かがりび)どもの影の」〈源・薄雲〉
こし‐こく【越石】
江戸時代、知行割りの際に一村の村高では不足が生じたとき、隣村の村高から補う不足分のこと。
こし‐こばた【腰小旗】
昔、戦陣で武士が腰にさして目印とした小旗。腰ざし。
こしごえ【腰越】
神奈川県鎌倉市南西端の地名。源義経(みなもとのよしつね)が腰越状を書いた地。鎌倉時代には、鎌倉の外の宿駅。
こしごえ‐じょう【腰越状】
文治元年(1185)平家討滅後、源義経が兄頼朝の命に反したという理由で鎌倉に入ることを許されず、無実を訴えて腰越か...
こし‐ごろも【腰衣】
僧尼が腰につけた短い黒色の衣。ひだがあり、袴に似る。裙(くん)。
コシサウルス
中生代白亜紀前期に生息したイグアノドン類の恐竜。福井県勝山市北谷町で化石が発見され、平成27年(2015)新種と認...